名盤『The Freehweelin' Bob Dylan』のジャケット写真の女性が死去
『The Freehweelin' Bob Dylan』ジャケット画像
ボブ・ディランの元恋人で、彼の63年作『The Freehweelin' Bob Dylan』のジャケット写真の女性としても知られるスーザン“スーズ”ロトロが2月24日に亡くなった。享年67歳。彼女は長期に渡って闘病していたという。
これは〈Rolling Stone〉をはじめとする海外の各メディアが伝えたもの。スーズは17歳だった61年にディランと出会い、交際をスタート。『The Freehweelin' Bob Dylan』に収められている“Don't Think Twice, It's All Right”をはじめ、“Boots Of Spanish Leather”“Tomorrow Is A Long Time”といったナンバーにインスピレーションを与えたという。また、ディランが“The Death Of Emmett Till”などのプロテスト・ソングを制作するようになったのも、彼女の影響だったと言われている。
ディランが名声を獲得するにつれ2人のあいだには溝ができ、ディランとジョーン・バエズの関係がきっかけとなって63年の後半に破局。スーズは70年に別の男性と結婚した。彼女は長年ディランについて語ることを拒んでいたが、2005年に公開されたマーティン・スコセッシ監督の映画「ノー・ディレクション・ホーム」でインタヴューに応じており、2009年には「A Freewheelin' Time: A Memoir Of Greenwich Village In The Sixties」というタイトルの回顧録も出版している。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。