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「名作コンシェルジュ」掲載!バックハウス、シューリヒト&ウィーン・フィル/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

バックハウス&シューリヒト

2023年3月12日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介されました
「獅子王」らしい情熱 オーケストラと渡り合う 鈴木淳史氏評

「鍵盤の獅子王」というニックネームで呼ばれたドイツの巨匠ピアニスト、ヴィルヘルム・バックハウス(1884~1969)が19歳での初演奏以来レパートリーの中心にしていたブラームスのピアノ協奏曲第2番。何種類か残した録音のうち、1952年5月にカール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルとととにモノラル録音したCDが2023年3月12日(日)日経日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」で紹介されました。

鈴木氏は「若き時代のバックハウスの演奏には、燃え上がるような情熱や押し出しの強さがあった」とし、戦前に録音されたブラームスやショパン演奏を「獲物に猛然と食らいつかんばかりの勢いのある表現が目立つ」、「しかし、そこは百獣の王。ジャガーやハイエナなどとは格が違う。バックハウスの表現には高潔さが備わっていた」と紹介。そうした「獅子王」の片鱗が感じられるのが、1952年のシューリヒト指揮ウィーン・フィルとの演奏で、「モノラル時代の録音なのが残念だが、キレも良く、畳みかけるような情熱も顔をのぞかす。アグレッシヴなピアノだ」と評しています。

とくに「オーケストラとの丁々発止のやり取り」に注目を促し、この作品でのピアノとオーケストラが「室内楽のように対等な両者が綿密に対話するように書かれている」とした上で、「それぞれが遠慮なく正面からぶつかり合うことで、構築性も高まる」とし、「50年代のウィーン・フィルの音色はじつに陰影深かった。その合間を縫うように、円熟と情熱が入り交じった巨匠のピアノが駆け抜ける」と結んでいます。
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)

【曲目】
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
【演奏】
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
カール・シューリヒト(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1952年5月 〈モノラル録音〉

カテゴリ : Classical

掲載: 2023年03月13日 00:00