ディスコの女王、ドナ・サマーがガンのため死去
ドナ・サマー 『Crayons』ジャケット画像
70年代から80年代にかけて活躍し、〈ディスコ・クイーン〉と呼ばれたUSの人気シンガー、ドナ・サマーが5月17日朝にフロリダ州ナポリで死去した。享年63歳。彼女はガンを患い闘病していた。
48年にボストンで生まれたサマーは10歳で教会の聖歌隊に参加。60年代後半に学校を中退するとボストンのローカル・グループでモータウンの楽曲を歌い、ジャニス・ジョプリンなどロック・ミュージシャンにも影響を受けたという。スリー・ドッグ・ナイトのバック・コーラスなどを経験した後、ミュージカル 「ヘアー」出演のためにドイツのミュンヘンへ渡り、そこで出会ったジョルジオ・モロダーとピート・ベロッテと共に制作した75年のシングル“Love To Love You Baby”で大ブレイク。さらに“I Feel Love”“Hot Stuff”“Bad Girls”といったディスコ・アンセムを連発し、グラミー賞を5回受賞している。ディスコ・ブーム以降も精力的な活動を展開し、2008年には17年ぶりのオリジナル・アルバム『Crayons』を発表。〈ロックの殿堂〉こと〈The Rock And Roll Hall Of Fame〉の2012年度のノミネート・アーティストにも選ばれていた。
サマーの死を悼み、アレサ・フランクリンやドリー・パートン、リアーナ、メアリー・J. ブライジ、クインシー・ジョーンズ、エルトン・ジョンといったアーティストに加えて米国のオバマ大統領も声明を出している。謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。