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許豊凡&田島将吾(INI)× Kylie Minogue(カイリー・ミノーグ)初対談。オフィシャル対談レポート公開

許豊凡&田島将吾(INI)× Kylie Minogue
(C)LAPONE Entertainment

INIのメンバー 許豊凡と田島将吾が、世界的ポップ・アイコンであるKylie Minogueと初対談した。

Kylie Minogueは1987年にデビューして以来、1980年代から2020年代という「5つの年代すべて」において、全英アルバム・チャート1位を獲得した最初のソロ・アーティスト。世界中で8,000万枚以上のレコード・セールスを上げ、累計50億回を超えるストリーミング再生を誇る歌姫、Kylieが、アルバム『Tension II』をリリース。さらにアルバムを引っ提げてのワールド・ツアー「Tension Tour 2025」の一環として、約14年ぶりの日本公演を3月12日に開催すると発表。来日中のKylieは、自身と同じようにグローバルに活躍するグループ INIに関心を示し、奇跡的なタイミングで対談が実現。語学堪能な許と田島が音楽界のレジェンドから、最新アルバム『Tension II』と日本公演のこと、そしてトップ・アーティストとして長く活躍し続けるための秘訣や海外公演の極意等を聞いた。

 

■Kylie Minogue × INI(許豊凡、田島将吾)対談インタビュー

・日本の印象と最新アルバム『Tension II』について
許豊凡&田島将吾(INI)× Kylie Minogue
(C)LAPONE Entertainment

許:日本はいかがですか? お好きですか?

Kylie:ええ、大好きよ! 私が初めて日本に来たのは1989年。(初のワールド・ツアー「MEGA DISCO in DREAM ’89」のキックオフの地が日本だったため)海外旅行や音楽でのプロモーションを初めて経験したの。何もかも、本当に初めての経験だったから忘れられないわ。そして、今回来日した理由も音楽。最新アルバム『Tension II』のプロモーションと、2025年の(3月12日に)ツアーで日本を訪れることを、みんなに知ってもらうためにね! (初めての来日から)音楽を仕事にすることで旅、人、経験……と、さらに世界が広がっているのを実感しているわ。

許:14年ぶりの日本公演、おめでとうございます!

田島:前作に続き、今作もアルバム名に「Tension」を冠していますが、どんな意味が込められているのですか?

Kylie:「Tension」ってネガティヴな意味での緊張感という意味もあるけど、ドラマを作り上げるという意味にも取れるの。例えば、おいしい料理の中の旨味を引き出す。そのピリッとした「Tension」が旨味になる、というふうにね。最初のうちは、タイトルには相応しくない言葉かもしれないと思ったりもしたけど、今は気に入っているわ。

田島:では、今の「テンション」は?

Kylie:そうね、疲れてる(笑)。来日中は1~2年分の仕事を一気にしたみたいに、ずっと人前に出ていて、とても忙しかったの。(INIの)2人も分かるでしょ? でも誤解しないで。私がアルバムで伝えたかったほうの「Tension」という意味だから。

・世界各国での公演について

許:世界各国でライヴをしていますが、印象的だった国はありますか?

Kylie:どの国でもというわけではないけど、その国によって違いはあるわね。例えば、日本では、観客が同時に手を振るワイパーのようなシンクロがたくさんあってクール。また南米の観客は、歌詞を全部歌うのが好き。前回ブラジルで公演したときは、彼等の歌声が大きくて、最初の3曲くらいは自分でも何も聞こえなかったくらい。いろいろ回ったけれど、やっぱり、オーストラリアでの公演は特別。家族や友達も観に来るしね。ママはよく一緒にツアーを回ってくれていたけど、父はツアーには回れなかったので、最近は私が演奏しているときはとても感情的になって、涙ぐんでいたみたい。日本のお客さんは遠慮がちなところがあるかもしれないわね。ただ、その違いを念頭におけば、「自分がどれだけ良いパフォーマンスをしているか」を測ることができる。私はそれを楽しんでいるわ。観客にじっくり見てもらえるのは楽しいし、歌も腕が上がる。何より、世界中の様々なステージの上に立つのが大好きなの。来年は「Tension Tour 2025」で、それが実現するので楽しみだわ。

許:最近覚えた日本語の中で、コンサートで使いたいものはありますか?

Kylie:まずは日本語の知識を増やさないといけなくて。いい日本語、何かあるかしら?

田島:「叫べ―!」はどうですか?

