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第21回 ─ 栄光のアトランティック(その2)

熱くてディープなリイシューにムラムラ!

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2007/04/12   15:00
ソース
『bounce』 285号(2007/3/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

  今月も濃厚! まずはJB顔と若林豪のもみあげを兼備したノースキャロライナのソウルマン、リトル・ロイヤルの72年作『Jealous』(Tri-Us/Pヴァイン)だ。73年のセカンド・プレス時に内容が大幅変更された作品なんだけど、このCDはその両方の楽曲+未発表音源を網羅! アーシーで豪放な歌いっぷりもJB'sばりのインストも最高だ。

続いては時代を遡って、ダニー・ホワイトの編集盤『Natural Soul Brother : The Frisco Recordings And More 1963-1968』(Kent)を推奨! ニューオーリンズのディープ野郎が地元やメンフィス録音のグルーヴィーな曲を歌いまくる名演揃いで、なかでもスタックス録音の“I'm Dedicating My Life”にシビれる!

  逆に都会的なブツなら、知られざるフィリーのレーベル=アップルックの60's後半~70's初頭音源を集めた『Gene Lawson Presents The Uplook Records Story』(Grapevine)がマストだ。チャールズ・ミンツやデレゲイツ・オブ・ソウルはもちろん、テディ・ペンダーグラスの未発表曲も収録!

 最後はチャック・ブラウンが率いたバンド、ソウル・サーチャーズの編集盤『Blow Your Whistle』(Vampisoul)。表題曲や“We The People”、JBのカヴァー“Think”など、変幻自在の熱いファンクに全身が疼くよ!