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ダックダウン15周年

新たな黄金時代を証明する現在のDD盤たち――(2)

連載
360°
公開
2010/09/09   14:49
更新
2010/09/09   14:52
ソース
bounce 324号 (2010年8月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/出嶌孝次、升本 徹

 

SMIF-N-WESSUN 『The Album』 (2007)

DD内からのサポートは控えめに、スウェーデンのケン・リングらユーロ勢を起用した新機軸な4作目。これまでとは異なる印象ながらテックとスティールのルードな掛け合いは変わらず。“K.I.M. 2000”や“Trouble”あたりの凍てつくようなクールさは北欧産ならではか。*升本

KIDZ IN THE HALL 『The In Crowd』 (2008)

ロウカスからデビューしていた彼らの移籍がDDにフレッシュな風を吹き込んだのは間違いない。ルーペ以降を感じさせる新人類的な佇まいに、トラヴィー・マッコイやエステルまで絡む作りは当時のDDにしては意外、なれど異色ではなかった。今年出た次作『Land Of Make Believe』も堅調。*出嶌

DJ REVOLUTION 『King Of The Decks (2008)

西海岸の凄腕DJがまさかのDD入り。DJプレミアやバンピー・ナックルズ、Qバート、クルックド・アイら多彩なDJ/ラッパーが東西からこぞって参加し、久々のアルバムに華を添えているが、同じくDD入りしたKRS・ワン参加の“The DJ”が何しろ強力。*升本

HELTAH SKELTAH 『D.I.R.T.』 (2008)

ショーン・プライスとロックによるBCCの古株コンビが、実に10年ぶりに放ったリユニオン作。〈エリーゼのために〉を歌い込んだ“Everything Is Heltah Skeltah”でジャケそのままのシアトリカルなムードも漂わせ、以降もラフにして肉厚な絡みがズラリ。往年の名盤より良い出来かと思われます。*出嶌

B-REAL 『Smoke N Mirrors』 (2009)

ミックステープを量産していたサイプレス・ヒルのフロントマンもソロ作はDDから。いまを時めくスクープ・デヴィルやスーパフライ、シック・ジャッキンらが制作陣に名を連ね、DD色は薄めながらバックショットが援護射撃。ダミアン・マーリーと聴かせるレゲエ調の“Fire”はBK風味だ。*升本

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