加藤シゲアキ、書き下ろし長編小説「なれのはて」発売。「小説現代 2023年10月号」で大特集&全文公開も決定
撮影:羽田誠/スタイリスト:十川ヒロコ/ヘアメイク:KEIKO(Sublimation)/アートディレクション:高倉健太(GLYPH Inc.)
加藤シゲアキの最新長編小説「なれのはて」が発売される。
1万字のプロットから始まり、構成をじっくり練り上げ、原稿に向き合った期間は約3年。原稿用紙740枚超の大作となった。
舞台は、東京、秋田、新潟。そして時代も令和から、戦前戦後の昭和、そして大正までを描く。物語のきっかけになるのは、終戦前夜に起きた日本最後の空襲と言われる、秋田 土崎空襲。これは秋田にルーツのある著者が温め続けてきたテーマだ。いつの時代も悲劇と後悔は背中合わせ。やるせない人間の業と向き合いつつ、一方で力強く生き抜こうとする人々の姿を、1枚の絵のミステリを通じて描く。
芸術の痛みも、社会の問題も、時代の残酷さも、家族の愛も、あらゆるものが詰め込まれた物語の「なれのはて」。今の「加藤シゲアキのすべて」を、エンターテイメント小説として昇華させた書き下ろし巨編となっている。
このたび、新作に合わせた著者のヴィジュアルを公開。さらに作品世界を表現したポスター・ヴィジュアル5種類を発表。これらは公式ホームページにて8月16日より公開予定だ。
また、刊行を記念して「小説現代 2023年10月号」では「加藤シゲアキの現在地(仮)」を大特集。書籍発売よりひと足先に「なれのはて」が読める「全文公開」や、本人のロング・インタビュー、そして舞台の地 秋田でのグラビアなど最新刊をより楽しめる特集を予定している。
そして今回の発表に合わせて、加藤シゲアキ個人のInstagramアカウントも開設。書籍発売までの足跡やそのほか様々な話題を発信していくので、こちらもぜひチェックしてほしい。
■加藤シゲアキ コメント
前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。
『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています。
三十代半ばとなる(なった)私が何を書くべきか、問い続けた結果がこの作品です。
舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。
この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です。
作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました。
一枚の絵の謎から広がる世界を、どうぞご堪能いただけると幸いです。
▼書籍情報
加藤シゲアキ
「なれのはて」
「オルタネート」
▼関連書籍情報
「小説現代 2023年10月号」
▼リリース情報
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カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : J-POP
掲載: 2023年08月16日 14:00