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ハンスイェルク・アルブレヒトが弾く『オルガン編曲によるブルックナーの交響曲全集』第9弾は交響曲第8番!


[OehmsClassics 公式チャンネルより]

2024年のブルックナー生誕200周年に向けての記念企画、全10巻からなるオルガン版ブルックナー交響曲全集第9弾です。このシリーズは指揮者クリスティアン・ティーレマンの後援のもとに進められ、2024年に完結予定です。

番号順に進んで来た当プロジェクトもいよいよ大作第8番に到達。毎回異なるオルガンを使用してきましたが、今回アルブレヒトは、1892年に同作品が初演されたウィーン楽友協会の大ホールにあるオルガンで演奏しています。

ここで用いられたのは1890年に改訂された第2稿。ヘルマン・レヴィに「演奏不可能」とされた初稿をブルックナーが全面的に改訂した稿で、この現在広く演奏されているヴァージョンを、バーゼルでオルガンを学んだ作曲家エベルハルト・クロツが編曲を担当、スケールの大きな音楽をオルガンに移し替えています。大オルガンといえども一度に鳴らせる音の数と使える音色の多彩さでは巨大なオーケストラに及びませんが、楽曲の構造とモチーフの重要性を吟味した編曲からは、オーケストラでは埋もれがちなモチーフが浮かび出る瞬間もあって意外な発見があります。オルガンならではの魅力が特に活きていると感じるのはアダージョで、崇高で神秘的、瞑想的なたたずまいは深く印象に残ります。第8番全曲での演奏時間は約92分(18:28/15:07/32:14/25:58)と長大。アルバムの冒頭ではアルブレヒト自身が編曲したモテット「見よ、大いなる司祭を」が高らかに奏されます。

このシリーズでは、「ブルックナー・フェンスター=ブルックナーの窓」と称するブルックナーの音楽にインスピレーションを得た新作が紹介されますが、今回は1957年生まれの作曲家トーマス・ダニエル・シュレーの「ノミネ」を収録。こちらはウィーンの楽友協会ではなく、ミュンヘンのミヒャエル教会のオルガンでの演奏です。交響曲第8番の終楽章で見られる旋律の繰り返しをアップビートのリズムで再現しながら巧みな対位法で音が積みあがっていく様は見事です。途中でコルネットを思わせる印象的なファンファーレを経てクライマックスを迎え、最後は静かに曲が閉じられます。
(ナクソス・ジャパン)

『アントン・ブルックナー:オルガン編曲による交響曲全集 Vol. 8』
【曲目】
[CD1]
1. アントン・ブルックナー(1824-1896):ファンファーレ:見よ、大いなる司祭を WAB 13(1885)
合唱、3つのトロンボーンとオルガンのためのモテット
(ハンスイェルク・アルブレヒトによるオルガン編)

2. トーマス・ダニエル・シュレー(1957-):ノミネ Op. 94/4 - オルガンのための(2021/22)*

3-4. ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB 108(1889-1890年第2稿)(エベルハルト・クロツによるオルガン編)
3. I. Allegro moderato
4. II. Scherzo. Allegro moderato - Trio. Langsam

[CD2]
1-2. 交響曲第8番 ハ短調 WAB 108(1889-1890年第2稿)(エベルハルト・クロツによるオルガン編)(続き)
1. III. Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend
2. IV. Finale. Feierlich, nicht schnell

ミュンヘン、イエズス会聖ミヒャエル教会、リーガー・オルガン…*
ウィーン楽友協会 リーガー・オルガン

【演奏】
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)

【録音】
2023年7月12-16日ウィーン楽友協会大ホール(オーストリア)
2023年9月21日聖ミヒャエル教会(ドイツ)…*

収録時間
CD1…50分
CD2…58分

総収録時間:108分


『アントン・ブルックナー:オルガン編曲による交響曲全集 Vol. 8』

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年10月19日 00:00