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【インタビュー掲載中】映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』スネークアイズ 吹替 木村昴

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ

2021年10月22日公開の映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』で主人公スネークアイズの吹き替えを演じた木村昴。多忙な中、時間をとってもらうことができ、作品のことや吹き替え時のポリシーのこと、そして、映画のプロモーションテーマソングのために結成された月蝕會議とのユニット・NINJAKAIGIのことなどを訊いた。

(2021年10月13日 ZOOMにてインタビュー)

 


―早速ですが、今回、スネークアイズの声を演じることになった経緯について教えてください

経緯ですか?シンプルなものですけど、オファーをいただいて、「やります」と。笑 オーディションはなく、お声掛けいただいて。
もともと知っているシリーズでしたし、スネークアイズはこれまでのシリーズでは喋っていないというのも知っていたので、スネークアイズが主役の映画でスネークアイズ役というのは面白そうだな、と思いました。観る前は僕自身もスネークアイズがどんな感じで喋るのか、メチャクチャ気になりましたし。声を担当するとなるとどんな感じで演じていくのか、自分でも楽しみだったので、速攻で「やらせてください」となりました。




―おっしゃるとおりで、スネークアイズって前2作だと喋らない役柄だったと思うんですよ。なので、今回どんな役作りを心掛けられましたか?

忍者としてのスネークアイズというのをフルに描くとなったときに、欠かすことのできないのはその「忍者感」というか。

きっと、日本の旧き良きクールな忍びなんだろうな、というのは思ったので、テンションの高いゴキゲンな感じではなく、武骨で淡々としたクールなイメージで役に挑んだ感じですかね。

根本的に、吹き替えというものの僕の考え方ですけど、日本の吹き替え版でオリジナリティーを出すということはあまり考えてなくて、役作りというのは僕の方でしたというよりも、オリジナルのヘンリー・ゴールディングさんご本人が十分役作りをしているので、それを日本語に置き換える作業ということに注目してやったということですね。

「英語がわからなくてあまり楽しめない」とか「字幕を追うのに疲れちゃってシンプルに映画が観れない」という人に吹替が役に立てればと思っていて、なのでオリジナルと吹き替えに大きな差があっちゃいけないんだろうな、と僕は思っているので。
僕の役作りというよりはオリジナルのスネークアイズをそのまま日本語に置き換えて、なるべくオリジナルに寄り添ってやるということをイメージしています。

だからもともと僕がイメージしていた、さっきのクールで武骨な忍者っていうものと、オリジナルの原音の声色みたいなのを上手く合わせて、日本の方にもわかりやすく映画を観てもらうために吹き替えをやったという感じですかね。

そのオリジナルのスネークアイズが普段は淡々と喋るんですけど、皮肉とかジョークを言ったりするセリフもあったり、いままでの作品で喋ってなかった分、ハッキリと見えてきたこともあって面白かったんですよね。

一番最初に嵐影に連れて来られたときに、暁子を見て、ストームシャドーに「お姉さん?」みたいに、冗談を言うようなところがあったりして、ああ、そういう一面もあるんだ、って思う瞬間もあったし、淡々としてるんですけど、人によって喋り方が変わったり、闘うときにテンションが上がるタイプなんだなっていうところもあったし。

オリジナルの原音もアクションになると叫ぶセリフが多かったり、あとは復讐劇も孕んでるじゃないですか。自分のお父さんを殺した犯人を目の前にしたときに感情を露わにして相手を威嚇するみたいなところもあって、やっぱりいままで喋ってなかった分、スネークアイズをメインに描かれるといろんな一面が見えてきて非常に面白かったです。




―擬音みたいなセリフ、セリフというよりは「ウッ」とか「アッ」みたいなそういう部分もけっこうあるな、と思ったんですが、そのあたりもオリジナルに忠実なイメージということなんでしょうか?

