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(第9回)2年目はどうなりますか?

運営サイドにインタヴュー(2)——LinQに賭けます

連載
LinQにQつのQuestion!
公開
2012/04/25   18:00
更新
2012/04/25   18:00
テキスト
インタヴュー・文/出嶌孝次


LinQに賭けます



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Q. 天野なつさんが編集長を務めるLinQマガジン「LinQuality」はどのようにして始まったのでしょう? 他にも坂井朝香さんがカレンダーなどの撮影もされていたり、そういう特技はどのように引き出されているのですか?

「もともと運営としてのいちばんの目標は、オリコンの1位を取ることでも東京ドームでライヴをすることでもなく、メンバー全員が芸能の仕事で生活できるようにすることなんです。その目標のためのプロセスとして、チャートの上位をめざしたり、少しでも大きい会場でライヴしてたくさんの人に知ってもらいたいと思ってやってます。天野なつと姫崎愛未がこの3月で高校を卒業したんですが、去年の年末に〈進路どうすんの?〉って訊いたら、2人とも〈LinQに賭けます〉って言ったんです。めちゃくちゃ嬉しかったですけど、めちゃくちゃプレッシャーですよ(笑)。何とかしてあげたいっていう気持ちはスタッフみんな持っていて、でも、現実的に2人とも芸能の仕事だけで生活させてやることは、まだ不可能でした。何か良い方法はないかな?って考えて、雑誌っていう案が出てきたんです。運営的にも余裕がなくて、新しいことやおもしろいことを思いついても外に仕事を頼むしかないんですけど、どうせ外注するなら、それをメンバーに発注してみたら収入の助けにもなるかなって思って……。純粋な芸能活動ではないんですけど、経験としても絶対役立つだろうなと思ったし、天野にどう?って聞いたら〈ぜひやらせてください!〉ってことで始まりました。あとは丸投げです(笑)。もう、本当に企画からDTPの実作業まで彼女が仕上げました。最近では、〈少しでも多くの方に見ていただきたいからフリーペーパーにしたい〉と言い出して、協賛の営業にまで一人で行きはじめています(笑)。いろいろやらせてみるもんだと、みんなびっくりしていますね。坂井に関しては、セカンド~サード・シングルの特典生写真をPV撮影時に撮ろうという話になり、本当ならスタッフがオフショットを中心に撮るんですが、いかんせんメンバーが多すぎて間に合わなくて、坂井にカメラを渡して、撮るのを手伝ってもらったんです。あとは丸投げです(笑)。自分のスマホでいろいろ撮ったり、カメラマンもしてるeichiさんにいろいろ聞きに行って教えてもらったり、好きこそものの上手なれとはこのことかと(笑)」


Q. 九州~福岡のアイドルシーンは他のエリアに比べてずいぶん盛り上がっているように映ります。HKT48をはじめ、周囲の状況を意識することはありますか? また、メンバーの皆さんはどうなのでしょうか?

「もともとLinQを立ち上げるきっかけが、HKT48さんが福岡に来るっていう情報があって、それならビジネス的に成り立つんじゃないか?と思ったのが大きかったんですね。こういうコンテンツ・ビジネスは、良いコンテンツを作ることももちろんですが、いかにマーケットを広げるかが重要なんだと思います。いまもそうですが、マーケットが成長しないとコンテンツも良いものができないと思ってるので、マーケットを広げることは常に考えています。あっ! ここで強く言っておきたいんですけど……いま普通に使われてる〈アイドル戦国時代〉って言葉ですけど、アレ言い出したの完全に僕らですからね! 取材されたらいっつも言ってるんですけど、いっつもカットされるんで、ここでお願いします(笑)。LinQを立ち上げる前に福岡の(略)ったことがあって、その時の提案書に〈アイドル戦国時代を作ろう!〉って書いたんです。それがおもしろかったらしく新聞にもけっこう大きく載ったんですよ。メンバーの一人一人が状況をどう捉えているかは……どうなんでしょうね? こちらからは〈福岡という括りじゃなく、もっと上を見ろ〉とは言ってます」


Q. 2年目のLinQはどうしましょう?

「今後の課題はありすぎるんですが……(笑)。まず、〈地方アイドル〉って言われたくないですね。拠点が九州・福岡ってだけで、カテゴリーはメジャーの人たちと変わらない立ち位置でいたいと思います。地方発でもできるんだ!ってことを全国の人に知ってもらいたいです。いまも新メンバーがレッスン中で、また近々オーディションも行う予定ですし、やりたいこと、見せたいことは山のようにあるので、アイドルとしてはもちろん、地方発のコンテンツ産業の扉をいっぱい開けていけたらって思います。具体的に今年の元旦にスタッフみんなで話した目標は、オリコンTOP10入りと、個人/グループ問わず海外進出です。海外進出は、もともとコンセプト的にアジアも視野に入れているので、2012年中に地ならしだけでもしておきたいですね。もうパスポートは用意しています(笑)」


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Q. このあともT-Paletteからリリースは続くのですか?

「続きます! これからもよろしくお願いします! 目標のひとつであるオリコンTOP10入りは、次のシングルでT-Palleteさんといっしょに絶対叶えます。インディーズであろうが、地方発であろうが、想いを持って必死にやればここまでできるってことを数字の上でも実証します。ここまでLinQが好きなことをやれてるのは、T-Palleteをはじめ、タワレコのスタッフの皆さんのご尽力のおかげですし、LinQと契約して良かったって絶対思ってもらえるようにしたいと思っています」


Q. 気が早いですが、2013年の4月17日はどうなりますか?

「2周年記念公演は、まだ何も考えてないですけど……全国Zeppツアーをして、そのファイナルを福岡で! もちろんオールスタンディングで! 最低これぐらいはします。できれば武道館ぐらいでやりたいんですけど……(笑)」


Q. この先LinQがどんなに巨大化しても譲らない部分は何ですか?

「あくまでも九州、福岡が拠点だってことです!」