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【追悼】ソプラノ歌手 レナータ・スコット 89歳

レナータ・スコット

2023年8月16日、20世紀のオペラ界を代表するソプラノ歌手、レナータ・スコットが生地、イタリアのサヴォーナで亡くなりました。89歳でした。

1934年2月24日生まれ、イタリア北部の港町、サヴォーナの出身。父親は警察官、母親は裁縫師でした。12歳の時、ヴェルディ『リゴレット』を観て、歌手を志すようになります。16歳のときミラノ音楽院に入学。修道院に住み、裁縫や清掃の仕事をしながら声楽を学びました。

1952年に18歳でミラノ、テアトロ・ヌオーヴォにてヴェルディ『椿姫』のヴィオレッタを歌いオペラ・デビュー。その直後、サヴォーナでプッチーニ『蝶々夫人』のタイトルロールを演じ、大成功を収めました。ヴィオレッタと蝶々夫人は、彼女の名と密接に結びついてゆくこととなります。

翌1953年にはスカラ座のオーディションを受け、カタラーニ『ラ・ワリー』のワルター役を得て、15回ものカーテンコールを受けました。1957年にはスカラ座のエジンバラ音楽祭公演でマリア・カラスの代役としてベッリーニ『夢遊病の女』のアミーナを歌い、23歳で国際的スター歌手の座を獲得しました。

アメリカには1960年、プッチーニ『ラ・ボエーム』のミミ役でシカゴ・リリック・オペラにデビュー。1965年にはプッチーニ『蝶々夫人』のタイトルロールでメトロポリタン歌劇場にデビューし、1987年まで26の役で300回以上も出演。最後の出演も『蝶々夫人』でした。1977年にはメトロポリタン歌劇場が初めて生中継でテレビ放映したプッチーニ『ラ・ボーエム』にミミ役で出演。この映像は現在DGよりDVD化されています。

2002年に舞台から引退し、ローマ聖チェチーリア音楽院とニューヨークのジュリアード音楽院で教鞭をとり後進の育成にあたっていました。ルネ・フレミング、アンナ・ネトレプコ、デボラ・ヴォイトなどは彼女の指導を受けています。

ここに謹んで哀悼の意を表し、ご冥福を心からお祈り申し上げます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

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カテゴリ : Classical

掲載: 2023年08月18日 15:00