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オール・ザット・リメインズ(All That Remains)、約1年半振り9枚目のアルバム

All That Remains

1998年に元シャドウズ・フォールのフィリップ・ラボンテ(ヴォーカル)とオリ・ハーバート(ギター)が中心となって結成されたオール・ザット・リメインズ。2002年にアルバム『ビハインド・サイレンス・アンド・ソリチュード』(2002年)でデビューを果たした彼らは、当初はメロディック・デス・メタルをベースにした音楽を展開していたが、プロデューサーにキルスウィッチ・エンゲイジのアダム・デュトキエヴィッチを起用した2ndアルバムの『ディス・ダーケンド・ハート』(2004年)では、流麗なギター・フレーズによるドラマティックな要素や、ハードコア由来のアグレッションを盛り込んだスタイルを披露。さらに3rdアルバム『ザ・フォール・オブ・アイディールズ』(2007年)ではクリーン・ヴォイスでメロディアスに歌うパートや、モダンでテクニカルな要素を盛り込み、メタルコアというスタイルを確立すると、前作の流れを組みつつ、洗練された内容になった4thアルバム『オーヴァーカム』(2008年)は全米チャート最高16位に入るヒットとなる。

その後も5thアルバム『フォー・ウィ・アー・メニー』(2010年)が全米最高10位、6thアルバム『ア・ウォー・ユー・キャンノット・ウイン』(2012年)が全米最高13位にランク・インし、キルスウィッチ・エンゲイジらと共にメタルコア・シーンをリードし続けている彼らは、7thアルバム『ジ・オーダー・オブ・シングス』(2015年)と8thアルバム『マッドネス』(2017年)もヒットさせた後、約1年半ぶりにリリースしたのがこの9thアルバム『ヴィクティム・オブ・ザ・ニュー・ディジーズ』である。

ラム・オブ・ゴッドやスーサイド・サイレンスの諸作品で知られるジョシュ・ウィルバーがミックス/マスタリングを担当した本作は、歌メロを重視した前作『マッドネス』から一転してヘヴィ・メタル・バンドとしてのアイデンティティを取り戻した原点回帰的な作品と言えるだろう。ライヴでのモッシュ・ピットが眼に浮かぶ激烈ナンバー「ファック・ラヴ」に始まり、冒頭のメランコリックなメロディが胸を打つドラマティック・チューン「エヴリシングズ・ロング」、スピード感とキャッチーなコーラスを備えた「ブラッド・アイ・スピル」、アコースティック・ギターを巧みに用いた「アローン・イン・ザ・ダークネス」、アスキング・アレクサンドリアのダニー・ワースノップをフィーチュアしたパワー・バラード「ジャスト・テル・ミー・サムシング」、重厚かつアグレッシヴなタイトル曲「ヴィクティム・オブ・ザ・ニュー・ディジーズ」など、あくまで攻撃性を保ちながらも起伏とヴァラエティに富んだ楽曲をずらりと揃えており、まさに傑作と呼べる作品が完成したと言えるだろう。

オール・ザット・リメインズ、約2年振りのアルバム『Madness』>>>

 

HR/HM

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2018年10月01日 15:30