第166回「芥川賞」を砂川文次「ブラックボックス」、「直木賞」を今村翔吾「塞王の楯」＆米澤穂信「黒牢城」が受賞

第166回「芥川賞」／「直木賞」の選考会が行われ、「芥川賞」を砂川文次「ブラックボックス」、「直木賞」を今村翔吾「塞王の楯」と、米澤穂信「黒牢城」が受賞した。

「芥川賞」を受賞した砂川文次は、1990年大阪生まれ。2016年に「市街戦」で第121回「文學界新人賞」を受賞した。「芥川賞」は3回目のノミネート。

「直木賞」を受賞した今村翔吾は、1984年京都生まれ。2017年に文庫書下ろし「火喰鳥」でデビューし、2018年には「童神」（刊行時「童の神」に改題）で第10回「角川春樹小説賞」を受賞。「直木賞」は3回目のノミネートだった。米澤穂信は、1978年岐阜生まれ。2001年に「氷菓」で第5回「角川学園小説大賞」の「ヤングミステリー＆ホラー部門」奨励賞を受賞し、デビュー。こちらも「直木賞」は3回目のノミネートだった。

なお、第166回「芥川賞」／「直木賞」のノミネート作品は以下の通り。

■第166回「芥川龍之介賞」ノミネート作（掲載誌）※作者五十音順

・石田夏穂「我が友、スミス」（すばる11月号）
・九段理江「Schoolgirl」（文學界12月号）
・島口大樹「オン・ザ・プラネット」（群像12月号）
・砂川文次「ブラックボックス」（群像8月号）
・乗代雄介「皆のあらばしり」（新潮10月号）

■第166回「直木三十五賞」ノミネート作（出版社）※作者五十音順

・逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」（早川書房）
・彩瀬まる「新しい星」（文藝春秋）
・今村翔吾「塞王の楯」（集英社）
・柚月裕子「ミカエルの鼓動」（文藝春秋）
・米澤穂信「黒牢城」（KADOKAWA）

▼書籍情報
砂川文次
「ブラックボックス」
発売中

今村翔吾
「塞王の楯」
発売中

米澤穂信
「黒牢城」
発売中

オール讀物 2022年3・4月合併号(直木賞発表)