「数」というのも変ですが、なるべく原音に近い音、叫び方のようなアクションに入っている音をを、原音に入っている数の分だけ吹き替えでも入れています。




―さっきのポリシーみたいなところと通じるお話になってしまうんですけど、木村さんと言えばキングスマン・シリーズのエグジーの吹き替えがハマり役と言われていると思うんですけど、自分がやってるキャラみたいなのがイメージとして固まってしまうところがあると思うんですよ、観てる側のイメージとして。そこで違いを作っていく、みたいなことはあったりするんですか?

いろいろイメージしていただくのも光栄ですし面白いと思うんですけど、映画によって、俳優さんもぜんぜんお芝居が違うので、さっきのポリシー的な話ともつながりますが、「オリジナルの俳優さんのお芝居を再現する」ということなので、僕としてはオリジナリティーを出すというよりも、作品によってなるべくオリジナルに寄り添って再現するというところをイメージしているんですよ。

ありがたいことに、キングスマンやロケットマンでタロン・エジャートンさんの吹き替えをさせてもらっていますが、彼の癖というか、タロンさんらしさのようなものがあって、それはキャラクターが変わっても共通していたりします。なので、作品は違うんだけど、俳優さんが一緒だから、ちょっとテイストが似る、というようなことはあるんですけど。

でも、もちろん俳優さんが変わればお芝居は変わってくるので、そこが吹き替える醍醐味というか、僕もやりがいを感じますし、非常に楽しいですよ。

これまで任せていただいてきた役は、キングスマンのエグジーのようなやんちゃな青年系が多かったので、そういった意味では今回のスネークアイズは僕が担当させていただいた吹き替えの中ではレアなタイプだったかな、と思います。




―この映画、日本を舞台しているんですけど、監督さんがドイツをルーツに持つ方なんですよね。ドイツの方から見る日本というか、木村さんもドイツのルーツをお持ちだと思うので、そういうところで感じるはありましたか?

正直にいうと、あとから知って「ああそうなんだ」と思いました。吹き替えたときに、「これぜったいドイツの監督だな」っていうのは感じ取ることができなくて笑。しかし、なんていうんですかね、ロケーションが日本ということのワクワク感はありますよね。




―私どもはタワーレコードなんですけど、日本での最初に渋谷が映って、街並みが映し出されたときにタワーレコードの渋谷店がバーン、って映ったんですよね。

(笑)あの日本に到着して、車で移動するシーン、たしかにタワレコが映ってましたね。やっぱりハリウッド作品で見慣れた風景を感じるとワクワクしますよね。渋谷のシンボル的な場所でもありますから。タワーレコードって。やっぱりハリウッドの人から見ても渋谷の象徴と思われているということで胸熱ですよね。


個人的には、僕は浅草が地元なんですけど、地元が映ったという胸熱感はありました。映画の中で雷門が映るんですけど、「あ、地元だ。地元にハリウッドが来てる」みたいな。観ていてとてもワクワクしましたね。これまでも日本を舞台にした映画はいくつかあったと思うんですけど、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』とか『デイ・アフター・トゥモロー』の大っきなヒョウが降るシーンとか、けっこういままでも見かけるたびに「おぉー、すげぇ、東京だ」とワクワクしたのを思い出すんですけど、そういうワクワク感が今回のスネークアイズにもあって。冒頭から非常に楽しめました。




―楽曲について訊きます。NINJAKAIGIという名前で、木村さんと月蝕會議さんの合作ということで共同作業をして作られたと思います。木村さんは一般的にはヒップホップのイメージがあると思うんですけど、今回かなりロックな曲じゃないですか。どういう感じでこの共同作業を進めたんでしょうか?


