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インタビュー

さよならナンバーガール!!!!!!

2002年11月30日、解散。
最後まで、最強のライヴを見せてくれたナンバーガール。

bounce.comでは今回、ラスト・ライヴ収録のアルバム『サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態』の発表を記念し、札幌・ペニーレーンでの「ラスト・ライヴレポート」を当日の秘蔵写真(!)も含めて大公開。さらに、音楽ライターである北沢夏音氏&ナンバーガールを追い続けたbounce担当が、その活動の軌跡、影響力などを振り返る惜別対談企画「センチメンタル過剰な対談」もお届けします。最後まで、<ガッツリと>ご覧ください。

PERFORMANCE 2002年11月30日(土)札幌・ペニーレーン

ナンバーガール、その最後の6時間を追いかけた(森本レオ調で読んでいただきたい)

14:30 メンバーが会場入りをする。ほどなくして、田渕ひさ子が外へ食事をしに、アヒト・イナザワはTVでJリーグ観戦を、楽屋では中尾憲太郎28才がソファーに寝転び、向井秀徳がギターの音合わせを始めた……いつもと変わらぬ6時間前。


17:30 メンバー4人揃ってのリハーサルを手早く終え、しばしの休憩。ツアー・スタッフの粋な計らいで、4人にプレゼントが渡される。向井にはフェンダー・ジャパンのギターが贈られた。メンバーは普段となんら変わらぬ様子なのだが、メンバーと記念撮影をするスタッフや、すでに目を潤ませる女性スタッフ――周囲の雰囲気で、なにげに〈最後〉の空気が漂う。向井が呟く――「大声で、叫ぶように歌うことは、このあと一生ないでしょうね」。それが……3時間前。


18:30 開場の時間がやってきた。キャパシティー500人強の会場は、すぐさまファンで埋め尽くされる。〈早く始まってほしい〉と急く想いと、メンバーを待ちながら徐々に気持ちが高まっていくこの時間を惜しむ想い。ファンの想いが複雑に交錯しているであろうなか、会場に(テレヴィジョンの)“Marquee Moon”が流れた、2時間前。

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2003年01月23日 15:00

更新: 2003年02月13日 12:00

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/久保田泰平