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スウェーデンの民族楽器「ニッケルハルパ」復活の巫女、エミリア・アムペルが弾き語りするアルバム『光(Lux)』

エミリア・アムペル

SACDハイブリッド盤。スウェーデンのニッケルハルパ(キー付きフィドル)は、4本の弦と12本の共鳴弦と鍵盤をもち、澄んでいながら温もりの感じられる、よく響く個性的な音色が特徴の民俗楽器です。この楽器は、20世紀の中頃に廃れかけたことがあるものの、復活を果たし、若い世代の奏者たちがさまざまなジャンルの音楽に使うようになっています。エミリア・アムペル(1981–)は、そうしたミュージシャンのひとり。スウェーデン南東部のトルソスで育ち、10歳のころニッケルハルパを弾き始めています。トロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)で音楽学と作曲を学び、ストックホルムの王立音楽大学、シベリウス・アカデミー、南デンマーク音楽演劇アカデミー、オーレ・ブル・アカデミーで民俗音楽を修めました。2010年には、ニッケルハルパの国際チャンピオンに選ばれ、彼女の作曲したニッケルハルパと弦楽オーケストラのための民謡組曲《Abrégé(短縮)》を収めたトロンハイム・ソロイスツのアルバム『民謡の調子で』(2L 068SABD)がグラミー賞にノミネートされました。
『光』は、2012年の『魔法の鳥(Trollfågeln)』(BIS SA 2013)に次ぐ彼女のソロアルバム第2作です。前作と同様、彼女のオリジナル作品と伝承曲の編曲を組み合わせたプログラム構成がとられました。「すべての女性音楽家に捧げる」《戯れるピューマ》、クリスマスに先立つ「光の女神」ルシアの祭に際して作詞、作曲した「世界が外国人嫌い、不寛容、他人への冷たさに覆われる」《暗黒の時代の光》、親友の自転車事故から学んだ「ヘルメットは必ずかぶりましょう」という教訓を音楽にした《ヨハンナの自転車乗り》、瞑想しながら即興していて湧いてきたメロディがヴォカリーズの歌になった「輝く光の音楽」《光》、第一次世界大戦兵士の追悼式のために作曲した《トルーマン》、グループ「バザール」を率いたイラン出身のハープ奏者、アシタ・ハミディを偲んで書いた《バタフライ・バザール》。「私の歌はすべて、日常の生活、人々や土地や文化や運命との出会い、感情と思考といったものから生まれたエピソードだったり物語だったり……」。それぞれの曲は、ミュージシャン全員の合奏、小アンサンブル、彼女のソロで演奏され、「4 つのニッケルハルパのため」に彼女が編曲した《スヴェン・ドゥーナトのポルスカ》は、彼女がソプラノとテノールのニッケルハルパのパートも弾き、多重録音されました。
2016年3月、ストックホルムのスウェーデン放送第2スタジオで行われたセッションの録音です。
(キングインターナショナル)

【収録曲目】
エミリア・アムペル(1981–)(作曲・編曲)
・Spelpuma(戯れるピューマ)
・Halling etter Bråta Per(ブロータ・ペールのハリング)
・Ljus i mörkrets tid(暗黒の時代の光)
・Johanna’s bike ride(ヨハンナの自転車乗り)
・Den melancoliska pollonessen(メランコリックなポロネーズ)
・Lux(光)
・Elden(火)
・Polska efter Sven Dona(t スヴェン・ドゥーナトのポルスカ)
・Näckens polska från gamla tide(r 昔の水の精のポルスカ)
・Trueman(トルーマン)
・Sälen(アザラシ)
・Butterfly bazaa(r バタフライ・バザール)
【演奏】
エミリア・アムペル(ニッケルハルパ、ヴォーカル)
ブリジット・マーズデン(ヴァイオリン)
エンマ・アールベリ・エーク(5弦ヴァイオリン)
アンデシュ・ローヴベリ(チェロ、バッキングヴォーカル)
ウッレ・リンデル(ベース、バッキングヴォーカル)
ダン・スヴェンソン(パーカッション、ヴォーカル)
フレードリク・イッレ(パーカッション)
【録音】
2016年3月、スウェーデン放送(SR)第2スタジオ、ストックホルム

カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)

掲載: 2016年11月05日 00:00