タワー音楽ニュース的♪今週のレコメン盤(2013/12/2~12/8)
〈NO MUSIC, NO LIFE.〉な生活を送るタワーレコード音楽ニュースのスタッフが、今週リリースされた作品のなかから注目のアイテムを、普段のニュースでは紹介できなかったものを中心に独断でピックアップ!
【ROCK】
bed 『Indirect Memories』(3P3B)
フガジなどUSインディー・バンドからの影響を受けつつ、日本人ならではの感性を反映した独自のサウンドを追及してきた京都シーンの雄によるサード・アルバム。全編がBPM120~130のゆったりとしたテンポで紡がれながら、パンクやメロコアの激しさを通過してきた彼らだからこそ辿り着いた、熟成された静かな熱が感じられる1枚に。
【HIP HOP】
なのるなもない 『アカシャの唇』(FLY N' SPIN)
歌い紡ぐようなフロウと詩的なリリックで、ヒップホップ・シーンのみならず幅広いリスナー層からの支持を得ている降神のMCが、約8年ぶりのソロ・アルバムを発表。彼独特の哲学的で寓話のような言葉の表現は健在で、ライヴ・サポートも務めるgOを中心にDJ DOLBEEらが手掛けた幻想的なビートもその不思議な世界観を加速させている。盟友の志人やSUIKAのtotoといった個性的なラッパーもゲスト参加。
【POP / R&B】
REBECCA FERGUSON 『Freedom』(RCA)
UKのオーディション番組「Xファクター」で準優勝に輝き、2011年発表のデビュー作『Heaven』でブレイクした女性シンガーの2作目。前作のヒットに貢献したエグ・ホワイトをはじめ、ミスター・ハドソンやトビー・ガッドら人気プロデューサーがサウンド面でバックアップしており、主役のソウルフルな歌声を引き立てている。先行カットされた壮大なバラード“I Hope”や、ジョン・レジェンドとのデュエット曲“Bridges”などを収録。
【DISCO DUB】
RUNE LINDBAEK 『Krasava』(calentito)
リンドストロームやプリンス・トーマス、トッド・テリエといった世界に羽ばたく才能を輩出してきたノルウェー・ディスコ・シーンの重鎮、リューネ・リンドバークが13年ぶりのアルバムをリリース。北欧らしいメランコリックで透き通るようなムードを湛えつつ、ヴィンテージ感たっぷりのシンセ・サウンドや一級のディスコ・ビートが楽しめる。ハウス界の大御所ヴォーカリスト、ロバート・オーウェンスが参加するなど、全10曲中9曲が歌モノという意外性も功を奏している。