レーベルメイトが勢揃い! タワー〈T-Palette〉1周年公演の詳細レポート!!
6月9日に東京・原宿アストロホールで開催した、タワーレコードのアイドル専門レーベル〈T-Palette Records〉の発足1周年を記念したライヴ・イヴェント〈T-Palette Records 1st. Anniversary Live〉。ここでは、レーベルのアーティストが勢揃いしたそのイヴェントの模様をレポートします!
この日はあいにくの雨模様となりましたが、アストロホールは満員御礼! まずはアイドル事情にも精通するプロ・インタヴュアーの吉田豪氏と、タワーの代表取締役社長である嶺脇育夫が司会進行役として登場。ちょうど1年前に行なわれたレーベル発足の記者会見もこの2人でステージに立ったという思い出話から始まり、社長の「1年間でアルバム3枚、ミニ・アルバム1枚、シングル9枚出すことができました。本当にありがとうございます」という挨拶に会場からは暖かい拍手が起こります。「今日はお祭りなので、堅苦しくならないように楽しみましょう!」と盛り上がったところでいよいよライヴがスタート!
しず風&絆~kizuna~
トップバッターを飾ったのは、名古屋を拠点に活躍するアイドル・デュオのしず風と、その姉妹ユニットである4人組の絆~kizuna~。突然ディック・デイル“Misirlou”の印象的なギター・イントロが鳴り始めたかと思ったら、絆~kizuna~の4人が空手の道着を着てステージに現れ、BGMのブラック・アイド・ピーズ“Pump It”に合わせて空手の型を採り入れたダンスを披露。続けてしず風の2人が合流して“ドキドキパニック”へと突入します。パワフルなライヴを行なうことで定評のある彼女たち、絆~kizuna~の晴子ちゃんが客席に飛び出してオーディエンスの上を歩くと会場からは歓声と共に驚嘆の声が! 水を口に含んでの霧吹きや客席への背面ダイヴなど、ロック・バンド顔負けのアクションを次々と展開しました。
しず風&絆~kizuna~
MCでは、8月4日(土)と5日(日)に東京・お台場の特設会場で行なわれるイヴェント〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2012〉に出演することを告知。今回で〈TIF〉3年連続出場となる彼女たちは、今年こそアイドルとロックの融合をコンセプトとした独自のパフォーマンス〈I ROCK〉を〈TIF〉で披露したいという野望があり、その実現のためにファンのみなさんの力を貸してほしいとのこと。生バンドをバックに従えたダイナミックなステージを〈TIF〉で体感したい人は、ぜひツイッターでつぶやきなどをお願いします!
LinQ
続く2組目は、30人超のメンバーで構成された福岡発の大所帯アイドル・ユニット、LinQ。今回は天野なつ、岸田麻佑、桜愛美、杉本ゆさ、高木悠未、原直子、松村くるみ、瑞稀もえ、桃咲まゆ、山木彩乃の10人が、彼女たちの魅力をギュッと凝縮したようなステージをノンストップで展開! T-Paletteからの最初のシングル曲“カロリーなんて”から始まり、祭囃子とサンバのリズムが合わさった陽気なサウンドに緑のペンライトを使ったダンス、そしてゆうみんがハッピを纏ってコブシを回すソロ・パートなど見どころ満載の新曲“祭りの夜~君を好きになった日~”、未CD化の人気曲“チャイムが終われば”、エモーショナルな“for you”と続き、ラストの“shining star”ではメンバーと客席が一丸となってタオルを振り回し、爆発的な盛り上がりのなかMC抜きで全5曲を一気に駆け抜けていきました。
LinQ
司会の吉田氏&嶺脇社長を交えてのトークタイムでは、待望の新作情報やライヴの日程を告知。前述の“祭りの夜~君を好きになった日~”と“シアワセのエナジー”をカップリングした両A面シングルを7月18日にリリース、そして今月28日(木)と29日(金)にはお姉さんチームのLinQ Ladyによるクラブ・イヴェント〈Super LIVE〉を東京・吉祥寺CLUB SEATAで、さらに7月17日(火)と18日(水)には東京・LIQUIDROOMでワンマン・ライヴ〈ム・リ・シ・マ・シ・テ〉を開催します。トークの締めを任されたゆうみんからは、坂東英二のモノマネで「ほっばみねわきしゃちょうサイコー!」というメッセージをいただきましたよ!
