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乃木坂46、全国ツアー「真夏の全国ツアー2024」完遂。聖地 明治神宮野球場にて「乃木坂46の夏」の締めくくり

乃木坂46
Photo by 鈴木健太(KENTA Inc.)

毎年夏の恒例行事となった乃木坂46の全国ツアー「真夏の全国ツアー2024」最終公演が、9月4日に東京 明治神宮野球場で行われた。昨年に続いて3~5期生という現体制で臨んだ今回のツアーは、7月20日&21日の大阪 京セラドーム大阪を皮切りに、8月24日&25日の愛知 バンテリンドーム ナゴヤ、9月2日~4日の明治神宮野球場と全国3ヶ所で計7公演を実施。乃木坂46にとってドーム規模の全国ツアーは2019年以来5年ぶりとなり、7公演の総動員数は26.5万人にも及んだ。また、東京3公演はインターネットでの生配信も実施され、会場に足を運べなかった多くのファンもモニターの前から見守ることができた。

長期にわたり日本に大きな影響をもたらした台風10号により、直前まで開催が危ぶまれた今年の神宮公演だったが、初日は快晴のもとスタート。2日目も日中に降っていた雨が奇跡的に止み、千秋楽も晴天に恵まれたなかで実施された。“Overture”が流れるなか、スクリーンにはティアラをつけたプリンセスのドレスを纏った井上和や池田瑛紗、小川彩、遠藤さくら、賀喜遥香が映し出される。映像が終わると同時に巨大なお城のステージ・セットに井上が1人登場し、「盛り上がる準備できてるのか? 神宮、行くぞーっ!」と叫ぶとライヴは最新シングル“チートデイ”から勢い良くスタート。メンバーはステージや花道のみならず、巨大トロッコやフロートに乗って会場中を動き回り、大勢のファンに笑顔を向け続ける。そしてクライマックスの井上の「ごめんなさーい!」に、客席の盛り上がりは早くも最高潮に達した。続く“太陽ノック”ではアリーナ後方のサブステージで多くのメンバーがパフォーマンスするなか、梅澤美波と久保史緒里がクレーンを使い、高い場所から会場を見渡しながらファンにアピール。“裸足でSummer”では遠藤が「もっともっと声出せるんじゃないですか? 神宮、駆け抜けるぞーっ!」と絶叫、曲中では観客が頭上高くタオルを掲げて一体感を作り上げる。さらに“君に叱られた”、“ジコチューで行こう!”とヒット・シングルが連発され、会場は熱気に包まれていった。

最初のMCではキャプテンの梅澤が「今日は私たちのお城に遊びに来てくれてありがとうございます」と挨拶。メンバー32人がプリンセスに扮して夢の世界へ誘うことを告げると、5期生が“17分間”、4期生が“I see...”、3期生が“三番目の風”と期別楽曲を立て続けに披露する。曲中ではスクリーンに、一人一人の個性にちなんだ「○○プリンセス」というキャッチコピーが映し出され、ファンを魅了し続ける。特に3期生は今日でグループ加入8周年という記念すべきタイミングということもあり、曲中メンバーが1人ずつ感謝の言葉を届けると、最後に与田祐希が「これからも私たち3期生を、そして乃木坂46をよろしくお願いします!」と高らかに宣言し、観客もよりいっそう大きなコールをステージに投げ掛けた。

3曲終えると、どの期がもっともプリンセスに相応しいのかを寸劇タッチで競い合う。すると、次の曲の声援の大きさで「真の乃木坂プリンセス」を決めることが明かされ、歌詞の内容が対決の趣旨にもぴったりな“Threefold choice”を通じて様々な形でかわいらしさをアピール。神宮初日では5期生、2日目には4期生が「真の乃木坂プリンセス」に輝いたが、最終日は見事3期生が勝ち取って有終の美を飾った。そんなバトルを経て、最後は“Am I loving?”でメンバー32人がそれぞれの輝きを放ちながら、互いにエールを送り合った。

和やかなトーク・パートを終えると、ユニット・ブロックに突入する。久保や林瑠奈、奥田いろはが“設定温度”をしっとりと歌唱すると、筒井あやめを中心に伊藤理々杏、中村麗乃、吉田綾乃クリスティー、柴田柚菜が“あの日 僕は咄嗟に嘘をついた”を華麗なダンスを交えてエモーショナルに表現し、与田祐希、賀喜遥香、五百城茉央、小川彩という布陣でスロー・ナンバー“ごめんね ずっと・・・”を切々と披露。さらに、懐かしい制服衣装を着た井上和&中西アルノは5期生のデビュー曲“絶望の一秒前”を、美しいハーモニーを交えながら歌い切った。

