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インタビュー

mai 『Shine』



数々の客演で名を馳せてきたHOOD SOUNDの新星がアルバム・デビュー! タイトル通りに色とりどりの輝きから目が離せません♪



Mai_A

DS455やBIG RONをはじめ、ヒップホップ勢を多く世に出すHOOD SOUNDからCDデビューしたシンガー、mai。両親を通じて知ったマイケル・ジャクソンをきっかけに音楽に興味を持ち、その後は安室奈美恵の影響でアクターズ・スクールへ。小中学生の頃には歌やダンスのレッスンなどを重ねていた彼女にとって、その当時の夢がいまようやく叶ったことになる。モデルとしてショウのステージに立つなどしてふたたび火が点いたというその夢の実現の影には、BIG RONの一言があったのだとか。

「たまたま初めて行ったクラブのイヴェントにHOOD SOUNDのメンバーがいて、みんなのステージを観て、ああいうステージに立ちたいなって思って。それで、もともと歌手をめざしてて、クラブで歌ってみたいって話をしたときに、BIG RONさんが〈じゃあいっしょにやろう〉って声をかけてくれたのが(デビューの)きっかけですね」。

それからDS455やBIG RONのライヴへの同行、一連のフィーチャリング・ワークを経験することで、曲作りやライヴのノウハウを一から学び、4年余り。ここにmaiのファースト・アルバム『Shine』が完成した。ボーナス・トラックを除く全曲で、彼女は始まったばかりの恋の昂ぶり、パーティーのムードをハッピーに届けている。

「私はもともとハッピー野郎なんで(笑)、トラックもテーマもたぶんみんなが知ってるmaiそのまんまって感じ。いままで可愛く歌おうとか考えたことなかったんですけど、レコーディングしてきて自分の特徴がわかってきて、詞を考えながら気持ちを込めて歌うとか、キュートな曲はもっと可愛らしく歌おうとか、そういうのはすごい意識しました」。

今回のアルバム制作においても、デビューを後押ししたBIG RONやすでに共演経験のあるDJ☆GOら周囲の存在は欠かせなかったようだ。

「〈こんな曲やりたい〉って言うと、BIG RONさんがいろいろ相談に乗ってくれて。“LOVE BOY”はBIG RONさんに相談した5日後には福岡へいっしょに行ってレコーディング……みたいな(笑)。“Chocolate”は(DJ☆)GOさんとお互い甘い曲のイメージが湧いて、プリプロからいっしょに詞を書きながら作りました」。

60sテイストの曲調に〈L-O-V-E-B-O-Y〉と被せるサビが微笑ましい“LOVE BOY”、掛け合い調のキュートなヴォーカルワークからユーロ調のメロディーへと続く“Feel The Melody”、CORN HEADとKayzabro(DS455)の客演を得て〈最高の気分にさせてよ〉と歌う“Shining On My Dream”に、最後のレコーディングで気持ちが入ったというPV制作曲“WE THE BEST!!”——みずからはもちろん、リスナーにも輝いてほしいという思いをタイトルに込めたこの『Shine』を機に、歌って踊れるパフォーマーをめざす彼女の歩みが本格的に始まる。

「このアルバムで、みんながいままでのフィーチャリングで私に持ってくれているイメージも出せたし、“Ride The Night”のようなダンス・ナンバーでカッコイイ部分も見せることができたし、あと、大地とCherry Brownとでやってる“Hang Over”ではヒップホップも採り入れたり……いろんな自分を見せられたかな」。



▼『Shine』に参加したアーティストの作品を一部紹介。
左から、大地の2013年作『iScream』、CORN HEADの2013年作『MOVE×3』、Cherry Brownが所属するJACK RABBITZの2012年作『FLY』(すべてHOOD SOUND/Village Again)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年11月20日 15:05

更新: 2013年11月20日 15:05

ソース: bounce 360号(2013年10月25日発行)

インタヴュー・文/一ノ木裕之

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