多くのミュージシャンを撮影した名フォトグラファー、JIM MARSHALLが死去
さまざまなミュージシャンの伝説的な瞬間を撮り続けてきた写真家、ジム・マーシャルが3月24日に死去した。享年74歳。米「Rolling Stone」誌によると、彼は自宅で眠っている最中に静かに息を引き取ったという。
59年に写真家としてのキャリアをスタートさせたマーシャルは、アトランティックやコロムビアといったレーベルに専属のカメラマンとして雇われ、数多くのアーティストを追いかけてきた。ビートルズ最後のライヴの舞台裏、〈モンタレー・ポップ・フェスティヴァル〉でギターを燃やすジミ・ヘンドリックス、ジョニー・キャッシュのサン・クエンティン刑務所でのパフォーマンスなど、彼がカメラで切り取ってきた名シーンは数知れない。ローリング・ストーンズ、ザ・フー、グレイトフル・デッド、レッド・ツェッペリンといったロック・スターのみならず、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、レイ・チャールズといったジャズやソウル界の巨匠とも仕事をしてきた彼のキャリアは、まさに音楽の歴史そのものと言えるだろう。
マーシャルのオフィシャルサイトや「Rolling Stone」誌の特設ページでは、彼が遺した印象的な写真の数々を見ることができる。ぜひとも、その偉大な遺産を目に焼き付けておこう。