加藤登紀子がテレ東の新春時代劇〈白虎隊〉主題歌担当、編曲は菅野よう子
テレビ東京系で2013年1月2日に放送されるスペシャル・ドラマ「白虎隊~敗れざる者たち」の主題歌が、加藤登紀子の書き下ろし曲“風歌 KAZEUTA”に決定した。
79年から毎年1月2日に放送されているテレ東の新春ワイド時代劇の35作品目として、当日17:00から7時間に渡って放送されるこのドラマ。いまなお語り継がれている、会津の〈白虎隊〉が自刃して果てた悲話を、北大路欣也演じる会津藩の家老・西郷頼母とその家族を中心に描くという。東北地方太平洋沖地震の被災地へ何度も足を運び続けた加藤は、台本を読んだうえで“風歌 KAZEUTA”を制作。アレンジは彼女が〈最も信頼している音楽家〉と表現する菅野よう子が担当している。このナンバーが物語をどのように彩るのか楽しみなところだ。
なお、“風歌 KAZEUTA”は11月21日にリリースされる加藤のコンセプト・アルバム『登紀子 旅情歌 旅情歌 -風歌 KAZEUTA』に収録。同作品はゴスペラーズが参加した“ふるさと”や、うつみ宮土理に提供した“青いこいのぼりと白いカーネーション”のセルフ・カヴァー、アルバム初収録となる“水鏡”“貝殻のうた”など16曲で構成される。こちらもぜひチェックをどうぞ。
加藤登紀子 コメント
毎年、お正月に大きなテーマで取り組まれる、テレビ東京の長時間ドラマ。そのテーマを歌わせていただくのは、今回が二回目です!
2005年の戦国時代の武将たちの荒ぶる人生を描いた新春ワイド時代劇「国盗り物語」の主題歌が〈絆〉でした。
今回も幕末の戦乱の中で、たくさんの命が奪われて行く悲しい物語ですが、とりわけ、〈白虎隊〉という若者の死が描かれているだけに、その無念の思いを力強く響かせたいと思い、テーマ曲は「風歌」になりました。
バックに大勢の男性コーラスと祭り太鼓をいれ、民謡のパワーを新しいリズムで表現するアレンジを担当したのは、菅野よう子さん。“時には昔の話を”で共演して以来の、最も信頼している音楽家です。
どんな時も生きることを大事にした西郷頼母が、10歳の長男と旅立つシーンは、過去から未来への祈りであり、希望!
たくさんの命、大切なものを失っても、未来に向かって歩いて行く、その新鮮なエネルギーを感じていただけたら、と思います。
〈加藤登紀子 『登紀子 旅情歌 旅情歌 -風歌 KAZEUTA』収録曲〉
1. 風歌 KAZEUTA
2. そこには風が吹いていた
3. 水鏡
4. 千の風になって
5. 青いこいのぼりと白いカーネーション
6. 貝殻のうた
7. からたち野道
8. 島唄
9. 芭蕉布
10. 琵琶湖周航の歌
11. 帰りたい帰れない
12. 別れの数え歌
13. 風に吹かれていたら
14. 知床旅情
15. ふるさと with ゴスペラーズ
16. わせねでや with みちの空