元THE FREE DESIGNのCHRIS DEDRICKが死去
元フリー・デザインのメンバーとして知られるミュージシャン/コンポーザーのクリス・デドリックが8月6日、自宅にて亡くなったことがオフィシャルサイトで発表された。詳しい死因については触れられていないが、彼は家族が見守るなか静かに息を引き取ったという。
47年にNYで生まれた彼は、幼少の頃よりウクレレやトランペットといった楽器の演奏に親しみ、大学では音楽理論を勉強。67年には兄弟のサンディやブルースらと共にフリー・デザインを結成する。ジャズやクラシックの要素を採り入れた精妙なアレンジと、ファミリーならではの息の合ったハーモニー・ワークを特色とした同グループは、73年までの間に7枚のアルバムを発表。その洗練されたサウンドは、後にソフト・ロックやフリー・ソウルといった文脈で再評価されることとなる。
クリスは72年にソロ・アルバム『Be Free』を制作するが未発売のまま終わり(2000年に世界初CD化、2005年に『Wishes』と改題されて再CD化)、その後カナダのトロントへと移住。プロデューサーや作曲家として幅広く活動するほか、TV番組や映画などのサウンドトラックも多く手掛け、94年にはTVシリーズ「Million Dollar Babies」の音楽でジェミニ賞を、2003年には映画「The Saddest Music In The World」でジェニー賞を獲得している。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。