ムラヴィンスキー夫人所蔵音源よりムラヴィンスキーの遺産2点、高音質でリリース!
掲載: 2014年01月28日 13:00

ムラヴィンスキー夫人所蔵音源よりムラヴィンスキーの遺産2点が発売されます。とくに1977年の大阪ライヴは記録用に録音されながら長く忘れられていた音源で、これが全くの初出! しかもALTUSによると大変な高音質とのこと。もう1点の1978年ウィーンでのチャイコフスキーの第5は、LP時代に「ウィーンのムラヴィンスキー」としてメロディアやオイロディスクから出たことがありますが、これまた初出LPを大きく上回る高音質でのリリースとなります。ムラヴィンスキー・ファンならずとも大注目の新発見音源と言えるでしょう。
※ウィーン・ライヴは残りの曲目(ウェーバー:《オベロン》序曲、シューベルト:《未完成》、ブラームス:交響曲第2番、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番)も今後ALTUSよりリリースされる予定です。
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル 大阪ライヴ
①ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
②シューベルト:交響曲第8番ロ短調『未完成』D.759
③チャイコフスキー:くるみ割り人形(抜粋)[第6曲:客の退場、夜、ネズミの出現/第7曲:くるみ割り人形とネズミの戦闘、くるみ割りの勝利と王子への変身/第8曲:冬の森/第9曲:雪片のワルツ/第14曲:パ・ド・ドゥ/第15曲:終曲のワルツ]
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
[ステレオ・ライヴ録音:1977年10月8日、フェスティバルホール/大阪]
*アレクサンドラ・ヴァヴィーリナ=ムラヴィンスカヤ・アーカイヴ音源使用
ALT 286 (32bit Digitally Remastered)
★ムラヴィンスキーとレニングラード・フィル3回目の来日ツアーは1977年10月に行なわれましたが、8日に大阪フェスティバルホールで行なわれた公演がホールの専門技士によって許可を得て記録録音されていました。いずれもファンの間で伝説と化していた音源で、鮮明なステレオというのも衝撃です。シューベルトの「未完成」は、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルによるいくつかの録音が存在しますが、デリケートなニュアンスはこれが一番明瞭。強い緊張感に貫かれながらも、刻々と変化するニュアンスと温かな人間性に感動させられます。平林直哉先生執筆の解説中に、「『未完成』の冒頭の最弱音を聴いただけでも、尋常でないことがわかる」という言葉通りの、人間業を超えた演奏を目の当たりにできます。
★「くるみ割り人形」もムラヴィンスキーの選曲による組曲ですが、後期の交響曲に匹敵する大きな音楽と盛り上がりで身動きがとれなくなります。ことに徐々に盛り上がる「パ・ド・ドゥ」は息もつけぬ至福の6分間を味わえます。(キングインターナショナル)
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル ウィーン・ライヴ1978年
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
[ステレオ・ライヴ録音:1978年6月12、13日(ウィーン芸術週間)/ウィーン楽友協会、大ホール]
*アレクサンドラ・ヴァヴィーリナ=ムラヴィンスカヤ・アーカイヴ音源使用
ALT 287 (32bit Digitally Remastered)
★これは超弩級の衝撃盤。ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルは1978年6月にオーストリア・ツアーを行ない、12、13両日にウィーン楽友協会大ホールでチャイコフスキーとショスタコーヴィチのともに交響曲第5番を演奏しました。これらはドイツ・オイロディスクからLP発売され、さらに日本のビクターからもLP、ついで1985年にCD発売されましたが、いずれも不鮮明な音質なゆえ、ファンにいささか不満を残したものでした。それを今回、ムラヴィンスキー未亡人所蔵の音源から新マスタリングを施し、本来の驚くべき姿で出現しました。
★当時のレニングラード・フィルは、ムラヴィンスキーの徹底的な訓練により、超人的とも言える演奏技術を修得していました。それと同時に、オーストリア放送のエンジニアの想像を超えるダイナミックレンジの広さを備えていたため、何らかの操作を加えられ、レコードの枠に入りきれないエネルギーが惜しくもカットされていたようです。
★今回新音源を駆使してダイナミックレンジも元の状態で再現、さらに旧盤でノイズを抑えるために不鮮明となった音質も原音に戻した結果、信じ難いほどの名演が姿を現しました。あまたあるムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのチャイコフスキー「交響曲第5番」中でもダントツの凄さ。ライヴとは思えぬ完璧なアンサンブルはもとより、第2楽章後半の盛り上がり、第3楽章の弱音のニュアンス、フィナーレの盛り上がりいずれも金縛りにあうこと間違いなしの神憑り的演奏で、聴き終わった後に立ち直れないほど。これぞムラヴィンスキー芸術の極み、彼らの凄さを再認識できる、必携のアルバムの出現です。(キングインターナショナル)