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クラシック音楽に初めて触れる感動をあなたに~佐渡裕指揮の「運命/未完成」が登場!!

佐渡裕の運命/未完成

佐渡裕が満を持して挑んだ究極の《運命》《未完成》!
重厚なドイツのサウンドを現代に受け継ぐ名門ベルリン・ドイツ交響楽団をベルリン、イエス・キリスト教会で指揮し、名だたる過去の名盤に正攻法で挑んだ話題盤!圧倒的な興奮と感動、そして天上的な美しさを併せ持つ新たなる名盤の誕生!
(エイベックス・クラシックス)
【収録曲目】
交響曲第5番《運命》(ベートーヴェン)
交響曲第7番《未完成》(シューベルト)
【演奏】
佐渡 裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団
【録音】
2014年2月、ベルリン、イエス・キリスト教会

イエス・キリスト教会

《運命》交響曲について
ベートーヴェンの交響曲第5番《運命》が作曲されたのは1807~8年、ヨーロッパではフランスのナポレオンが活躍し、日本では徳川家斉の時代、江戸では浮世絵師の葛飾北斎が活躍し、相撲の雷電為衛門が無類の強さを発揮していました。あまりにも有名な「運命主題」は、この主題についてベートーヴェンが「運命はこのように戸をたたく」と語ったとする逸話に基づいています。この「運命主題」が約30分の全曲(全4楽章)のあちこちに現れて、統一感を与え、ハ短調の開始からハ長調のフィナーレに至る「暗から明へ」の音のドラマを形成しています。1808年12月22日、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場での初演は演奏内容的に失敗に終わったようですが、その後すぐに名曲として認知されるようになりました。
《未完成》交響曲について
一方、シューベルトの交響曲第7番《未完成》が作曲されたのは、《運命》の15年後、1822年のことでした。ウィーン出身のシューベルトは、ウィーンで活躍していたドイツ人作曲家ベートーヴェンを神のように尊敬しており、「交響曲」の作曲に力を注いでいました。ところが、この曲は第2楽章まで完成させ、第3楽章を書き始めたところでなぜか筆を止め、未完成のまま1828年に僅か31歳で亡くなってしまいました。その後、《未完成》交響曲は存在すら忘れられたまま約40年が経過しましたが、1865年にウィーンの指揮者ヘルベックがこの楽譜を発見し、その年の12月17日にウィーンで初演しました。そしてたちまちにしてこの天上的に美しい交響曲は聴衆を魅了し、《運命》と並び称される有名な作品となりました。
《運命》交響曲と録音の歴史
人類が初めて録音・再生の技術をもったのは1877年、日本流に言うと明治10年のことでした。ですから1827年に亡くなったベートーヴェン、1828年に亡くなったシューベルトとも、録音技術の恩恵を受けることはできませんでした。彼らはライヴ演奏や楽譜出版、弟子をとることによって生計を立てていたのです。録音技術が生まれたといっても、「交響曲」のような大人数によるオーケストラ演奏を明瞭に録音することが出来るようになるには20世紀を待たねばなりませんでした。クラシック屈指の人気交響曲《運命》が一流の演奏家によって初めて録音されたのは1913年(大正2年)、当時の大指揮者ニキシュがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したものでした。《運命》の作曲から105年後、今から101年前のことです。
LPレコードの誕生と「運命/未完成」
当時のSPレコードは30cmの平円盤片面に約4分半しか録音できませんでした(両面で約9分)。したがって《運命》を全曲録音するにはSPレコード4枚が、《未完成》はSPレコード3枚が必要でした。1948年に新しいメディアであるLPレコードが開発され、数年の改良で片面に30分程度録音できるようになりました。そしてLPレコードの収録時間を活かしたゴールデン・カップリング「運命/未完成」が誕生します。第1号はミュンシュ指揮ボストン交響楽団による1955年録音盤でした(アメリカRCA)。交響曲の名作2曲を組み合わせたLPはたちまち人気を呼び、各レコード会社が競って制作するようになります。9年後の1964年の日本のカタログには実に11種もの「運命/未完成」が掲載されるに至ります。そしてこの年、当時の人気絶頂にあった指揮者カラヤンとベルリン・フィルによる「運命/未完成」が登場し、15年間に渡ってベストセラーを記録します(グラモフォン)。1968年にはアメリカで活躍していた若き小澤征爾がシカゴ交響楽団と「運命/未完成」(アメリカRCA)を録音。これはRCAが発売した「運命/未完成」の中で最も好セールスを挙げた1枚となりました。
CD時代の「運命/未完成」
1982年にCDが開発されると、1枚片面で74分(現在は80分程度)とLPよりも余裕をもった収録時間が設定されました。収録内容も、LPレコードのA面とB面で作品を対照させるやり方から、74分間、様々な作品を並置するやり方に変わりました。このことの関連かはわかりませんが、LP時代のゴールデン・カップリング「運命/未完成」は少なくなり、現在デジタル録音による「運命/未完成」の現役盤は数点のみとなっています。
「運命/未完成」の高らかな復活!
今回の佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団による2014年新録音は、かつてクラシック入門の王道だった「運命/未完成」の高らかな復活宣言と言えるでしょう。佐渡裕自身が少年時代にカラヤン指揮ベルリン・フィルのLPレコードを聴いて育ち、指揮をカラヤンのライバルだったバーンスタインに学んだ王道を行く指揮者です。しかも、録音会場がカラヤン指揮ベルリン・フィルのLPレコードと同じ、素晴らしい音響で知られるベルリンのイエス・キリスト教会で行われたというのも何かの因縁でしょう。佐渡裕が衒いなく超王道の「運命/未完成」に挑んだ録音として、オールド・ファンには初めてクラシック音楽を聴いた感動を呼び覚まし、これからクラシックに入門される方にも安心してオススメできる王道名曲の王道演奏となっています。(タワーレコード)
アーティストプロフィール

