バロック声楽界の女王がオワゾリールに収録した録音を集大成~エマ・カークビー:リサイタル全集
バロック声楽界の女王カークビーがオワゾリールに収録した録音を集大成しています。カークビーはオックスフォード大学で古典学を学び、ルネサンス・バロック音楽に興味を持ってその時代の歌唱法を習得。コンソート・オブ・ミュージックなどの声楽アンサンブルの一員として活動する傍ら、リュート奏者ルーリーと組んでの独唱者としても活躍。また、ホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団らと数多くの録音を行ってきました。彼女がオワゾリール・デビューを果たした時、「これこそ天使の声」と絶賛され、ノン・ビブラートの純粋な歌声に心を動かされた方も多いはず。ルネサンスからバロック、モーツァルトまで、その時代の歌の本質が十分に考え抜かれた歌唱は、現在においても完成されたバロック歌唱のひとつといっても過言ではないでしょう。ボックスの中身は、オリジナル・ジャケット・デザインの紙ジャケット仕様。44ページのブックレットには、トラック・リスト、録音データ、レア写真、英国な有名なダンサーであるリンゼイ・ケンプのエッセイが掲載される予定です。
歌詞・対訳は付いておりません。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
【収録内容】
<CD1>
エリザベス王朝のリュート歌曲集
1.エドワーズ:深い悲しみが
2.キャンピオン:さあ、響かせよう
3.ダウランド:この顫える影のなかで
4.ダニエル:リュートが喜ぶごとく
5.ダウランド:わがいとしの君涙するを見て
6.ピルキントン:憩え、やさしきニンフたち
7.キャンピオン:リュートにあわせて
8.ピルキントン:かけがえなき慰めなる音楽よ
9.モーリー:わがいとしの君涙するを見て
10.ジョーンズ:もしこの肉体に
11.ピルキントン:さあ、おんみらみな集まれ
12.バートレット:やさしき鳥たちよ、奪うことなかれ
<CD2>
田園の対話~16・17世紀イギリスとイタリアのデュエットとダイアローグ
1.ジョーンズ:どこへ駆けてく、恋人よ?
2.コーキン:すみやかに飛んで行け、わが思い
3.コーキン:今のところはむつまじい
4.ダウランド:悲しみよとどまれ~死に急いではならぬ~嘆け昼は闇に消え去った
5.ジョンソン:散歩に出かけた
6.ジョンソン:もう遅いし寒い
7.ジョンソン:カロン、ああカロン
8.ロウズ:ダフネとストレフォン
9.ロウズ:ヴィーナスとヴァルカン
10.ラデスカ:彼には見つめさせぬぞ
11.ペーリ:泉に、牧草地に
12.ファルコニエーリ:どうして泣いているの、羊飼いよ?
13.ディンディア:どうするのか、メリセオよ?~どんな残酷な猛獣が?
14.グランディ:さあ立って、恋人よ
15.ディンディア:ほらナイチンゲールが
16.ロヴェッタ:わたしを殺すがよい、美しき暴君よ
17.メールラ:いや、いや、信じないぞ
<CD3>
愛の対話
1.バートレット:私の愛しい人はどこへ
2.フェッラボスコ:残酷な美しいニンフよ
3.フェッラボスコ:話して下さい、恋人よ
4.モーリー:この闇夜を
5.フォード:甘い胸を閉ざさないで
6.ロウズ:キスのダイアローグ「あなたの楽しみの中から」
7.ロウズ:時と巡礼のダイアローグ「私は野を行く一人の老人」
8.ガリアーノ:凛々しい羊飼いよ
9.ディンディア:私の涙の洪水で
10.フェッラーリ:フィレノとリデォイアのダイアローグ「恋に落ちなさい」
11.フェッラーリ:恋人たちよ、教えて上げましょう
12.フォンテイ:神様がお救い下さいますように、羊飼いよ
13.モンテヴェルディ:凛々しい羊飼いよ
<CD4>
初期イタリア・バロック二重唱曲集
1.ノターリ:和らげておくれ、お前たち、私の涙
2.ディンディア:愛の戦いへ
3.ヴァレンティーニ:行け、愛の手紙よ
4.フレスコバルディ:十字架のもとのマッダレーナ
5.グランディ:いとしく快い棘よ
6.フォンテイ:幸福な歌い手
7.ロヴェッタ:楽しく幸せな心でいたい者は
8.モンテヴェルディ:ああ、何とお前は愛らしい
9.ディンディア:薄情な僕のフィッリは
10.ロヴェッタ:僕は死にそうな気がする
11.ディンディア:美徳の女神
12.サバティーニ:耳傾けておくれ、森よ
13.サバティーニ:口から雷のように発する
<CD5>
ヘンリー・パーセル歌曲集
1.聴け、いかにすべてのものが
2.祭壇を飾れ
3.音楽は愛の糧
4.わが苦悩のすべて
5.嘆きの歌
6.恋の病から
7.木蔭のオリンダ
8.そう急ぎたてるな
9.狂気のベス
10.麗しのアルビナ
11.ばらの花よりも甘く
12.愛する素敵な若者よ
