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相対性理論 『TOWN AGE』

〈ポップ〉の概念を更新し続ける彼らの関連作品15選――(1)

連載
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公開
2013/08/23   20:25
更新
2013/08/23   20:25
ソース
bounce 357号(2013年7月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/北野 創、土田真弓


相対性理論 『シフォン主義』 みらい(2008)

デモ感覚で作られた自主制作盤が口コミで話題となり、翌年に全国流通された初作。後の作品に比べてラフな印象だが、やくしまるの存在感と人懐っこくも捻くれたサウンドが同居する独自のスタイルは、ここですでに完成している。*北野

 

相対性理論 『ハイファイ新書』 みらい(2009)

シンセや打ち込みの導入でアレンジの洗練性を増した2作目。テクノ・ポップからボッサ調まで多様なタイプの曲がひしめくも、フラットな歌が統一感を与えている。神秘的な空気と哀感が漂う名曲“バーモント・キッス”も収録。*北野

 

相対性理論 『シンクロニシティーン』 みらい(2010)

表情豊かになったやくしまるの歌声がより主張を強め、高度な演奏力に裏打ちされた鮮やかで抜けの良いバンド・サウンドと共に、そのポップネスを見事に爆発させた3作目。結果、オリコンでは自己最高の3位を記録することに。*北野

 

やくしまるえつことd.v.d 『Blu-Day』 徳間ジャパン(2010)

Itokenが所属するd.v.dとやくしまるによるユニットのファースト・アルバム。2台のドラムが叩き出すリズムとそれに反応する幾何学的な映像、ユーモアを纏ったエレポップが交錯するなか、淡々としたやくしまるの声もキッチュな色を帯びている。*土田

 

JIM O'ROURKE 『All Kinds Of People ~love Burt Bacharach~』 B.J.L./AWDR/LR2(2010)

鬼才がプロデュースしたバート・バカラックのカヴァー集に、ゲスト・ヴォーカルとして招かれたやくしまる。優雅なピアノを従えたミディアム“Anonymous Phonecall”において、ジムとのデュエットを消え入りそうに繊細な声で披露している。*土田

 

鈴木慶一 『Keiichi Suzuki: Music for Films and Games』

鈴木慶一の映画/ゲーム音楽集。〈MOTHER〉の“Smiles and Tears”はインストと糸井重里の詞が個別で存在していたが、16年の時を経てやくしまるの歌でひとつになった。清澄な音世界に無垢を象徴する声がふわりと浮かぶ。*土田

 

やくしまるえつこ “ヴィーナスとジーザス” スターチャイルド(2010)

2枚目のシングルは元ハイポジの近藤研二が編曲を手掛けた、ストリングスの音色も麗しいサニーサイドでメルヘンチックなポップ・チューン。カップリングのJimanica編曲によるニャンダフル・ブギー“nekomeshi”も可愛すぎる! *北野

 

相対性理論 『正しい相対性理論』 みらい(2011)

初作からの3枚と新録曲から採取した楽曲素材を先鋭音楽家たちが再構築したリミックス曲と、新曲から成るアルバム。菊池成孔が歌うスウィートな“QHPMAS”やコーネリアス製のメロウなシティー・ポップ“QKMAC”は昨今のシーンの気分にも合うのでは? *土田

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