『ヨーゼフ・クリップス・エディション/Volume 2: 1955-1973』(21枚組)~デッカ&フィリップス録音集成第2弾!
ウィーン・スタイルの真髄―ウィーンが生んだ名指揮者による録音を集大成 CD22枚組ボックス・セット(全2巻中第1巻)
ウィーンの伝統的な演奏様式を継承していた数少ない指揮者の一人、ヨーゼフ・クリップスの録音がまとめられた全2巻のボックス・セットのうち、今回は1955年から73年の間にデッカとフィリップスに行われた録音を集めた第2巻が発売されます。CD21枚組ボックス・セット。限定盤。録音が行われた都市別に、ロンドン、ウィーン、アムステルダム、テルアヴィヴと大きく4つに分類されています。初発売や初CD化となる録音も含まれています。
ヨーゼフ・クリップスはウィーンで生まれ育った生粋のウィーンっ子として親しまれた指揮者です。フェリックス・ワインガルトナーの助手を務めながら、合唱指揮者としてウィーン・フォルクスオーパーに入り、1933年にウィーン国立歌劇場の常任指揮者に就任しました。終戦後にはウィーン国立歌劇場を世界レベルのアンサンブルに引き上げ、1950年から54年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務めました。クリップスの音楽はモーツァルトが基準でした。「すべてがモーツァルトによるものであるかのように聞こえなければなりません。そうしないとよくない演奏になってしまいます」と語っています。今回のセットには1972年から73年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とフィリップスに行ったモーツァルトの交響曲録音が収録され、交響曲第33番のリハーサル・シーンも含まれています。さらに1955年にウィーンで録音された名高い『ドン・ジョヴァンニ』も収録されています。フリッツ・ヴンダーリヒとディートリヒ・フィッシャー=ディースカウがソリストとして出演している珍しいマーラーの『大地の歌』はライヴ録音。ウェーバーの『オベロン』序曲は未発表音源で初発売となります。
ブックレットにはクリップスのアムステルダムでの貴重な写真やニーク・ネリッセンによるクリップスの遺産についての詳しいエッセーが掲載されています。新規リマスタリング。オリジナル・ジャケット仕様。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)
【曲目】
[ロンドン]
《CD 1》
シューマン:
1-4) 交響曲第1番変ロ長調Op.38『春』
5-8) 交響曲第4番ニ短調Op.120
[演奏]
ロンドン交響楽団
[録音]
1957年5月(1-4)
1956年10月(5-8)
《CD 2》
1-4) シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944『ザ・グレイト』
5) ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲*
[演奏]
ロンドン交響楽団
[録音]
1958年5月
[ウィーン]
《CD 3-5》
モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527
[演奏]
シュザンヌ・ダンコ、リーザ・デラ・カーザ、ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
アントン・デルモータ(テノール)
ヴァルター・ベリー(バリトン)
フェルナンド・コレナ、チェーザレ・シエピ、クルト・ベーメ(バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1955年6月
《CD 6》
1) R.シュトラウス:楽劇『サロメ』Op.54より「ああ! お前は自分の口に接吻させようとはしなかった」**
2) ベートーヴェン:演奏会用アリア「おお、不実な者よ」Op.65
3) ウェーバー:歌劇『オベロン』より「海よ! 巨大なる怪物よ!」
[演奏]
インゲ・ボルク(ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1956年6月
《CD 7》
ハイドン:1-4) 交響曲第94番ト長調Hob.I:94『驚愕』
5-8) 交響曲第99番変ホ長調Hob.I:99
[演奏]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1957年9月
《CD 8》
1-2) シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759『未完成』
3-5) ゴットフリート・フォン・アイネム:交響曲第1番Op.28『フィラデルフィア』
[演奏]
ズービン・メータ(指揮)(3-5)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1969年3月(1-2)
1968年6月(3-5)
《CD 9》
1-4) ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
[演奏]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1956年10月
《CD 10》
J.シュトラウス2世:
1) 美しく青きドナウOp.314
2) 加速度円舞曲Op.234
3) 皇帝円舞曲Op.437
4) 南国のバラOp.388
5) J.シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ
6) J.シュトラウス2世:春の声Op.410
7) ヨーゼフ・シュトラウス:オーストリアの村つばめOp.164
[演奏]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1957年9月(1-5)
1956年10月(6,7)
《CD 11》
1-4) チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
[演奏]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1958年9月
《CD 12》
1-6) マーラー:大地の歌
[演奏]
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1964年6月(ライヴ)
[アムステルダム]
《CD 13》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第36番ハ長調K.425『リンツ』
5-8) 交響曲第21番イ長調K.134
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1973年6月(1-4)、9月(5-8)
《CD 14》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第29番イ長調K.201
5-7) 交響曲第27番ト長調K.199
8-10) 交響曲第22番ハ長調K.162
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1973年6月(1-4)、9月(5-7)、7月(8-10)
《CD 15》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第30番ニ長調K.202
5-7) 交響曲第23番ニ長調K.181 (K.162b)
8-11) 交響曲第28番ハ長調K.200
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1973年7月(1-4)、6月(5-7)、9月(8-11)
《CD 16》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第25番ト短調K.183
5-7) 交響曲第24番変ロ長調K.182
8-10) 交響曲第26番変ホ長調K.184
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1973年7月(1-4, 8-10)、9月(5-7)
《CD 17》
モーツァルト:
1-3) 交響曲第38番ニ長調K.504『プラハ』
4-6) 交響曲第31番ニ長調K.297『パリ』
7) アンダンテ ト長調
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1972年11月(1-6)、1973年6月(7)
《CD 18》
モーツァルト:
1-3) 交響曲第32番ト長調K.318(序曲)
4-6) 交響曲第34番ハ長調K.338
7-10) 交響曲第33番変ロ長調K.319
11-13) 交響曲第33番変ロ長調K.319のリハーサル***
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1973年6月(1-3)、9月(4-6)、7月(7-13)
《CD 19》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第39番変ホ長調K.543
5-8) 交響曲第40番ト短調K.550
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1972年6月
《CD 20》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』
5-8) 交響曲第35番ニ長調K.385『ハフナー』
[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1972年6月
[テルアヴィヴ]
《CD 21》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』
5-8) 交響曲第35番ニ長調K.385『ハフナー』***
[演奏]
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1957年4月
*初発売
**DECCAによる世界初CD化(ステレオ)
***世界初CD化
【演奏】
ヨーゼフ・クリップス(指揮)(CD 8: 3-5を除く)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2024年04月17日 12:00