Kylie:さけ……べ? ああ、Scream!のことね! これなら覚えられそう。サケベー? サケベ? サケベ!

許&田島:完璧です!

Kylie:念のため、コンサート直前にもう1回連絡してくれる?

田島:もちろん! 1回だけでなく何度でも。なんならヴォイス・メッセージも送ります、「叫べ!」の(笑)。

Kylie:サケベー!

許:ところで、何かコンサートに出る前のルーティンはありますか?

Kylie:会場に行ってサウンド・チェックをするのが好きで、自分のフィーリングを体感し、ヴォーカルをウォームアップするの。それから、ショーの直前には、楽屋で静かにしている。心の中ではいろいろなことが起こっていて、準備と自分の中心を保つこと以外は何もしていないように見えるかもしれない。そして、10分前という連絡を受けたら、アドレナリンが出始めて、さあいよいよ……となる。ステージに上がって、本番前にみんなとハグして……。今、その瞬間のことを考えただけでも、とても興奮してくるわ。何が起こるか分からないのが、ショーだから。あなたたちはどう? 公演前は何をしているの?

田島:僕等は11人で円になって、叫びます。

Kylie:素晴らしいわ。あなたたちは、仕切り上手だわ。

許:みんな自由だけど、ステージ上では1チームとして立っているわけで。そこはオーガナイズしなきゃいけないですから。

田島:それでなんとなく円になって……。

Kylie:サケベー! なのね(笑)。いいと思う!

・ソロとグループの違いについて

許:ソロ・アーティストとして国内外のアーティストとのコラボレーションをたくさんしていますが、感想を教えてください。

Kylie:コラボ中にバンドをやっていると、常にお互いがいるから、簡単ではないことも多いけど、仲間がいるのはいいことだと感じることもあるわ。彼等は違うエネルギーをもたらしてくれるし、お互いにアーティストであり、パフォーマーであるという暗黙の了解があるように感じる。相手が経験してきたこと、これから経験すること、彼等をここに連れてきたものごとについて、私はある程度知っているわ。そして、彼等も私の中に同じものを認めてくれることを願っている。そういう瞬間を共有するのが好きなの。あと、さっき「国内外の」と言っていたわね。私にとってどの国かどうかは気にならない。ただ、音楽という言語でやりとりできる相手、そんな気がする。

・音楽への情熱について
許豊凡&田島将吾(INI)× Kylie Minogue
(C)LAPONE Entertainment

許:歌、ダンス、パフォーマンスを続けて約40年。これだけの長い期間、トップランナーとして走り続ける情熱は、どこから来るのですか?

Kylie:何よりも自分が大好きだからかしら。さらにおかしなことに音楽はもっと好きなのよね。私は自分の音楽に付随するあらゆる経験をしてきたし、世界中を駆け巡って、世界中のファンやアーティストたちと繋がりを持つことができた。こうした経験の中から、常に人生が変わったわ。音楽や自分の気分もそう。だから、ただただ、そのことを自分が楽しんでこられたからだと思う。ときどきものすごく疲れて「もう引退すべき?」と周りにこぼしたりもするけど、10分後には「さ、次は何をする?」と、あれもこれもと言っているわね(笑)。

許&田島:10分後!?

田島:立ち直りが早いです(笑)。

Kylie:つまり、私にはまだチャンスがまだまだあるってこと! ところで、あなたたちの場合、音楽への情熱やインスピレーションはどこで得ているの?

田島:僕は好きなアーティストの動画を観ます。そのパフォーマンスを観て、「やっぱり僕は音楽が好きなんだ」と再確認できるので。動画だけでなく、直接ライヴに行くことも重要ですね。あと、1人だけの空間で踊ることも。(普段は11人で練習しているため、あえて)「1人で練習する」こともモチベーションになりますね。

Kylie:よく分かるわ。歌って踊って、いい気分になるのは、とても健康的。エンドルフィンやドーパミンが分泌されるからね。

許:僕には、まだ行ったことがないステージや国がたくさんあるので、「まだここでは止められない」とか「まだまだ止まることができない」というか。今のままでは満足できないという状態が情熱に繋がっているんだと思います。

Kylie:(目指す国の1つとして)オーストラリアはどうかしら? あなたのファンもたくさんいるだろうし。

許:オーストラリアには行きたいです! ……って、僕等のファン、MINI(※INIのファンの総称)がたくさんいる!?

