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インタビュー

神保彰



クロスオーヴァー&カヴァー、となりの神保くん!?

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©Masanori Doi

今回3度目の2作同時リリースとなった最新作、オリジナル・アルバム『クロスオーヴァー・ザ・ワールド』&カヴァー・アルバム『ジンボ・デ・カヴァー3』。メンバーはエイブラハム・ラボリエル(b)、オトマロ・ルイーズ(key)がメインでオリジナル作の方にはアレン・ハインズ(b)、2曲ギター・ソロでマイケル・ランドウという前作とほぼ同じ顔ぶれとなった。

「“フュージョン”と呼ばれる前の“ クロスオーヴァー”音楽が自分の原点なんです。その象徴がCTIレーベルだったりします。心地よくて、大人な音楽だけど、内は熱く、新しい要素を生み出してゆくエネルギーもあって。『クロスオーヴァー・ザ・ワールド』ではそういう音楽が出来たら、という思いがありました」

一方『ジンボ・デ・カヴァー3』には自身のワンマン・オーケストラでのレパートリーの中で、まだ収録したことのないアーティストの楽曲をチョイス。《ルパン三世のテーマ》、ベートーヴェン、ビートルズetc.

「レッド・ツェッペリンの“ブラック・ドッグ”とか、意外なところではザ・ナックの“マイ・シャローナ”。また今回はカヴァー作の方が自分でもビックリするぐらい叩きまくっています。普段はワンマン・オーケストラだと一人で全部演奏するので大変なんですが、トリオ編成でやるとメロディは他の人に任せられ、ドラムスはけっこう自由なので。それもあってか、『クロスオーヴァー~』の方が少しメロウな楽曲を持ってきて穏かな印象になって、2作のカラーの違いがはっきり出たと思います」

さらにこのカヴァー作には異色の授業サボり漫画『となりの関くん』のアニメ(1月からTV放送開始)で神保が担当するエンディング・テーマ《セット・ゼム・フリー》を収録。

「実はこれ、ビデオ撮影をしまして、僕が高校生のコスプレして、教室で“関くん”みたいに授業中にサボって筆箱とか弁当箱を叩いているという(笑)。その音でやったショート・ヴァージョンをCDにも収録しています。ドラムスで叩いたロング・ヴァージョンは途中ドラム・ソロが延々とあって、スタジオ録音でこれほど長いソロをやったのは生まれて初めてでした」

フィジカルな楽器であるドラムスを続けていくには心身ともに元気でないと、という神保。目標は80歳まで叩いていたいという。

「あと25年ありますけどね。今から25年前はカシオペアの後期の頃でそれはつい昨日のことのようなんです。それを考えると次もアッという間にきてしまいそうですね」



LIVE INFORMATION


『神保彰ワンマンオーケストラ 2014〜賀正〜』

○1/4(土)5(日)17:00開演 会場:渋谷DUO Music Exchange

『神保彰ワンマンオーケストラ「ドラムからくり全国行脚2014」』1/12~6/29 スケジュール続々アップされます。

http://akira-jimbo.uh-oh.jp/index.html 



カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2014年01月06日 10:00

ソース: intoxicate vol.107(2013年12月10日発行号)

interview&text:馬場雅之(タワーレコード本社)