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パパヴラミ、2度目のJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲録音!

パパヴラミ

古楽器演奏の理念を咀嚼して辿り着いた境地、パパヴラミ2度目の『無伴奏』

バルカン半島のアルバニアからフランスへ若くして拠点を移し、パガニーニ『カプリース』の全曲ライヴ録音を無修正でリリース(AECD0985)するほどの圧倒的な技術を持ちながら、硬派なキャリア形成を続けてきた俊才テディ・パパヴラミ。同じアルバニア出身の世界的作家イスマイル・カダレの専属翻訳家も務めるほど文才も高く、多岐にわたる視野をそなえた新時代の名手で、2016年には自伝の邦訳も出版されました(『ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ』山内由紀子訳、藤原書店)。バッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』はaeonレーベルで2004年に制作された旧録音(AECD0535)もありますが、今回の新録音では徹底的にヴィブラートを抑え、音の造形を改めて考え抜いたピリオド・アプローチ寄りの解釈。しかも理念的な堅苦しさに傾くことがまったくない、驚くほど丹精で自然な演奏は何度も聴き深めたくなる充実度です。文芸批評や音楽評論でも活躍するジャーナリストのジャック・ドリヨンが解説を寄せている点も、文人音楽家の録音らしい一面といえるかもしれません。Alphaレーベルならではの筋の通ったバッハ盤がまた一つ増えました。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
[DISC 1]
1-4. ソナタ 第1番 ト短調 BWV 1001
5-12. パルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002
13-16. ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003

[DISC 2]
1-5. パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
6-9. ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
10-16. パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006

【演奏】
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)

【録音】
2020年10月
ルスナル、メス、フランス

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年07月29日 00:00