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第3回 ─ 曽我部恵一×橋本徹対談〈後編〉 『ジョビニアーナ』制作秘話

第3回 ─ 曽我部恵一×橋本徹対談〈後編〉 『ジョビニアーナ』制作秘話(2)

連載
曽 我 部 恵 一、 POP職 人 へ の 道
公開
2007/11/29   16:00
更新
2007/12/17   17:22
テキスト
文/bounce.com編集部

――曽我部さんにとってブラジル音楽ってどんな存在ですか?

曽我部 ぼくは四国で育ってるから、瀬戸内海に暮れて行く夕日とかが日常にあって、それが自分にとってのサウダージなんです。そういう意味でブラジル音楽は大好きなんですよ。ボサノヴァが好きってことだけじゃなくて、ブラジル人のあの吐息の感じが好き。あれがサウダージだと思ってる。

橋本 今回orange pekoeと一緒に参加してもらってるピエール・バルーさんもフランス人だけど、いま曽我部君が言ったような意味で、ブラジル人と同じ感覚を持っているよね。だから、曽我部君とピエール・バルーを並べてその親和性をここで表現できたのはとても嬉しい。

曽我部 そうですよね。映画の「男と女」で流れてたピエール・バルーの曲(“Samba Saravah ”)が小学生の時にすごい好きだったんです。それまでは歌謡曲しか知らなかったから、初めて聴いたボサノヴァのメジャー・セヴンのコード感はすごい衝撃的だった。そこから自分の音楽性ができた感じがあるんですよ。だから今回、自分の歌に続いてピエール・バルーの語りが入ってるのはすごく嬉しいですね。

――橋本さんは今回、初めて日本のアーティストによるコンピのプロデュースをされたということですが、いかがでしたか?

橋本 普段、海外の音楽のコンピレーションをやってる時には味わえない瞬間がたくさんあって、自分の中では特別な体験になりましたね。制作の段階から関わることで、色々勉強させてもらったし。

――曽我部さんはこういったコンピレーション作品にはたくさん参加されてますよね。

曽我部 コンピレーション・アルバムとかに呼ばれるのはすごい好きなんですよ。ある意味すごい無責任にできるので。自分の音楽は、人生をそのまま込めて作ろうと思っているけど、こういう作品で、余計なことを考えずに歌えるのはすごく楽しいですね。