lyrical school(ex:tengal6)
さあ次のアクトは……と思いきや、ここで社長からサプライズ発表が! 「〈T-Palette Records〉に新しい仲間が入ることになりました。グループ名は〈リリカルスクール〉」とのアナウンスに会場はどよめき一色に。「いままでのT-Paletteにはない音楽をやるグループなので、ぜひ今日はご紹介したいなと思って。まずは観ていただければと思います」という言葉に続いて登場したのは、何と清純派ヒップホップ・アイドル・ユニットのtengal6。ライヴの定番曲“tengal6”をバシッと決めて、「実は私たちT-Paletteに移籍することになりまして、これからはlyrical schoolとして活動していきます! お願いしまーす!」とご挨拶。先月に発売されたばかりのファースト・アルバム『CITY』から“perfect☆キラリ”、デビュー・ミニ・アルバム『まちがう』に収められていた“photograph”、tofubeatsが全面制作した人気曲“プチャヘンザ”を連続でパフォームして、ポップかつキュートなマイク捌きでオーディエンスにヒップホップ魂を刻み込みました。
lyrical school(ex:tengal6)
メンバーそれぞれにT-Palette入りの感想を聞くと、「純粋にすごい嬉しくて。バニラビーンズさんとかNegiccoさんとか、うちらステージでご一緒したことがあったので。可愛いしステージのパフォーマンスもすごいし、やったーって思いました。並んじゃいましたー、いいのかなー」(mei)と喜びの気持ちを露わに。「以前(嶺脇社長に)ご挨拶させていただいた時に〈頑張って〉って言われたのが凄い嬉しくて、ジーンとしちゃいました」(mariko)、「ペーペーやったうちらが、こういうところでライヴできるのを凄い嬉しく思ってて。これからもうちらを通してラップが伝わっていったらなあって。頑張っていきます!」(erika)、「決まったときはアイドルに仲間入りできるんだあって思って。(アイドルとして)認めてもらったみたいな? だからほんと認めてください(笑)」(ayaka)、「私はダンスがすごい好きで、私たちを見て頑張れるって言ってもらえるようなキラキラしたグループになりたいです!」(ami)、「Bガールでもあり、I・D・O・L、アイドルでもあるっていうグループを目指していきたいので応援よろしくお願いします!」(mei)、「バニラビーンズのおふたりが社長とプリクラ取られた写真をツイッターに上げてて。私たちもいっしょに撮りたい(笑)」(yumi)と、今後の抱負を語ってくれました。
Negicco
そして今年の7月でデビュー10周年イヤーに突入する新潟発の3人組ガールズ・ユニット、Negiccoの出番に。ノースリーブの真っ青なドレスという新衣装に身を包んだ彼女たちは、ベスト・アルバム『Negicco 2003~2012 -BEST-』に収められている“Party on the PLANET”からライヴをスタート。リーダーのNao☆ちゃんは「みんなやる気あるの? やる気なかったら帰らせますからね」と客席に檄を飛ばし、「(私たちが)落ち込んで新潟帰らないようによろしくお願いします!」と気が強いのか弱いのかわからないMCで場を和ませます。6月20日にリリースされる新曲“あなたとPop With You!”の披露前には、「今回のジャケット写真が出たときに〈やっとやる気出してきたな〉みたいな書き込みがあったみたいだけど、そんなわけないだろう!」と毎回気合いを入れてやっていることを声を大にして主張。Meguちゃんも「10年間やってきて1回も手を抜いたことはございません、私たち!」とアピールすると、ファンからは大歓声が上がりました。
Negicco
ライヴ後のトークでは、この日にも披露された“ニュートリノ・ラヴ”に関する大変な事態が起こっていることが話題に。この楽曲はサビの歌詞に〈光よりも速く/会いに行くよ〉というフレーズがあるのですが、報道でニュートリノが光よりも速く飛ぶという実験結果が撤回されたことが発覚。Nao☆ちゃんは「それは私たちを叩かないで、(楽曲制作者の)connieさんを叩いてください(笑)」「〈光よりも遅く/会いに行く〉ってカッコ悪い」と困り顔で、ニュートリノ問題が意外なところに波紋を招いてしまいました……。その後もT-Palette参加後の1年を振り返って「とってもいい1年で、ホップステップの年になれたなって」と語り、「夢は武道館に立つことなので」と宣言。“圧倒的なスタイル”で恒例となっているラインダンスを、日本武道館のステージで吉田氏と社長に挟まれながらいっしょに踊るという念願を叶えるべく、10周年イヤーをジャンプの年としてより一層頑張るとのことです!
