細野晴臣、約5年ぶりの大阪公演「細野晴臣 大阪中之島公演 2022」大盛況で終了。ニュー・アルバムの年内リリース予定を発表
Photo by hayashi maco
細野晴臣が、2019年以来のライヴとなる「細野晴臣 大阪中之島公演 2022」を大阪市中央公会堂にて開催した。
ライヴには細野晴臣 with くくく(原田郁子&角銅真実)、Jim O'Rourke×石橋英子、ゆりやんレトリィバァが出演。細野晴臣が大阪でライヴを行うのは2017年のツアー以来ということもあり、チケットも即完するなど、大きな話題となっていた。
開演時間となり、最初に出演したのはゆりやんレトリィバァ。前回の大阪公演にも出演するなど、以前から細野と交流があるゆりやんは「細野晴臣の秘密」をテーマにしたラップを披露するなど、「ゆりやんワールド」全開で会場を笑いに包み、次に登場したJim O'Rourke×石橋英子のユニットは圧巻のインプロビゼーションで幻想的な音楽空間を作り上げる。今回細野と共に共演する原田郁子&角銅真実によるユニット「くくく」は、細野の“銀河鉄道の夜”、“福は内 鬼は外”の独創的なカバーを披露した。
暗転と同時にSEが流れ、いよいよ細野晴臣が登場。大きな拍手が鳴り響く中、くくくのふたりを呼び込み「暑いなか、来ていただいてすみませんね、暑いのは僕のせいじゃないけど……」と笑いを誘い、“Daisy Bell (Bicycle Built for Two)”からライヴがスタート。2019年のアメリカ公演とその年末のイベント以降、楽器を触ることがなかったという細野は、今回のライヴのためにギターを練習したことなどに触れつつも、「今日は講演会だからたくさん喋らないと」と少し照れるように話し、トークのたびに細野節で笑いを誘った。「今、実はレコーディングをしていて」と待望の新作の制作に入ったことを話すと会場は拍手が沸き起こり、「年内、間に合うかな……」と少しとぼけるように語った。
“ラモナ”、“悲しみのラッキースター”、“バナナ追分”など2011年にリリースされたアルバム『HoSoNoVa』に収録された楽曲をはじめ、細野が愛するカバー楽曲をくくくのふたりと、途中打楽器でサポートに加わったユウタ(the jingle workshop)と共に披露、Jim O'Rourke、石橋英子も加わり、“Watering a flower”をセッションし、大きな盛り上がりのなか、本編が終了した。
拍手が続くなか、アンコールに細野がひとりで飄々と再登場し、この会場でできたことの喜びと感謝を語り、最後は名曲“ろっかばいまいべいびい”を披露し、ライヴは幕を閉じた。
Photo by hayashi maco
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2022年06月28日 21:00