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モダン・ジャズ・カルテット、フォルカー・クリーゲルの未発表音源

 1947年夏からスタートした南西ドイツ放送の保有する3000時間に及ぶ音源を復刻するSWRアーカイヴ復刻シリーズより、モダン・ジャズ・カルテットの1956年から1958年のみ発表音源集と、ドイツの名ギタリスト、フォルカー・クリーゲルの活動初期であるまだ19歳だった1963年から1969年までの未発表音源集が新たに登場!

モダン・ジャズ・カルテット『Lost Tapes Germany 1956-1958』

輸入盤CD
輸入盤:国内流通仕様CD
輸入盤LP

 初期のプレスティッジ時代に続く、黄金の1950年代、注目の発掘音源!
 1956年から3年連続でヨーロッパを訪れているMJQが、それぞれの年にドイツで残した録音のうち、これまで未発表に終わっていた演奏を収録。時代的には、1955年2月にケニー・クラークに代わってコニー・ケイがドラムに入り、その後息長く続く不動のメンバーが揃い、1956年には、アトランティックで第1作を発表。また、1956年はメトロノーム誌の人気投票でコンボ部門の1位に選ばれた年で、長い歴史をもつMJQの中でも、非常に重要かつ人気の高い時期の音源です。収録内容は、まず1956年10月のシュトゥットガルトでのスタジオ録音は、MJQ4人での演奏4曲に加え、ハラルド・バンター・アンサンブルを従えた1曲を加えた5トラック。その翌月にバーデン・バーデンで録音された2曲もスタジオ録音ですが、こちらはいずれもクルト・エーデルハーゲン・ビッグ・バンドとの共演で、MJQの代名詞的名曲“ジャンゴ”もジャジーなビッグ・バンドをバックに演奏しています。そして1957年11月の2曲はライヴ録音。残る4曲は1958年10月のスタジオ録音で“テンダリー”では珍しくミルトのソロ演奏も聴くことが出来る、以上全13曲を収録。

 

フォルカー・クリーゲル『Lost Tapes Mainz 1963-1969』
 人気コンボ、デイヴ・パイク・セットで名を上げ、エバーハルト・ウェーバーも参加した自身のユニット〈スペクトラム〉、クラウス・ドルディンガーの〈パスポート〉、またユナイテッド・ジャズ・ロック・アンサンブルなど、数々のグループで活躍したドイツの名ギタリスト、フォルカー・クリーゲル最初期の未発表録音を集めた2枚組。19歳だった1963年11月から1969年2月までに行われた4度のセッションでの29曲を収録。
 クリーゲルは1963年にアマチュア・プレイヤーとして賞を獲得していることから、同年録音の最初の8曲は、おそらく初録音かあるいはそれに近いものと思われますが、シンプルなトリオで哀感の滲むトーンを生かしたプレイにはすでに個性が感じられます。続く6 曲はヴィブラフォンを加えたカルテット。さらに個性を増したクリーゲルのギターが輝いています。2枚目にはフルートやテナー・サックスが加わったりしていますが、作曲にも才能を示し始めたクリーゲルは、ギター・プレイでも自信に満ちた演奏を展開、すでに貫禄すら感じさせます。
 のちに〈MPS〉で作品もリリースするドイツを代表するギタリストの活動超初期から1969年までを辿る興味深いリリース。超大御所の音源復刻ももちろん興味深いですが、自国のアーティストの軌跡を明らかにするのも、このシリーズならでは。SWRならではの復刻です。

 

SWRアーカイヴ復刻そのほかのリリースはこちら

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリ : 予約 | タグ : ジャズ復刻&発掘 リイシュー

掲載: 2013年08月13日 16:13

更新: 2013年08月13日 16:13