日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!アーノンクール/モーツアルト:後期三大交響曲
2021年5月9日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載
「華麗で官能的な音色 成熟のアンサンブル」鈴木淳史氏評
20世紀後半の古楽界をけん引し、後年はレパートリーをロマン派以降にも拡大して、ウィーン・フィルやベルリン・フィルとも数々の名盤を残したアーノンクール(1929~2016)。彼が自ら1953年に結成した古楽器集団、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを率いて2013年10月に録音した「モーツアルト:後期三大交響曲」が2021年5月9日(日)の日本経済新聞日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」に紹介されました。
鈴木氏はアーノンクールを「20世紀後半のクラシック音楽を象徴する一人とはいえ、プレイクしたのは今世紀に入ってから。それまでは過激な扇動者などとイロモノ扱いされていた」とし、モーツアルト/後期三大交響曲(第39~41番)を彼が3度録音し「予想もつかぬ展開力で聴き手を驚かし続ける異端児モーツアルト」を演奏により打ち出してきたことを紹介。今回取り上げた3度目の録音は「かつての演奏に比べると、恰幅が良くなった印象だ。とりわけテンポが遅い楽章での音色の華やかさ。どこか官能的な趣さえある。」とし、手兵のウィーン・コンツェントゥス・ムジクスが「指揮者の音楽のすみずみまで理解した演奏家たちが繰り広げる、喜びに満ちたアンサンブル」により「豊穣にして過激。確信に貫かれた音楽」が展開されていると評しています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
『モーツァルト:後期三大交響曲~交響曲第39番・第40番・第41番「ジュピター」』
【曲目】
モーツァルト:
[DISC 1]
1.交響曲第39番 変ホ長調 K.543
2.交響曲第40番 ト短調 K.550
[DISC 2]
3.交響曲第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』
【演奏】
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
【録音】
2012年12月1日&2日(K.550)
2013年10月12日&13日(K.543&K.551)
ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
カテゴリ : Classical
掲載: 2021年05月10日 00:00