タワー音楽ニュース的♪今週のレコメン盤(2013/11/25~12/1)
〈NO MUSIC, NO LIFE.〉な生活を送るタワーレコード音楽ニュースのスタッフが、今週リリースされた作品のなかから注目のアイテムを、普段のニュースでは紹介できなかったものを中心に独断でピックアップ!
【POPS】
ハナエ 『十戒クイズ』(ユニバーサル)
キュートなウィスパー・ヴォイスやアイドルばりのルックスで注目を集めるシンガーのファースト・フル・アルバム。シングル曲“神様はじめました”“Boyz & Girlz”“恋は神聖ローマ”“JUVENILE!!!!”を含め、収録されている10曲すべてを相対性理論やアゼル&バイジャンでの活動で知られる真部脩一がプロデュースしており、ふたりの感覚が絡み合って生まれたポップかつ不可思議な音世界が楽しめる。
【HEAVY ROCK / POST ROCK】
THE CREATOR OF 『Light』(WAVE MASTER)
ゼロ年代前半の国内ヘヴィー・ロック・シーンでその名を轟かせ、唯一のオリジナル・メンバーであるShigeyuki Suzuki(ヴォーカル/ギター)を含む5人編成で再始動したTHE CREATOR OFが、新体制での初音源となる11年ぶりのニュー・アルバムをリリース。オートチューンの導入や浮遊感と重さを兼ね備えたギター・サウンド、ポスト・ロック~シューゲイザーに接近したアプローチなどで深遠な音世界を展開する、バンドの進化が刻まれた1枚。
【SOUL / FUNK】
VARIOUS ARTISTS 『Purple Snow: Forecasting The Minneapolis Sound』(Numero)
70年代末~80年代のミネアポリス・シーンを総括するコンピが、独特のセンスで人気を集めるUSのレーベル・ヌメロから登場。ソロ・デビュー前のプリンスが在籍していた94イースト、ジミー・ジャムが率いたマインド&マター、彼がテリー・ルイスと共に組んだフライト・タイムなどの音源をCD2枚に満載しており、ミネアポリスならではの艶やかなフューチャリスティック・ファンクを堪能できる。100ページを超えるフルカラーのブックレットも付属。
【BASS / AMBIENT】
EGYPTRIXX 『A/B Till Infinity』(Night Slugs)
最先端のベース・ミュージックを発信するUKの人気レーベル、ナイト・スラッグスから、トロントの俊英による2作目が到着。ダンサブルでビートのヴァリエーションも豊かだった前作から一転、今回はベルリン在住のアンドレアス・フィッシャーとの共作によりアンビエントな色合いが増し、ゴシックやインダストリアルの香りが漂う、暗く、重たく、ディープな一枚に仕上がっている。
【JAZZ】
JAKOB BRO 『December Song』(Loveland)
音響的な意匠を凝らした静謐なサウンド・スケープで評価を集めるデンマークのジャズ・ギタリスト、ヤコブ・ブロの最新作。以前リリースされた『Balladeering』『Time』に続く3部作のラストを飾る作品で、その2作品にも参加したリー・コニッツ(サックス)、ビル・フリゼール(ギター)といった巨匠に加え、ピアノにクレイグ・テイボーンを迎えたクインテットで録音。侘び寂びの効いた洗練された音像ながら、どこか牧歌的な雰囲気も残したセッションを展開している。