NINJAKAIGI

月蝕會議さんとはこれまでも幾度となく一緒に楽曲を作ったことがあったので、話が早いというか、すごく楽しく制作させていただきました。実はこれまで作った楽曲も、月蝕會議さんはバンドということもあってロック調のものがほとんどなんですよね。

この作品の疾走感というんですか、スネークアイズがバイクで走っている時の雰囲気とか、アクションの雰囲気をなるべく強調したかったというか。この曲のテーマが、曲名でもある「STEALTH DIVE」という、忍びながらも最強のアクションを見せる、“ニューレベルアクション”という部分だったんですよ。

そういった楽曲のテーマにメチャメチャフィットして、今回のスネークアイズの世界観を表現するのには、重厚なヒップホップ・ビートというよりは、疾走感のある軽快なロック・サウンドの方がいいだろうということで、僕の方から月蝕會議さんに「一緒に作りませんか?」とお願いをして、賛同してもらって、一緒に作ることになったんですよね。

僕の方でラップっぽい曲を作るイメージもできたんですけど、「いやこれはロックだな。バンド・サウンドだな」ということで真っ先に月蝕會議さんが浮かび、一緒に楽曲を作りました。
そうしたら、月蝕會議さんが1日くらいですぐに曲を上げてきて。




―そんな早いんですね!?

そう、話が早いんですよ。すぐに僕が詞を書き始めて、レコーディングして。レコーディングした2日後くらいにはもうPV撮ってたんで。ものすごいスピード感で。こちらもこちらで“ニューレベルアクション”やらせてもらって笑


▼NINJAKAIGI – STEALTH DIVE (Short Ver.) [Official Music Video] from 『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』木村昴コメント付き



―この曲、サブスクには上がってるんですけど、CDとして出す予定とかあったりするんですか?

いまのところはないんですけど、それはバズってくれればなると思います笑。B面というか、もう一曲くらいカップリングで作って出す可能性はあるんじゃないですか。




―じゃあ、バズらせていきましょう。

ぜひ。で、CDができたらぜひタワレコにも置いてもらって。




―では、最後にタワーレコードのサイトをみている方にメッセージいただければ。

タワーレコードを日頃よりご愛顧いただき、ご贔屓にしていただきいつもありがとうございます笑。僕もご贔屓にさせていただいている一人として、このように取材していただき非常に光栄でございます。

ようやくスネークアイズがしゃべる物語ということで、これまでの『G.I.ジョー』ファンの方たちはきっと楽しめる内容ですし、まだ『G.I.ジョー』を観たことないけどスネークアイズから見始めようかな、という方々でも十分楽しめる映画になっているかと思います。また、日本が舞台ということで、もちろんタワーレコードも映りますし、日本のいろんな名観光地も映りますので、やっぱり日本ってすげぇな、日本ってかっけぇなってもう一回再認識できる映画にもなっていると思います。

いずれDVD化した際にはぜひお手に取って家でも楽しんでいただければと思います。引き続き劇場と、そのあとタワーレコードなどで販売されるであろうDVDなども楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。

観終わったあとにぜったい抜き足差し足、つま先立ちで歩いちゃう映画になっていると思います!





<作品情報>
作品名: 『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』
公開表記:10月22日(金)全国ロードショー
配給:東和ピクチャーズ
©2021 Paramount Pictures. Hasbro, G.I. Joe and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2021 Hasbro. All Rights Reserved.
出演(声の出演):ヘンリー・ゴールディング(木村昴)、アンドリュー・小路(小林親弘)、安部春香(安部春香)、平岳大(子安武人)、石田えり(石田えり)、
イコ・ウワイス(野津山幸宏)、ウルスラ・コルベロ(竹内順子)、サマラ・ウィーヴィング(白石涼子)、ピーター・メンサー(井上和彦)
監督:ロベルト・シュヴェンケ アクション監督、セカンドユニットディレクター:谷垣健治
エグゼクティブプロデユーサー:エリク・ハウサム、ジェフ・ワックスマン
プロデューサー:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
映画公式サイト:https://www.gi-j.jp/

<配信楽曲情報>
タイトル:『STEALTH DIVE』
作詞:月蝕會議・好良瓶太郎
作曲・編曲:月蝕會議
各種音楽配信サービスはこちら!:https://gesshoku.lnk.to/NINJA



掲載: 2021年10月27日 10:30