Kylie:オーストラリアで活動してくれたら、私がINIのファンクラブに入るわ。会員ナンバー0000001になりたいの。

許&田島:ええー!

許:もしそうなったら、INIメンバー全員がKylieさんに大きな感謝をするでしょう。

Kylie:それじゃ、あなたたちから、他のみんなによろしくって伝えておいてもらえるかしら。

許&田島:はいっ、絶対に伝えます!

田島:話足りないのですが、最後に何かメッセージをいただければと……。

Kylie:もうそんな時間なの!? そうね、今回はお2人にお会いできて光栄です。本当にありがとう。君たちの成功を祈っているわ。あなたたちが世界を見て、どこに行っても熱意と優しさを持っていくことを、とても楽しみにしています。それは本当に大切なこと。あなたたちがそうであることを願っているわ。何事も簡単にはいかないけれど、一緒にチャンスを掴みましょうね!

田島:はい。今日のことを思い出して、絶対に乗り越えます!

Kylie:私も、この瞬間を感謝の気持ちを持って受け止めたいと思います。本当にありがとう。そして、この対談をチェックしてくださった皆さんへ。愛してる! 来年の「Tension Tour 2025」でお会いする日が待ちきれないわ。本当にありがとう!

・対談を終えて

田島:想像している以上に、めちゃくちゃ話しやすかったです。世界で活躍するレジェンドの経験を直接聞くことができたことは貴重な体験でした。「スターは、ビッグになる程に優しい」。Kylieさんとお会いして、そう思いました。ありがとうございました!

許:僕がKylieさんの曲を初めて聴いたのは中学1年生のとき、で。そんなすごい方とフェイス・トゥ・フェイスで話すこと自体、夢の中のできごとのようでした。しかも、こうやってサイン入りのLPまでいただいて、最高の夢の時間でした。僕、すごく緊張していたんですけど、Kylieさんのオーラがとても優しかったので、途中からだんだん緊張がほぐれてきて。だから、すごくいい対談になったんじゃないかなと思います。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

Kylie:2人とお話しながら1988年や1990年、1995年等、私が日本に来たいろんなときの写真を並べて、それらを見た2人のリアクションがあったら最高だっただろうなと思っていました。私も初めて新幹線に乗ったときは興奮したなとか、日本のかわいいものは全部好きだし、とか。当時のことをいろいろ思い出していたから。

田島:写真、見たかったです!

許:僕がKylieさんの音楽に触れたのは中学生のとき。当時は、アルバム『Aphrodite』の収録曲“Get Outta My Way”が好きでよく聴いていました。そして今、僕とKylieさんはお話をしている。僕の頭の中からKylieさんの曲がずっと離れなかったのは、こういうことだったのですね。

Kylie:そうね。だから私たちは打ち解けることができたのね。あなたのおかげね、ありがとう。

田島:Kylieさん、優しい……。

許:アイコン・オブ・アイコンの方なのに、この優しさ、親しみやすさ。そのギャップにますますハマっちゃいました。

田島:Kylieさんの言葉を忘れずに頑張っていこうと思います!

許:頑張ります!

 

▼Kylie Minogue リリース情報
ニュー・アルバム
『Tension II』

 

▼Kylie Minogue ライヴ情報
「Tension Tour」日本公演
2025年3月12日(水)東京有明アリーナ
OPEN 17:30 / START 19:00

 

▼INI リリース情報
7thシングル
『THE VIEW』
NOW ON SALE

 

▼INI 映画情報
『あたしの!』
上映中
出演:渡邉美穂 / 木村柾哉(INI) / 齊藤なぎさ / 小田惟真(THE SUPER FRUIT) / 笠井悠聖 / 藤田ニコル / 山中柔太朗
主題歌:INI “Break of Dawn”
挿入歌:チョーキューメイ “シナモン”
原作:幸田もも子「あたしの!」(集英社 マーガレットコミックスDIGITAL刊)
監督/撮影/編集:横堀光範
脚本:おかざきさとこ
音楽:遠藤浩二
配給:ギャガ
(C)幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会

 

▼INI CM情報
シック・ジャパン株式会社「Schick FIRST TOKYO」TV-CM「Schick FIRST TOKYO幕開け篇(30秒)」、「Schick FIRST TOKYO高鳴る衝動篇(15秒)」、「Schick FIRST TOKYO変幻自在篇(15秒)」
出演:INI

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カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : 来日

掲載: 2024年11月12日 19:25