松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』、「完成報告会見」に菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎ら豪華キャスト陣が集結。山田洋次監督が本作への想いを熱弁
松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』が8月6日より公開となる。このたび、公開に先駆けて3月29日に豪華キャスト陣が集結した「完成報告会見」が実施された。登壇者は、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎を筆頭に、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子とベテラン俳優らが勢揃い。さらには、山田洋次監督も登壇し70年近く日本映画の最前線を走り続ける唯一無二の存在として最新作に込めた熱い想い、さらに映画に対する強い愛を語った。
本作は1950年~60年代の日本映画の黄金期と現代を舞台に、「映画の神様」を信じ続けた主人公 ゴウが時代を超えて織り成す「夢」と「愛」と「奇跡」に満ちた感動の物語が描かれる。
志村けんの遺志を継いだ沢田研二とダブル主演を務め、撮影所の助監督として青春の日々を送る若き頃のゴウを演じた菅田将暉。彼は長期の撮影中断を経てついに完成を迎えることができた本作について「この1年、いろんなことがありましたが思い出の詰まった作品になりました。」と並々ならない想いと喜びを明かす。
今回初めての山田組に挑戦した永野は撮影所近くの食堂 ふな喜の看板娘である淑子を演じているが「毎日緊張と勉強の連続で、今までになかった経験ができました。」と明かすと、すかさず山田監督から「本当に緊張していた(笑)?」と楽しいツッコミが入り、会場を沸かせた。撮影所で映写部として働くテラシン演じる野田は「山田監督はアイディアが豊富で、その場でスタッフも瞬発的に演出作業をしていた」と本作の撮影裏話を明かした。
さらに、劇中にあるギターを弾くシーンも「3日前くらいに言われたんです」と、監督による突然のアイディアだったことを暴露すると、山田監督は「もっと前から言ってたんじゃない(笑)?」と笑いながら返答した。
一方、現代のテラシンを演じた小林とは「そっくり」だと試写を観た関係者の中では話題となっているが、小林も「嬉しいですね。野田さん演じるテラシンの演技を見たときに、(演技に対する)気持ちは僕と一緒だと思いました。」と野田の演技を絶賛。
夫婦となったゴウと淑子の娘 歩を演じた寺島しのぶは「(山田組への出演は)待ち望んでいた出来事だったので、何がなんでも出たいという思いを伝えましたね。」と初の山田組となった印象を語る中、ゴウの妻となった現代の淑子を演じた宮本信子はなんと本作が50年ぶりの山田組となり、「50年は長いですよね。最初にお会いした当時はすごく怖かったのですが、本作で久しぶりお会いして長い年月が経ったのだと思いました。」と、ベテラン俳優らがそれぞれの想いを語ったのである。
100周年記念作品に相応しい豪華なキャスト陣が集結しながらも長期の撮影中断など、あらゆる困難が降りかかった状況下でも前を向き、「奇跡」の積み重ねでついに完成を迎えた本作。
山田監督は「本作は8月の上映になってしまいましたが、多くの方にこの作品を映画館で観ていただきたいです。」と語る。また、作品が完成するまでの長い道のりを振り返りながらも、これから映画界がコロナを乗り越えて、この『キネマの神様』が劇場映画復活へのバトンになってほしいという希望を込めたことを、映画人として熱を持って語っていた。
会見中には、「キネマの神様」がいることを信じて劇場公開に向け歩み始めた彼らの本作へかける情熱に、胸が熱くなる「特別映像~完成までの物語~」が公開され、会場が優しさと未来への希望に満たされていた。
映画『キネマの神様』【特別映像~完成までの物語~】8月6日(金)全国公開
▼映画情報
『キネマの神様』
8月6日(金)全国ロードショー
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 / 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 / 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
配給:松竹
(C)2021「キネマの神様」製作委員会
https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : 映画
掲載: 2021年03月30日 17:20