ライヴ中盤には一ノ瀬美空が様々な夏のイベントを妄想するVTRに続いて、浴衣姿のメンバーが“あらかじめ語られるロマンス”、“ロマンティックいか焼き”、“君が扇いでくれた”をメドレー形式で披露。曲中には短冊に書いた願い事を木に結んだり、祭り屋台を満喫したプロジェクション・マッピングによる花火を楽しんだりという演出も用意された。その後、浴衣を脱ぎ捨てたメンバーは“自惚れビーチ”で再び熱量を高め、“ガールズルール”、“ひと夏の長さより・・・”の連発で夏気分を存分に満喫した。

ライヴもいよいよ折り返し。36thシングル・アンダー・メンバーが“落とし物”を情熱的にパフォーマンスしたのに続いて、ダイナミックでキレの良いダンスをフィーチャーしたダンス・トラック、“Wilderness world”や“Actually...”といったビートの効いた楽曲を通じてグループのクールな側面を打ち出していく。そして、プロジェクション・マッピングを用いてお城のステージ・セットをライトアップさせる演出を経て、井上の「全員声出せーっ!」を合図にパーティー・チューン“おひとりさま天国”で会場の盛り上がりが急加速。さらに“好きというのはロックだぜ!”、“夏のFree&Easy”といったアッパーな楽曲が立て続けに披露されると、真のクライマックスへと近づいていく。

その後、ステージ上に総勢47名に及ぶオーケストラが登場し、荘厳なアレンジが施された“設定温度”を演奏する。その流れから“シンクロニシティ”に突入すると、センターの梅澤を中心にメンバーは美しいダンスと歌声でこの曲を表現。続く“僕が手を叩く方へ”では久保の呼び掛けにより、オーディエンスがクラップで一体感を作り上げていった。

会場が感動的な空気に包まれるなか、昨年に続いて夏シングルでセンターを務める井上が「私はこのツアーで、すごく簡単なことではあるんですけど、笑って楽しむってことを目標にしていました。それが、今の私にはそれが難しいタイミングもありました。本当は去年と同じこのポジションであることがすごく怖かったです」と本音を吐露する。続けて「怖いとか言ってしまうと、言霊って言葉があるように自分がダメになってしまう気がしていたんですけど、本当に乃木坂46は温かくて、どんなときも手を差し伸べてくれる人がたくさんいて。私はそんな乃木坂46が大好きです。乃木坂46のためならなんだってできると思います。1人だと孤独で苦しいこともあるけど、みんなと一緒ならどこにだって行ける気がします。皆さんと過ごした今年の夏、最高に楽しかったし、最高にキラキラしていました。ありがとうございました」と告げると、「これから先もずっと乃木坂46のことが好きだって、ここにいる皆さんや配信を観ている皆さんに思ってもらえるように、精一杯頑張ります。今年の夏の思い出だったり皆さんへのありがとうの気持ち、メンバーやスタッフさんへの感謝の気持ち、いろんな思いを込めて次の曲を歌わせていただきます」と“誰かの肩”を、涙を交えながら歌唱。エンディングでは無数の花火が夜空に打ち上がり、ドラマチックな演出と井上の「1年ぶりにこの神宮に帰ってきて、私たちはまた強くなりました」という頼もしい言葉ともにライヴ本編を締めくくった。

観客が「乃木坂46コール」でアンコールを求めていると、ステージに池田と小川が姿を現し、メンバーが早くステージに戻ってくるようにと一体感あるコール合戦を繰り広げる。客席がいい形で温まったところで、“僕だけの光”からアンコールがスタート。多くのメンバーがステージや花道、クレーン、大型トロッコ等を総動員して客席に笑顔を届けるなか、一部メンバーがスタンド席の通路をフロートで移動したりステージバックに登場したりするサプライズもあり、たくさんの夏の思い出を作っていった。

最後のMCでは、筒井が「あっという間に最終日まできちゃって。改めて今回のツアーを通して思ったのは、このグループは優しさと愛に溢れているグループだなと。誰かがちょっと落ち込んでいたら近くの子が励ましたりと、今日もそういう場面がたくさん見られました。私は愛って伝染していくものだと思うんです」と口にすると、与田は「さっき歌った“誰かの肩”の「愛は代わりばんこ 何度も交代して 幸せの道 歩こう」って歌詞が、私はすごく乃木坂46っぽいなと思っていて。毎年いろんな思いを抱えてここに立って、それが代わりばんこして繋いでいって、今日があって、それが未来に繋がっていくと思うと、なんていいグループなんだって。そんなグループに出会えたことが私はすごく幸せだなって思います」と感慨深げに語った。そして、最後に“乃木坂の詩”でメンバーとオーディエンスが再び1つになり、最後にキャプテンの梅澤が「私たちはもっともっと強くならないといけないと思います」と今後へ向けた思いを告げ、「なので皆さん、これからもそばにいてください」とメッセージを送ってから「真夏の全国ツアー2024」に幕を下ろした。

