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インタビュー

Andreas Ottensamer

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2014年03月06日 10:00

ソース: intoxicate vol.108(2014年2月20日発行号)

interview&text:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)



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©Anatol Kotte / Mercury Classics / DG

 



ドイツ・グラモフォンと初の専属契約を結んだソロ・クラリネット奏者

2011年3月、若干22歳でベルリン・フィルの首席クラリネット奏者に就任したアンドレアス・オッテンザマー。父と兄が共にウィーン・フィルの首席クラリネット奏者という“血筋のよさ”でも話題の俊英だ。名門ドイツ・グラモフォンとソロ・クラリネット奏者として初の専属契約を結び、13年5月にデビュー盤『ポートレイツ』をリリースした彼に、その聴きどころや近況を訊いた。

今回の収録曲は、18世紀のチマローザ、19世紀のシュポア、20世紀のコープランドという3つの抒情的な協奏曲を軸に置き、その間にガーシュウィン、ドビュッシー、ビーチといった小品を散りばめた全7曲。いずれも柔らかく肉厚な音色と、ダイナミックでシャープな機動性を備えた秀演だ。

「過去に折に触れて演奏してきた愛奏曲ばかり。まさに自分の“肖像画”のような1枚に仕上がりました。クラリネットの幅広い表現を存分にお楽しみください」

3つの協奏曲で共演するのは、ヤニック・ネゼ=セガンが率いるロッテルダム・フィル。同じくドイツ・グラモフォン期待の若手であるセガンに、彼は絶大な信頼を寄せている。

「11年にベルリン・フィルに客演したのが初共演。意図が明確なだけでなく、具体的な指示も大変優れていたので驚きました。以来、彼は“私がソロ・アルバムを作る際に共演したい指揮者リストのトップ”にいた方なので、それが実現して本当に嬉しく思います」

4歳でピアノを始めた後、チェロも学び、11歳でクラリネットに転向したアンドレアス。ベルリンでのキャリアを選択した理由については次のように語る。

「ウィーンのポストは父や兄たちによって既にすべて埋まっていましたから(笑)。オケだけでなく、室内楽、オペラ、ジャズなど、新たな経験が沢山できるベルリンをごく自然に選んだのです。ベルリン・フィルのアカデミーでヴェンツェル・フックスに学んだ後、ベルリン・ドイツ響を経て、ベルリン・フィルの首席奏者になりました。父も兄も、そうした選択を心から応援し、喜んでくれました」

彼はまた、テニスやサッカーなどのスポーツを得意とし、その恵まれた容姿と体格からファッションモデルを務めた経験も。特にサッカーは、母国オーストリアのアマチュア・リーグ選手として現在も活躍中で、それが演奏活動の大きな刺激にもなっているという。

「どちらも精神的なタフさが求められ、観客を楽しませなくてはいけません。そのためには、まず自分自身が楽しむこと。サッカーはその術を学べる最良の場ですね」



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