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第26回 ─ 秋だから……スプリング

秋の夜長にソウル・リイシューをどうぞ

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2007/10/11   00:00
更新
2007/10/11   17:24
ソース
『bounce』 291号(2007/9/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 まずはマイティ・ライダーズの78年作『Help Us Spread The Message』(Sun-Glo/Pヴァイン)が待望の世界初CD化です。デ・ラ・ソウルがネタ使いしてリバースが歌った問答無用のクラシック“Evil Vibration”だけでもマストですが、EW&F風のコーラスとダイナミックな演奏は全曲最高!
 
続くテッド・コールマン・バンドの『Taking Care Of Business』(JCR/Pヴァイン)も世界初CD化で、ロイ・エアーズから神秘性を取り除いたような快楽ヴィブラフォン盤です。

で、次は何の脈絡もなくマリリン・マックー&ビリー・デイヴィスJrの76年作『I Hope We Got To Love In Tune』(ABC/Collector's Choice)も世界初CD化。元フィフス・ディメンションのカップルが溌溂と絡む爽快な一枚ですよ。

80年代モノなら、英ブルー・バードがドッと出したブラコン復刻の山からテルマ・ヒューストンの84年作『Qualifying Heat』(MCA/Blue Bird)をオススメ。ブレイク前夜のジャム&ルイスも関与した隠れ名盤です。

で、行ったり来たりながら……ダイアナ・ロスの73年作を2枚組で世界初CD化した『Last Time I Saw Him Expanded Edition』(Motown/Hip-O Select)は家宝級! ゴージャスな歌声もジーン・ペイジの劇的なアレンジも極上! 

で、最後はデトロイトで活躍したナサニエル・メイヤーの61~80年曲をまとめた編集盤『(I Want)Love And Affection(Not The House Of Correction)』(Vampisoul)を。古典的なドゥワップ調からノーザン・ソウルやJBノリまで、だんだん音がファンキーになってくるあたりも興味深いんです。

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