タワー音楽ニュース的♪今週のレコメン盤(2013/12/9~12/15)
〈NO MUSIC, NO LIFE.〉な生活を送るタワーレコード音楽ニュースのスタッフが、今週リリースされた作品のなかから注目のアイテムを、普段のニュースでは紹介できなかったものを中心に独断でピックアップ!
【POPS】
河野マリナ 『First Touch』(アニプレックス)
アニソン・シーンで注目を集める女性シンガーが初アルバムをリリース。数々の名曲を生み出してきたヒットメイカーの神前暁を中心に、彼が所属するクリエイター集団・MONACAのメンバーが完全バックアップしており、最新ヒット“その声を覚えてる”までの全シングル曲や、春奈るなとのコラボで同一曲を歌っていることでも話題の“snowdrop”など、ピュアな歌声が響き渡る全12曲を収録している。
【POST ROCK】
ヨソハヨソ 『neandertharloid』(tall taler)
東京発の5人組インスト・ロック・バンドによるファースト・ミニ・アルバム。ツイン・ギター×ドラム×パーカッション×ベースが吐き出す破壊力抜群の轟音やマスロック譲りの幾何学的リズムに埋め尽くされつつも、バカテクとハチャメチャなテンションだけを頼りに強行突破するような不思議なユーモアを感じさせる。
【HIP HOP】
daoko 『GRAVITY』(LOW HIGH WHO?)
YouTubeに公開した動画で注目を集め、m-floらさまざまなアクトとのコラボもこなしてきた97年生まれの女子ラッパーによるセカンド・アルバム。PAGEとGOMESSをフィーチャーした“メギツネ”やParanelとJinmenusagiが参加したタイトル曲を含む13曲で構成されており、トラックはレーベルメイトのEeMuやDJ6月、COASARUなどが提供している。囁くようなフロウとリアリティー溢れるリリックで、背伸びもする彼女の等身大をパックした1枚。
【R&B】
R. KELLY 『Black Panties』(RCA)
レディー・ガガの大ヒット作『Artpop』にもフィーチャーされたR&Bキングの通算12枚目となるオリジナル・アルバムは、得意のセクシー路線を強調したエロスの香り漂う濃厚な内容に。人気ラッパーの2チェインズを迎えた“My Story”が象徴するように、自身のこれまでのストーリーをテーマにしつつ、旬のサウンドを採り入れる嗅覚の鋭さもそこかしこで発揮している。
【FUNK / HIP HOP】
7 DAYS OF FUNK『7 Days Of Funk』(Stones Throw)
スヌープジラことスヌープ・ドッグとデイム・ファンクによる、モダン・ファンク/Gファンクのリーサル・ウェポン的プロジェクトの初アルバム。デイムがスヌープのために「最高のビートを用意した」と言う通り、メロディックなラップ&ヴォーカルとスムースなトラックのとろけ具合は抜群。ブーツィー・コリンズやスティーヴ・アーリントン、ドッグ・パウンド、そのメンバーのコラプトら参加アーティストも豪華。
【SYNTH POP】
STEVE MOORE 『Pangaea Ultima』(Spectrum Spools)
通好みのプログレッシヴなインストを鳴らすデュオ、ゾンビの片割れで、ロウ・ハウスの牙城としていまをときめくL.I.E.S.からのリリースでも知られるシンセ狂、スティーヴ・ムーアがソロでの新作を上梓。タンジェリン・ドリームあたりのジャーマン・ミニマルを最新型にアップデートしたような激シブ・シンセ・ウェイヴをたっぷりと堪能できる。