佐渡 裕
京都市立芸術大学を卒業後、1987年のタングルウッド音楽祭に参加。その後、故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。1989年、ブザンソン指揮者コンクールで優勝。1995年、第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクールで優勝、「レナード・バーンスタイン桂冠指揮者」の称号を授与される。
現在ヨーロッパの拠点をベルリンに置き、パリ管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ケルン放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団などヨーロッパにて一流オーケストラへの客演を毎年多数重ねている。2012年11月にはトリノ王立歌劇場フィラルモニカ900管弦楽団首席客演指揮者に就任した。海外でのオペラ公演でも実績を重ねており、2007年「オランジュ音楽祭」でのプッチーニ作曲「蝶々夫人」公演(演奏:スイス・ロマンド管弦楽団)、2010年トリノ王立歌劇場でのブリテン作曲「ピーター・グライムス」、2012年同歌劇場でのビゼー作曲「カルメン」などがある。2011年5月にはバイエルン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会にデビューを果たし、ドイツを中心に今後の活躍が一層期待されている。
国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラの首席指揮者を務めるほか、「題名のない音楽会」(テレビ朝日系列)の司会者を務めている。CDリリースも多数あり「ドヴォルザーク交響曲第9番〈新世界より〉(ベルリン・ドイツ交響楽団)」「チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番(BBCフィルハーモニック/ピアノ辻井伸行)」「佐渡裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE」などの海外オーケストラとの共演CD、シエナ・ウインド・オーケストラを指揮した「ブラスの祭典」シリーズなどが大ヒットセールスを記録している。著書に「僕はいかにして指揮者になったのか」(新潮文庫)、「僕が大人になったら」(PHP文庫)などがある。

【関連新譜】マエストロ! オリジナル・サウンドトラック
奏でられる「人生の交響曲」に笑って、泣けて、拍手喝采!!辻井伸行&佐渡 裕~クラシック界を代表する二人が映画「マエストロ!」に奇跡の全面協力 !!
2015年1月31日公開の映画『マエストロ』のオリジナル・サウンドトラック。
オーケストラを舞台にしたこの映画は、“松坂桃李×miwa×西田敏行の感動オーケストラ・エンタテインメント!”であり、世界的指揮者・佐渡 裕が熱く指揮と指導、また世界的ピアニスト・辻井伸行がエンディング・テーマを書き下ろした話題作!
物語の中心を担う2大クラシック曲《運命》《未完成》の演奏は、佐渡 裕が名門ベルリン・ドイツ交響楽団を指揮し、カラヤン&ベルリン・フィルなどの名録音を数多く輩出した伝説のベルリン、イエス・キリスト教会で新録音!日本映画史上稀にみるクラシック界全面協力での豪華な音楽映画の完成です!

【映画公開情報】
映画「マエストロ!」(松竹系にて2015年1月31日より全国ロードショー)
主演:西田敏行、松坂桃李、miwa
監督:小林聖一郎
《運命》《未完成》演奏:佐渡 裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団
エンディング・テーマ:辻井伸行『マエストロ!』 
劇伴音楽:上野耕路
【CD情報】
マエストロ! オリジナル・サウンドトラック
音楽:辻井伸行、上野耕路、ベートーヴェン、シューベルト
【収録曲目】
マエストロ!(辻井伸行)
交響曲第5番《運命》:抜粋(ベートーヴェン)
交響曲第7番《未完成》:抜粋(シューベルト)
オープニング・テーマ(上野耕路)
あまねのテーマ(上野耕路)
父のテーマ(上野耕路)
序奏とロンド・カプリチオーゾ(サン=サーンス)
他、全15曲収録予定

カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)

掲載: 2014年10月17日 18:30