【追悼】ピアニスト マウリツィオ・ポリーニ 82歳 ~ 多くのCDが再入荷しました
卓越したテクニックと知的な解釈で知られるイタリアの世界的ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ氏がミラノの自宅で亡くなりました。82歳でした。
マウリツィオ・ポリーニは1942年1月5日イタリア、ミラノで生まれました。父はイタリア合理主義を代表する建築家ジーノ・ポリーニ、母はのレナータ・メロッティは歌とピアノを演奏し、兄のファウスト・メロッティも彫刻家、陶芸家、詩人でした。ポリーニはインタビューで「私は芸術と芸術家のいる家で育ちました。古い作品と現代の作品が生活の一部として共存していました」と語っています。
ポリーニは10歳の誕生日を迎える前にコンサートを開き、14歳でショパンのエチュードを演奏。1960年、18歳でワルシャワのショパン国際ピアノコンクールで89人の出場者の中で最年少の外国人ピアニストとして優勝しました。審査委員長のアルトゥール・ルービンシュタインは、ポリーニについて「すでに我々の誰よりも上手く弾く」と語ったのは有名です。
しかし、国際的な評価を得た後、ポリーニは勉強のためにキャリアを中断しました。
「勉強してレパートリーをもっと知り、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスの音楽を演奏したかったのです」。
ポリーニは1968年に演奏活動に復帰。同年、初のアメリカ・ツアーを行いました。1970年代から90年代にかけては、ドイツ・グラモフォン・レーベルとの録音を重ね、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ショパン、ブラームス、ドビュッシー、シェーンベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーといった幅広いレパートリーに名演を示しました。1974年には初来日しています。
2002年には「ポリーニ・プロジェクト」と名付けたコンサート・シリーズで、古典作品と現代音楽を組み合わせた演奏会を東京で全9回にわたって開き大きな反響を呼びました。2010年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞するなど、日本と深い結びつきをもった巨匠のひとりでもありました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
(タワーレコード)
※ 現在入手可能な主なディスクをご紹介いたします(2024年4月12日現在)
18歳のポリーニによるショパン:24の練習曲(2024年4月17日入荷)
CD / LPレコード
1960年3月、弱冠18歳にして第6回ショパンコンクールを制覇したポリーニ。その直後にポリーニはEMIと契約を結び、ショパン:ピアノ協奏曲第1番をリリースし大絶賛を博しました。実はショパン・コンクール優勝の年にもう1枚、ショパンの練習曲集をEMIに録音していました。この若き日の録音はお蔵入りとなり、約半世紀後の2012年にTestamentが初リリースし、大きな話題となりました。今回CDとLPレコードが久しぶりに入荷しました!
1960年9月 アビーロード・スタジオでのステレオ録音。
ベスト盤(2024年4月10日再入荷)
国内盤CD(2024年4月12日現在 弊社在庫あり)
輸入盤CD(2024年4月12日現在 弊社在庫あり)
輸入盤CD(海外在庫無し、弊社在庫限り)
SACDハイブリッド(2024年4月上旬再入荷予定)
SACDシングルレイヤー
※再生にはSACD専用プレーヤーが必要となります。
映像作品(DVD)