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レディオヘッド(Radiohead)のジョニー・グリーンウッド(Jonny Greenwood)が手掛ける映画『ファントム・スレッド/PHANTOM THREAD』サウンドトラック・スコア

Jonny Greenwood

第2次世界大戦後の1950年代ロンドン。英国ファッション界の中心的存在として脚光を浴びるオートクチュール・テイラー、レイノルズ・ウッドコックが、若きウェイトレス、アルマと出逢い、やがて惹かれ合うようになる。そのアルマがミューズ、そして恋人としてレイノルズの人生に居つくようになった時、完璧で整然とした彼の計画された日常が変化していく。主人公レイノルズを演じるのは、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でもポール・トーマス・アンダーソンとタッグを組んだ、ダニエル・デイ=ルイス(ちなみにこの映画の音楽もジョニー・グリーンウッドが手掛けている)。また彼の他に、アルマ役としてビッキー・クリーブス、レイノルズ・ウッドコックの姉妹、シリル・ウッドコック役にレスリー・マンヴィルらが名を連ねている。

華麗できらびやかなファッション界を舞台に活躍した1人のアーティストのクリエイティヴな軌跡と、彼を取り巻く女性たちを艶やかな映像で描いた映画のサウンドトラックには、ジョニー・グリーンウッドの手による18曲が収録。楽曲は、ロバート・ツィーグラー指揮による60人編成の弦楽合奏団によってロンドンでレコーディングされ、これまでジョニーがスコアを手掛けた映画の中でも音楽が前面にフィーチャーされた作品となっているそう。ヴァラエティ誌にジョニーが語ったところ、映画が持つロマンスと魅力を引き出す為に、1950年代に作られ、またその当時よく聴かれていた音楽について監督と話し合ったという。またスコアを制作する際、参考にしたのがネルソン・リドルとグレン・グールドのバッハ作品だったとも語っている。この他、ベン・ウェブスターを始めとする大掛かりなストリングスを取り入れたジャズ作品にも興味を持ったそう。またスコアについて、彼はこうも語っている:「少人数編成やソロでの演奏は、クローズアップのような役割を果たし、必ずしもイメージを伴わないが、キャラクターに意識を向けたり、また彼らと直接繋がっているという感じを与えることを出来る。大編成のオーケストレーションは、物事を俯瞰的に、より大きな状況を見せるときに効果を発揮すると思う」

ここ日本でも5月に公開が決定している『ファントム・スレッド』。世界三大映画祭すべてで監督賞に輝いたポール・トーマス・アンダーソンの監督作品であり、史上最多となるアカデミー賞主演男優賞を3度受賞したダニエル・デイ=ルイスが主演とあって、アカデミー賞を始めとする映画界の賞レースでも大きな注目を集めている。昨年末に発表されたボストン映画批評家協会賞において、作品賞、監督賞、そしてジョニー・グリーンウッドがオリジナル楽曲賞を受賞している他、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などにもノミネートされている。

【映画日本公開予定】
2018年5月
東京・シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー