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「名作コンシェルジュ」掲載!グレン・グールド/シェーンベルク:ソロ・ピアノ作品全集

グレン・グールド

2023年1月15日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介されました
「向かう先が分からぬ音楽 迷路散策のように楽しむ」(鈴木淳史氏評)

「向かう先が分からぬ音楽 迷路散策のように楽しむ」(鈴木淳史氏)。カナダ出身の20世紀の名ピアニスト、グレン・グールドが1950年代後半~60年代半ばに録音した「シェーンベルク:ソロ・ピアノ作品全集」が2023年1月15日(日)日経日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」で紹介されました。

鈴木氏は、シェーンベルクのピアノ作品について「耳なじみのいいメロディもなければ、調性だってなくなるし、12音技法といった小難しそうなものまで出てくる」として、「取っつきにくい印象をもっている人は少なくないのではないか」と問いかけます。しかし、そんなシェーンベルク作品をグールドが「楽しんで弾いているのがわかる。好きで好きでたまらないというふうに。例のごとく、メロディらしきものも口ずさみながら」と紹介。アルバム冒頭の無調による作品「3つのピアノ曲」を例に挙げ、「どちらの方角に向かっているのか、わからなくなってしまう」作品だが、グールドは「迷うことを面白がっているかのよう」に演奏しているので、聴き手も「そんな迷路散策を積極的に楽しんじゃえばいい」と提案します。そして、グールドがシェーンベルクの「ドライな音楽」を愛した理由を、「乾いた平原だからこそ、彼の持ち前の情感がこんこんと湧き出てくるかのよう」と解説しています。
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)

【曲目】
シェーンベルク
1. 3つのピアノ曲 作品11
2. 5つのピアノ曲 作品23
3. 6つのピアノ小品 作品19
4. ピアノ組曲 作品25
5. 2つのピアノ小品 作品33a&b

録音:
1958年6月30日&7月1日(1)
1965年9月28日&29日、11月16日&18日(2)
1964年6月29日&1965年9月29日(3)
1964年1月2日、9日(4)、
1965年11月16日&18日(5)
ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

〇ボーナス・トラック
6. ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 作品47
イスラエル・ベイカー(ヴァイオリン)
グレン・グールド(ピアノ)

録音:
1964年7月10日
ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

グレン・グールド

グレン・グールド
ピアニスト、作曲家。1932年カナダ、トロント生まれ。82年没。母親にピアノの手ほどきを受ける。7歳の時トロント音楽院に入学。13歳でデビュー。北米を中心に活動し、56年に衝撃的な『ゴールドベルク変奏曲』を発表。57年カラヤンとの共演でヨーロッパ・デビューする。64年にコンサート活動から引退し、以来録音とTVの世界から出ることはなかった。伝統を読み直し、再構築してゆく斬新な視点は、常に聴き手に問題提起をし続けた。
(CDジャーナル)

カテゴリ : Classical

掲載: 2023年01月16日 00:00