バニラビーンズ
ラストは、北欧の風に乗ってやってきた清楚でイノセントな女の子2人組、バニラビーンズが登場。ピチカート・ファイヴ“ベイビィ・ポータブル・ロック”のカヴァーでポップに幕を開け、自己紹介では「いま一押しのアイドルはしず風&絆~KIZUNA~さん、そしてLinQのみなさん、そしてNegicco姉さん、そしてtengal6改めlyrical schoolのみなさんです!」(レナ)、「よくお買い物するところはタワーレコードです」(リサ)とアピールします。さらに“恋のセオリー”を挟んで、この日が初お披露目となる7月4日発売のシングル曲“ノンセクション”をパフォーマンス。エッジの効いたギターと軽快なビート、曲線を強調するキュートなポージングにオーディエンスはすっかり魅了されていました。ライヴは吉田氏も激押しのオールディーズ調スイート・ポップ・ソング“チョコミントフレーバータイム”、そして彼女たちの代表曲である“ニコラ”で爽やかな空気をステージに呼び込んで終了。見事にトリを飾ってくれました!
バニラビーンズ
「この1年間は音楽的にも自分たち発信っていうのが多かったですね。こう歌いたいという歌い方をやらせてもらえるようになったのはT-Paletteに入ってから」(リサ)と、T-Paletteにレンタル移籍してからの1年間を振り返る彼女たち。新曲“ノンセクション”は〈靴〉がテーマになっていて、「自分の好きな靴をはくと自信がつくじゃないですか、女の子って。ヒールの高さ分だけ女の子度が高くなったり。そんな勢いに乗って今回は攻めの1曲となっています」(レナ)と説明してくれました。また、バニビはそのシングルと連動した初の写真集「月刊NEO バニラビーンズ」を6月26日に発売。ここでは2人の脚線美が堪能できるとのことなので、ファンはぜひ併せてチェックを!
最後は社長の「今日は本当に雨のなかお集まりいただきありがとうございます。こんな素敵なアーティストの作品をリリースすることができて、わたし個人もですけどスタッフも非常に喜んでおります。今後もT-Paletteのアーティストを引き続き応援していただけるとありがたいです。今日は本当にありがとうございました!」という挨拶で締め括り。次の現場に向かったしず風&絆~KIZUNA~を除く出演者全員でサインボールを客席に投げ入れ、ハイタッチでお見送りして、笑顔いっぱいのなかレーベルの1周年記念公演は終了しました!
なお、6月23日(土)にはタワー企画によるアイドル・イヴェント〈TOWER RECORDS Presents Pop'nアイドル 02〉がZepp Tokyoにて開催。こちらにはさくら学院、Negicco、ぱすぽ☆、バニラビーンズ、BABYMETAL、Berryz工房(※五十音順)の6組が出演予定です。アイドル・ファンの方はぜひ会場にお越しください!
★TOWER RECORDS LIVE INFORMATIONはこちらから
〈T-Palette Records 1st. Anniversary Live〉@ 原宿アストロホール 2012.6.9 セットリスト
【しず風&絆~KIZUNA~】
1. Pump It ※ダンスのみ
2. ドキドキパニック
3. ぶたマルUPっ?ぷぅ
4. 交-Majiwari-
5. PINKのロケット☆彡
6. Oo.しず風にのって.oO
【LinQ】
1. カロリーなんて
2. 祭りの夜~君を好きになった日~
3. チャイムが終われば
4. for you
5. shining star
【lyrical school】
1. tengal6
2. perfect☆キラリ
3. photograph
4. プチャヘンザ!
【Negicco】
1. Party on the PLANET
2. ガッター! ガッター! ガッター!
3. ニュートリノ・ラヴ
4. あなたとPop With You!
5. 圧倒的なスタイル
【バニラビーンズ】
1. ベイビィ・ポータブル・ロック
2. 恋のセオリー
3. ノンセクション
4. チョコミントフレーバータイム
5. ニコラ