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ファラオ・サンダース デビュー前のレア音源を含む初期音源4枚組

 ESPより、初CD化発掘音源など、フリー・ジャズの1960年代~1970年代の貴重なトラックを収録した4タイトルが登場!

(1)ファラオ・サンダース『In The Beginning 1963-1964』

デビュー前の貴重な録音を含む初期音源コンプリート4CDセット。

 『In The Biginning』のタイトル通り、ファラオ・サンダースにとっての「始まり」である1963年から1964年にかけての激レア・セッション音源。そして、ファラオだけでなく、サン・ラやポール・ブレイのインタビュー、スタジオでの雑談やエンジニアの掛け声まで収録した、1960年代初頭のフリー・ジャズ・シーンを切り取った「音声ドキュメント」と言える作品。
 DISC-1は、1963年1月6日のNY録音のドン・チェリー・クインテットによる5曲、1964年5月25日NY録音のポール・ブレイ・クインテットによる5曲などを収録(ちなみに、この2つのセッションは正式リリースに至らなかった音源のため、演奏が途中で途切れるトラックがございます。予めご了承下さい)。
 DISC-2は、1964年9月27日NY録音の記念すべきファラオのファースト・リーダー作を収録。こちらには、1960年代のNYにて華々しいジャズ・スター達と共演をしながらも、その後ロスに帰郷しカントリー・シンガーへと転身した後引退、1990年代に再びジャズ界に舞い戻った美人女流ピアニスト、ジェーン・ゲッツが参加。
 DISC-3、DISC-4は、サン・ラ&ヒズ・ソーラー・アーケストラの1964年12月31日NYライヴを収録。DISC-3はステレオ録音、DISC-4はモノラル録音。
 DISC-2からDISC-4までは、過去に単体でCD化もされ、人気を博している作品と同内容です。ファラオ作品のコレクターの方、後年のファラオの演奏を聴いて彼に興味を持った方、どちらにもオススメできる資料的価値の高いアイテムです。

 

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(2)フランク・ライト『Blues For Albert Ayler』

 若き日のジェームス・ブラッド・ウルマーに、コルトレーンのグループへの参加で既に有名人だったラシッド・アリ、この強力な2人を迎えての熱いバトルを収録した、フランク・ライト(1935-1990)の初CD化発掘音源!人気作『UNITY』を録音した約1カ月後、1974 年7月14日にドラマー、ラシッド・アリの自宅スタジオにて録音された音源。タイトル通り、敬愛するアルバート・アイラーに捧げた6曲のセッションを収録。本録音のキーパーソンであるラシッド・アリは、1973年に発表した『Rashied Ali Quintet』にて、当時の若きウルマーと共演、オーネット・コールマンからの影響を受けつつ、それを更に爆発させた嵐の様なセッションを繰り広げていましたが、そこにアイラーと言う共通のアイドルを持つフランク・ライトが雪崩れ込んでパワーが倍増したのが、このセッション。まさに怒涛の演奏!ギター、ドラム、サックスと、それぞれの楽器のファンの方にオススメの驚愕音源です!

 

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(3)フランク・ロウ『The Loweski』

 ジョゼフ・ジャーマン、ウィリアム・パーカー参加!フランク・ロウ(1943-2003)初CD化音源!唯一のESP作品『Black Beings』と同時期の1973年に録音。トラックが5つに分けてありますが、実際は1曲のノン・ストップ・セッションです。フランク・ロウによる稲妻の様なテナーと、ジョゼフ・ジャーマンによる巨大生物の断末魔の様なソプラノ。超破壊的な2管の激突が冒頭から繰り広げられます。トラック3からは、これが唯一のレコーディング作品であると言うヴァイオリン奏者、レイモンド・リー・チェンのソロにリレー。これまた、ほぼヴァイオリンの音とは思えません。どれだけ楽器を痛めつけたら気が済むんでしょうか。弦の1~2本は平気で切れていそうな、信じ難い演奏を繰り広げます。そして、トラック4から再びフランク対ジョゼフの戦いとなりますが、最後はウィリアム・パーカーのアルコで静かに幕を閉じます。正規発表を見送られた音源のため、まだこの続きがある事匂わせながらの終了となりますが、AACMファン感涙のセッションには違いありません。特にレイモンド・リー・チェンのインパクトは大き過ぎます。この後、フランク・ロウは、ビリー・バングと言う、もう1人の世界に類を見ない天才ヴァイオリニストと出会い、自身が亡くなるまで共演をし続けた事を思うと、このセッションが、彼のその後に及ぼした影響を感じ取らずにはいれません。

 

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(4)マーゼット・ワッツ『Marzette Watts & Company』

 マルチ過ぎた才人!マーゼット・ワッツ(1938-1998)が、その生涯で2枚しか発表しなかったリーダー作のうちの1枚、1966年発表のESP作品が再復刻!アメリカ南部のアラバマ州立大学在籍時代に、公民権運動組織SNCCの創設者の1人であった彼は、当時の州知事からの圧力を受け故郷を追われ、ニューヨークに渡ります。彼の住むNYのロフトには、ワッツが音楽を師事したドン・チェリーの他、オーネット・コールマンやセシル・テイラーなどの錚々たる面々が常にたむろしていたのだそうです。その影響で音楽を真剣に志す様になった彼が、音楽留学先のデンマークとNYを行き来していた時期に録音したのが本作。ソニー・シャーロックやバイアード・ランカスター、ヘンリー・グライムス、カール・ベルガー、J.C.モーゼスら、これまた錚々たる面々が参加。この個性の強過ぎる彼らが、互いの個性を存分にぶつけ合っているのにも関わらず、次第に1つの完成された「かたち」へと向かっていく…。その不思議な演奏たるや40数年を経た現在聴いても全くもって新鮮です!これだけの人脈と才能を持ちながら、美術の学位も修得し、後年は映画、音楽の制作に携わり、大学で教鞭を取るなど、演奏家としての活動は一切放棄してしまったと言うワッツ。このユニークな経歴も、彼のさらなる伝説となっています。

 

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カテゴリ : ニューリリース | タグ : ジャズ復刻&発掘 リイシュー

掲載: 2012年07月13日 12:58

更新: 2012年08月28日 14:15