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鬼才ゴロワーノフの魅力をSACDリマスタリングで!~チャイコフスキー:管弦楽作品集

ゴロワーノフ~チャイコフスキー:管弦楽作品集(SACDハイブリッド)

SACDハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターしたシリーズ、今回ゴロワーノフが登場しますが、旧ソ連グラムプラストレスト社(メロディアの前身)製LPからDSDリマスタリング。ゴロワーノフの真価がいちばん発揮できるチャイコフスキー作品なので、ファンは冷静でいられるはずがありません。
圧巻は「1812年」。この演奏にはまると、他が物足りなくなる凄さ。時代的なノイズはありますが、音像がより明瞭になり、金管や打楽器のフォルティッシモで音が割れないのが感激。ゲルギエフやスヴェトラーノフも太刀打ちできない迫力とオーラは、これぞ「ロシア指揮者の魅力」の究極を示していると申せましょう。「テンペスト」も冒頭からゴロワーノフ節満載。こうしたドラマティックな曲はゴロワーノフにピッタリで、ただただ彼の魔力に吸い寄せられ、感動させられます。
珍しいのは交響的バラード「地方長官」。ゴロワーノフのディスコグラフィになく、ファンにも未知の録音。チャイコフスキーが「くるみ割り人形」以前にチャレスタを用いた作品ですが、あまり聴く機会のない作品だけに貴重。
カンタータ「モスクワ」と「1812年」は、さらなる資料的意義もあります。前者は1948年、後者は1952年の録音ですが、どちらも暗黒のソヴィエト時代それもスターリン存命中でした。皇帝の戴冠式式典用に作曲され、神が登場するカンタータの歌詞と、「1812年」の最後に現れる帝政ロシア国歌は、チャイコフスキーの本意とは別に改竄され別のものに置き換えられているのが、この録音が貴重な証拠となっています。今後聴くことのない版としての価値は計りしれません。
(キングインターナショナル)

【収録曲】
チャイコフスキー:
1.カンタータ「モスクワ」
[録音:1948年]
2.交響的バラード「地方長官」Op.78
[録音:1948年]
3.序曲「1812 年」Op.49
[録音:1952年]
4.交響幻想曲「テンペスト」Op.18
[録音:1951年]
【演奏】
ニコライ・ゴロワーノフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団
モスクワ放送合唱団(1)
リュドミラ・レゴスタエヴァ(Ms)(1)
ダニール・デミヤノフ(Br)(1)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2014年12月25日 10:55