会場の照明が全てつき、ライヴはここで終了するはずだったが、メンバーを呼ぶ「乃木坂46コール」は一切鳴り止まない。しばらくするとメンバーが再登場し、予定外のダブル・アンコールとして“チートデイ”を再び披露。楽曲のクライマックスでは、井上が「ごめんなさい」に代わり「ありがとうーっ!」と感謝の言葉を絶叫。楽曲が終わると井上は「皆さんの顔を見たら安心して涙が出てきちゃって。後半泣いてばかりでしたけど、本当に楽しくて楽しくて、幸せでした!」と笑みを浮かべる。最後の最後に梅澤は来たる6期生加入に触れ、「もう迎え入れる準備はできてるので、期待して待っていてください。そしてまた来年、今年よりも最高な景色を見ていきましょう!」と叫んで3時間に及ぶライヴを完遂した。

2022年、2023年と神宮では全員揃わず今年ようやく11人で神宮に臨むことができた5期生、同期が相次いで卒業するも一人一人が強い個性を身に付けたくましくステージに立つ4期生、そして加入8周年という大きな節目を迎えグループを先頭に立って牽引し続ける3期生。この編成で迎えた2度目の夏でさらに絆を深めた乃木坂46に、ここから6期生が加わることでここからさらに大きな変化を遂げる。グループとしてもこの8月で結成13周年を迎えた彼女たちが、ここからどんな景色を見せてくれるのか楽しみなところだ。

(文/西廣智一)

乃木坂46

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Photo by 鈴木健太(KENTA Inc.)

 

▼リリース情報
乃木坂46
ライヴBlu-ray&DVD
『MIZUKI YAMASHITA GRADUATION CONCERT』
10月2日(水)リリース



36thシングル
『チートデイ』
NOW ON SALE

 

▼ツアー情報
「乃木坂46 36thSGアンダーライブ」
10月7日(月)Zepp Fukuoka
10月8日(火)Zepp Fukuoka
10月14日(月・祝)愛知 Zepp Nagoya
10月15日(火)愛知 Zepp Nagoya
10月21日(月)Zepp Osaka Bayside
10月22日(火)Zepp Osaka Bayside
10月28日(月)北海道 Zepp Sapporo
10月29日(火)北海道 Zepp Sapporo
11月18日(月)神奈川 KT Zepp Yokohama
11月19日(火)神奈川 KT Zepp Yokohama
11月20日(水)神奈川 KT Zepp Yokohama

 

▼映画情報
『誰よりもつよく抱きしめて』
2025年2月 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
原作:新堂冬樹「誰よりもつよく抱きしめて」(光文社文庫)
監督:内田英治
脚本:イ・ナウォン
出演:三山凌輝 / 久保史緒里(乃木坂46) / ファン・チャンソン(2PM)
配給:アークエンタテインメント
(C)2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント

 

▼番組情報
アニメ「ATRI-My Dear Moments-」
TOKYO MX/BS11/群馬テレビ/とちぎテレビにて毎週土曜24:00~
キャスト:小野賢章 / 赤尾ひかる / 髙橋ミナミ / 細谷佳正 / 日笠陽子 / 春野杏
原作:「ATRI -My Dear Moments-」(ANIPLEX.EXE)
監督:加藤誠
オープニング・テーマ:乃木坂46 “あの光”
エンディング・テーマ:22/7 “YESとNOの間に”
アニメーション制作:TROYCA

 

▼CM情報
株式会社コーセー「メイク キープ ミスト」新WEB CM「11人」篇、「バス」篇、「プール」篇、「ダンス」篇
出演者:乃木坂46 5期生11人
楽曲:乃木坂46 “チートデイ”

 

▼書籍情報
「TRIANGLE magazine 03」

■与田祐希カバー


■遠藤さくらカバー


■小川彩カバー


「bis2024年 秋号」通常版
表紙:与田祐希(乃木坂46)


「BRODY (ブロディ) 2024年10月号」
表紙:五百城茉央(乃木坂46)


「BOMB 2024年9月号」通常版
表紙:池田瑛紗(乃木坂46)
裏表紙:柴田柚菜(乃木坂46)


「BOMB 2024年8月号」
表紙:弓木奈於(乃木坂46)


「B.L.T. SUMMER CANDY 2024」
表紙:冨里奈央(乃木坂46)


「B.L.T.2024年9月号」
表紙:筒井あやめ(乃木坂46)


「blt graph.vol.103」
表紙:中西アルノ(乃木坂46)


弓木奈於(乃木坂46)
1st写真集
「弓木奈於1st写真集「天使だったのか」」


オススメ情報

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カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : Girl's Pop Information

掲載: 2024年09月05日 21:30