フランシスコ・モラ・キャトレット初CD化！デトロイト産ディープ・ラテン・ジャズ

　デトロイト産ディープ・ラテン・ジャズ、フランシスコ・モラ・キャトレット『モラ！』が世界初CD化！

　デトロイトに産み落とされたディープ・ラテン・ジャズのリアリティー。サン・ラ・アーケストラにも在籍したドラマー、フランシスコ・モラが創り上げた箱庭的小宇宙。そこに展開された絢爛として力強い汎ラテン・アメリカのスピリチュアル・ジャズ。四半世紀を経て遂に再生されるその圧倒的な躍動と美学、そしてここにしか存在し得なかった伝説のサウンドが胸に迫る。

　エレガントなサンバ・ジャズ「Amazona」を筆頭に、祝祭的なフィーリングに溢れた「Samba De Amor」や「Rumba Morena」、3ヴァージョン収録の「Afra Jum」など、スピリチュアル・ジャズ的な響きを感じさせる珠玉のラテン・ダンス・トラック群が最大の聴きどころです。1970年代のカルロス・ガーネットやキップ・ハンラハンにも近いサウンド、コルトレーン「クレッセント」を彷彿させる「Cultural Warrior」や「Five A.M.」などモーダルなジャズ・ナンバーも一流の切れ味です。

　Strataレーベルの首領ケニー・コックス(p)、Tribeレーベルのマーカス・ベルグレイヴ(tp)などスピリチュアル・ジャズのキーパーソンが参加のほか、ロドニー・ウィテカー(b)、アレックス・ハーディング(bs)などデトロイト・ジャズ・シーンの重要人物の名も。マックス・ローチのMブームのメンバーでもあり、ロイ・ブルックス、ティト・プエンテといったアーティストの薫陶を受けたモラの求心力がうかがえます。

　ボーナス・トラックとして『Mora!』の続編的作品として2005年に発表された未発表曲集『River Drum』から8曲を追加収録。

■世界初CD化
■オリジナル・ジャケットを忠実に再現したA式紙ジャケット仕様
■初回プレス限定生産
■ボーナス・トラック8曲収録
■「JAZZ NEXT STANDARD」掲載作品

70年代西海岸ブラック・ジャズの名品が遂に世界初CD化！
アル・ウィリアムス・クインテット・プラス・ワン『サンダンス』

スピリチュアル、ファンキー、メロウ、ラテン、全てのエッセンスがみずみずしく輝く海辺のマスターピースがここに復活。リロイ・ヴィネガーのレア・グルーヴ名盤『The Kid』ではパーカッションでクレジットされていたアル・ウィリアムスはジャズ・ドラマーであると同時に音楽プロモーター、クラブ・オーナーとしてのキャリアも持つ南カリフォルニアの重要人物。ハンプトン・ホウズ、テディ・エドワーズ、ウィリー・ボボなどのバンドでも活動しました。ウィリアムスの初リーダー作であるこの1枚は、LA/ロングビーチにあるクラブでレコーディングされたライヴ盤。名ベーシスト、リロイ・ヴィネガーを筆頭に、チャールズ・オーウェンス(sax、fl)、ドゥワイト・ディッカーソン(p)など、“Black Jazz”レーベルの諸作にも名を連ねる錚々たるジャズメンたちが参加しています。冒頭を飾るジャズ・ファンク「Sandance」、リオン・ラッセル「This Masquarado」は哀愁漂うラテン・ジャズ仕様、スリリングに疾走するラストはコルトレーン「Impressions」、スウィートなワルツ・ジャズの小品「Love Spring」、美しいラテン・メロウ「Erik's Tune」など、アルバムと押して佳曲が並ぶ傑作ライヴ盤です。

蘇る“究極のプライヴェート・プレス”！
マイク・セレジア『フレーヴァー』

　鉄塊のように衝きあげる表現欲のみが創り得た荒ぶる1枚がいま世に放たれる。Luv'N Haightのコンピにも収録されたヘヴィ・ウェイト・ジャズ・ファンク「Blue Strength」を含む、知られざる西海岸のサックス奏者、マイク・セレジア唯一のアルバムが世界初CD化。西海岸、フレズノ。サンフランシスコとロスの中間に位置するこの都市で産み落とされた。“究極”の理由は、たった1日で録音され、300枚しかプレスされなかったという希少さ、そしてジャケット・イラストはもとよりクレジット、レーベル面に至るまで全て手書きデザインを使用というハンドメイド感。マルチ・リード奏者であるマイク・セレジアが自費出版によりたった1枚だけ残したこのアルバムには、先述のLuv' N Haightコンピ『Bay Area Funk 2』に収録されたヘヴィー級のジャズ・ファンク「Blue Strength」をはじめ、スピリチュアル、モーダル、アブストラクト、果てはラーガまで収録。サウンドのオリジナリティもまた“究極”と呼ばれるべき1枚。猛々しい初期衝動が未整理のまま詰め込まれたコレクターズ・アイテムです。オリジナル・ジャケットを忠実に再現したA式紙ジャケット仕様。

マイアミの潮風がはこぶ懐かしい薫りと 浮き立つような高揚感に包まれて
リオン・デボウズ『A FINE INSTRUMENT』

　TK傘下“Bold”といえばフリー・ソウル名盤であるレイド・インクやファンク名盤F.A.T.など、いずれも超レア／高品質なアルバム数枚のみのリリースで知られるカルト・レーベル。その“Bold”最後の砦であり、TKレコードにとっても最深部の秘宝というべきレアかつ芳醇なソウル・アルバムがこの『A Fine Instrument』。歌うはジャケットのポートレイトも味わい深い若きシンガー、リオン・デボウズ。このアルバム以外では1980年代にリリースした12インチしか知られていないという謎深きアーティストですが、ワイルドさの中にしなやかさと憂いを含んだその歌声を聴けばこのアルバムが熟練のソウル・ファンから愛される理由がお分かりいただけるでしょう。特別付録として、黒田大介、尾川雄介（universounds）、THE SHARKという3名のソウル・マスターがそれぞれオススメのTKレコードを紹介する“TKミニ・ディスクガイド”を封入。オリジナル・ジャケットを忠実に再現したA式紙ジャケット仕様。

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