旬で良質な曲を選び抜いた<REVOLVER>コンピ
世界的な人気を誇る、日本のファッション・ブランド<REVOLVER>が持つジャンルや流行に左右されないセンスと同様に、旬で良い音楽だけを選び抜いたコンピレーションが登場!
<Ed Banger Records>のフェッズによるエクスクルーシヴ・トラック「SmokingUnit」や、レーベル<Marble>を立ち上げたばかりのサーキン&ボブモーによる注目ユニット、ハイパワード・ボーイズのこれまたエクスクルーシヴ「The Machine」を始めとした、このCDを買わないと手に入れられないような、旬なダンス系の楽曲を収録。そして今回は、<REVOLVER>のデザイナーKIRIとDEXPISTOLSのDJMAARによるユニット、PSYCLICKS初のオリジナル楽曲や、SHAKKAZOMBIEのラッパーで、東京のファッション・シーンの中でも最も注目を集める<PHENOMENON>のデザイナーBIG-Oが、ブロディンスキーとザ・シューズのギョーム・ブリエールからなるグッチ・ヴァンプと作り上げたコラボ楽曲も初収録!
【収録曲】
01. Feadz - Smoking Unit
02. Big-O & Gucci Vump - Yes
03. Tyler, The Creator - Transylvania
04. Girl Unit - Every Time
05. High Powered Boys - The Machine
06. Psyclicks - Twist of Cain
07. Creep - Days
08. Tropics - Soft Vision
09. Glasser - Mirrorage (Lindstrom Remix)
10. Shit Robot - Take 'Em Up
11. Kavinsky - Nightcall (Breakbot Remix)
12. Jamaica - Jericho
REVOLVERデザイナー KIRIインタビュー ■REVOLVER FLAVOURとして作品をリリースするのは10年ぶりになりますが、今回リリースすることになったきっかけを教えてください。
まず、今回のCDはタイトルこそ一緒ですが、ブランドの世界観を反映させたコンピレーションなので、前回のアーティスト名義でのシングル2枚とは全くの別物だと認識してもらえればと思ってます。自分のブランドは色んな意味で音楽からの影響を受けて洋服を作ってるので、以前から、そのサウンドトラック的な作品をだせればなー...と、思ってました。
■アートワークを手掛けるSO MEですが、どんな経緯で彼と一緒に仕事をすることになったのでしょうか。また彼を起用している理由はどんな点ですか。
SO MEとは、2005年に彼の所属してたエージェントのマネージャーから作品を見せてもらったのがきっかけで、意気投合して一緒に仕事をすることになったんですが、とにかく物事に対する価値観や考え方が近い。僕の意見もよく取り入れてくれるし、全てのジャンルに対してオープンだけど好き嫌いがハッキリしてるところや、ユーモアのセンスも素晴らしい。トレンドなんかに左右されず、むしろ、理解される可能性が低いリスクのあるデザインを自信もって発表してくるし、全てにおいて共感、信頼してます。
■今回の目玉ともいえるDJ MAARさんとのユニット=PSYCLICKS、初のオリジナル音源ですが、曲が出来上がったときの感想、またこの曲のコンセプトがあれば教えてください。
MAAR君と話してることは、とにかくこれを聴いたら"PSYCLICKS"だっていうことが、すぐに分かるような作家性のある音にしたいということですね。去年、初仕事としてTERIYAKI BOYZのリミックスをやったんですが、今回の楽曲とそれを合わせて聴くことによって、とりあえず言ってる意味を分かってもらえるんじゃないかと。まだ2曲なんで、なんとも言えないと思いますが... (苦笑) 。
このCDに収録してる「Twist of Cain」は、ドラムの質感をKRAFTWERKから、大胆かつ大袈裟なシンセはサウスのHIP HOPなどから影響を受けてて...。それらの要素をMAAR君がタイトにまとめてくれたので出来上がりには満足してます。
■収録曲はどのように選んだのでしょうか。またこのコンピレーション・アルバムで
表現したかったことはどんなことでしょうか。
僕の前世がフランス人ということもありますが、ここ数年、親交を深めてきたフランスの友人達が作る最高な楽曲を紹介したいのはもちろんのこと、ジャンルに関係なく、自分なりのテイストや統一感を意識して選ばせていただいたので、この1枚を通して聴くことによって、様々な音楽に興味を持ってもらえれば嬉しいし、独自のロマンティック感を追求するREVOLVERというブランドの世界観が伝わってくれれば最高です。各アーティストが持ってる強烈なオリジナリティーも選ぶ対象になっています。あとはタイトルを反映させた、ユーモア溢れるSO MEのアートワークにも酔いしれてほしいですね。
■かつてのハードコア/パンク的なイメージから、エレクトロやヒップホップなど(広義な意味での)ダンス・ミュージックが中心に選曲されていますが、これはKIRIさんが近年興味をお持ちであったり、REVOLVERのイメージ/テーマが変化・進化していることが反映されているのでしょうか。
かつてのイメージというのはメディアのイメージだと思うんですけど、当時から自分は、分かりやすいところでいうと、DAFT PUNK、LUDACRIS、MADLIB、THE ISLEY BROTHERS、TODD RUNDGRENからコーネリアスまで、"良いものは良い"という基準でジャンルは関係なく聴いてきたつもりです。もちろん進化はしてますが、根本的な部分は全く変わってないですね。そもそもジャンルで括ったりするのが好きじゃないし、括られるのも好きじゃないです。
例えば、過去に自分も言われてたっぽい裏原系、AIR JAM系、エレクトロ系とか(笑)。メディア側がそういう感じで発信したいのは分かりますが、そういう安易でセンスのない括りかたに関しては昔から中指を立てさせてもらってます。まあ、基本的に"自分は自分"というスタンスだし、自分の感覚/感性を信じて生きているので。
■REVOLVER、PSYCLICKSの今後の予定・展望
REVOLVERに関しては、自分が持ってる世界観を崩さずに、しっかりと地に足をつけてやっていければと思ってます。近い予定だと9月末に、このCDにも参加していただいてるPHENOMENONのオオスミ君(BIG-O) と一緒に、代官山のbonjour records内に期間限定ストアをオープンする予定です。
PSYCLICKSは、もともとラッパー用のトラックを作るユニットとしてスタートしたので、今後は、今回の楽曲とラップ用のトラックをお互い行き来したようなスタイルでマイペースにやっていくと思います。
あと、日本のラッパーを集めてストレンジなビートでラップしてもらう『REVOLVER FLAVOUR 1.5』的なEPを、オオスミ君と作る話も進行してるので、そのEP用にトラックを制作したいですね。