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インタビュー

世界の越智志帆!? パワフルな存在感で魅了する女性シンガーたち



TINA TURNER 『Private Dancer』 Capitol(1984)

ロッキンでパンチのあるヴォーカル、そして聴き手をグッと惹き付けて止まないステージ・パフォーマンスと、その存在感はティナ・ターナー譲り。越智志帆のエネルギッシュかつワイルドなエンターテイナーぶりを讃えるときには、これぐらい極端な例を持ち出したくなります。*久保田

 

RITA COOLIDGE 『Delta Lady: The Rita Coolidge Anthology』 A&M

越智志帆のヒッピー・チックな服装とロングヘアーを目にするたび、〈デルタ・レディー〉という異名を取るこのスワンプ・ロックの歌姫を思い出していたオールド・ロック好きは少なくなかったろう。ワイルドかつナチュラルな歌声という特性もまた、両者の共通点だったりする。*桑原

 

JEFFERSON AIRPLANE 『Surrealistic Pillow』 RCA/Magic(1967)

〈サマー・オブ・ラヴ〉の季節のロック界においてトップに君臨したバンドの紅一点、グレース・スリックは圧倒的な声量を持った偉大なシャウター。代表曲である“Somebody To Love”での岩をも砕きそうな力強い唸り声を聴いていると、越智が彼女の娘のように思えてきたりする。*桑原

 

JANIS JOPLIN 『Cheap Thrills』 Columbia(1968)

越智志帆の心の師匠と言うべき60年代を代表するロック・アイコン。その歌声はまさしく原初の叫びと形容したくなるもので、いまなお多くのロック少女を魅了し続けている。〈Heroes Of Woodstock〉への出演時、越智はこののメジャー・デビュー作から“Piece Of My Heart”を歌唱。*桑原

 

カルメン・マキ 『ブルース・クリエイション』 SHOWBOAT(1971)

カルメン・マキの音楽人生を変えたのも、越智と同様にジャニス・ジョプリン。2010年、越智が中村達也や百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)、日向秀和(ストレイテナー他)らを従えた一夜限りのステージは、カルメン・マキとブルース・クリエイションの邂逅を思い起こさせました。*久保田

 

SHERYL CROW 『Sheryl Crow』 A&M(1996)

彼女のようなロック・シンガーをめざす少女も多いシェリル姉御は、越智のアイドルのひとりでもある。シェリルが初めてセルフ・プロデュースを行った2作目に収録されている鉄火肌剥き出しのロック・チューン“If It Makes You Happy”なんて、Superflyを愛する人で嫌いな人はいないはず。*桑原

 

JULIETTE LEWIS 『Terra Incognita』 The End(2009)

小悪魔的な少女役を演じさせたら右に出るものはいなかったジュリエット。ロック界に進出してからはよりワイルドさが加速している感のある彼女だが、歌の表現力も凄いものがある。ロック魂溢れるシャウトも越智と比べてまったく引けを取らないし、いつかふたりの共演を観てみたい。*桑原

 

NIKKA COSTA 『Pebble To A Pearl』 Stax/Concord(2008)

『Everybody Got Their Something』(2001年)が日本でもヒット。ロック、ソウル、ブルースなどをルーツとしながらも黒く染まりきっていないヴォーカルのフィーリングは越智のそれに似て。復活したスタックスから発表された本作は……おっと、ジャケの彼女が限りなく越智志帆っぽい! *久保田

 

KELLY CLARKSON 『Stronger』 RCA(2011)

圧倒的な歌唱力と声量に加えて、女性らしく、気取りのないキャラクターも大きな支持を集めている──そんな点で並べ賞したいのがケリー。昨年の〈スーパーボウル〉で国歌斉唱を行った彼女ですが、越智さんにもそろそろ大役が回ってきてもおかしくないですね。7年後とは言わずに。*久保田

 

福原美穂 『The Best of Soul Extreme』 ソニー(2012)

テイストこそ若干の違いはあれど、パワーと情感を兼ね備えた20代の女性シンガーということで、2人は現在の日本のメジャー・シーンにおける代表格。コンスタントにオリジナル作品を送り続けるなか、時折カヴァー集などでルーツへの敬意を露わにしているところなども通じるものがある。*久保田

 

JOSS STONE 『The Soul Sessions Vol.2』 Stone'd/S-Curve/Warner UK(2012)

2005年のグラミーで“Cry Baby”を熱唱した彼女もジャニス好き。Superflyが地元・松山で歩きはじめたばかりの頃に一世を風靡したこともあり、そのソウルフルな感覚には少なからず刺激を受けていたはず。ジョスがスーパーヘヴィで制作を共にしたミック・ジャガーは、越智のヒーロー。*久保田

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年09月25日 18:00

更新: 2013年09月25日 18:00

ソース: bounce 359号(2013年9月25日発行)

ディスクガイド/久保田泰平、桑原シロー