13.アミンタの最初の口づけ
14.恋人の心配
15.優しい空気の精たちよ
16.夕べの讃歌
<CD6>
J.S.バッハ:
コーヒー・カンタータ BWV211
農民カンタータ BWV212
<CD7>
J.S.バッハ:
結婚カンタータ「しりぞけ、もの悲しき影」BWV202
アリア「あなたが私のそばにおられるなら」BWV508
アリア「わが魂よ、思い起こしなさい」BWV509
カンタータ「われは満ち足れり」BWV82
結婚カンタータ「おお、ほほえむ吉日、願ってもない佳節」BWV210
<CD8>
ヘンデル、アーン:アリア集
1.ヘンデル:歌劇「アレッサンドロ・セヴェロ」~序曲
2.ランプ:歌劇「ブリタニア」~来たれ、マルス
3.ランプ:歌劇「ディオーネ」~可憐な歌声
4.ヘンデル:ホーンパイプ
5.アーン:歌劇「ロザモンド」~輝け、栄光よ、輝け
6.ヘンデル:歌劇「アリオダンテ」~ぐずぐずと、一体何をしているのです
7.ヘンデル:歌劇「アルチーナ」~信じておくれ、私の悲嘆を
8.ヘンデル:歌劇「アルチーナ」~ここへ戻り、私を見つめて下さい
9.ヘンデル:マーチ ニ長調
10.ヘンデル:オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」~戦いは厄介と彼は歌う
11.ヘンデル:オラトリオ「快活の人、沈思の人、温和の人」~愛らしい鳥
12.ヘンデル:オラトリオ「サウル」~気まぐれな男
13.アーン:歌劇「コーマス」~イグサの茂る土手で
14.アーン:歌劇「コーマス」~最も聡明な淑女……あなたの指先に3回
15.アーン:付随音楽「テンペスト」~蜜蜂が蜜を吸う野を歩き回れば
<CD9>
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集
1.貴方が誠実で一途ですって? HWV.171
2.心はときめくが HWV.132
3.険しい山 HWV.81
4.炎の中で HWV.170
<CD10>
ヘンデル:イタリアン・カンタータとアリア集
1.夜明けに微笑むあの花を HWV.192
2.アフリカの森で HWV.136a
3.盲目の愛の神、あなたを信じまい HWV.189
4.庭がすみれとバラで装われている時 HWV.137
5.黙って、おお黙って HWV.196
6.もしお前が愛を捨てないのなら HWV.201b
7.オラトリオ「復活」~天と地の間に
8.オラトリオ「メサイア」~その来る日には誰が耐え得よう
9.オラトリオ「メサイア」~汝高きところに登り
10.オラトリオ「メサイア」~もし神が我らの側にあられるのならば
ハイドン:オラトリオ「天地創造」より
11.今や新たなる緑、野に萌え
12.神はいわれた、水は生き物の群で満ち
13.力強き羽ばたきもて誇れる鷲は空を舞い
14.やさしき妻よ、汝の傍にあらば
<CD11>
モーツァルト:アリア集
1.エクスルターテ・ユビラーテK.165
2.天の女王、喜びませK.108
3.されば大切なことは K.143
4.天の女王、喜びませ K.127
<CD12>
モーツァルト:オペラ・アリア集
1.「羊飼いの王様」~穏やかな空気と晴れた日々,
2.「羊飼いの王様」~彼女を愛そう、ともに生きよう
3.あなたの心は今は私にK.217
4.ああ、私の思ったとおり…どこかへ消えておしまいK.272
5.「ツァイーデ」~安らかにおやすみ
6.「ツァイーデ」~フィロメーレが絶望的にすすり泣き
7.私の感謝をお受け下さいK.383
8.どうしてあなたを忘れよう…恐れないでいとしい人よK.505 【演奏】
エマ・カークビー(ソプラノ)
[CD 1] アントニー・ルーリー(リュート)
[CD 2] デイヴィッド・トーマス(バス)
アントニー・ルーリー(リュート)
トレヴァー・ジョーンズ(バス・ヴィオール)
[CD 3] マーティン・ヒル(テノール)
アントニー・ルーリー(リュート)
トレヴァー・ジョーンズ(バス・ヴィオール)
アリソン・クラム(バス・ヴィオール)
[CD 4] ジュディス・ネルソン(ソプラノ)
コンソート・オブ・ミュージック
[CD 5] クリストファー・ホグウッド(オルガン, スピネット)
アントニー・ルーリー(リュート)
リチャード・キャンベル(ガンバ)
キャサリン・マッキントッシュ(ヴァイオリン)
[CD 6]ロジャーズ・コヴィー=クランプ(テノール)
デイヴィッド・トーマス(バス)
クリストファー・ホグウッド(指揮&チェンバロ)
エンシェント室内管弦楽団
[CD7~9, 11, 12]クリストファー・ホグウッド(指揮)
エンシェント室内管弦楽団
[CD10]ジュディス・ネルソン(ソプラノ)
デイヴィッド・トーマス(バス)
クリストファー・ホグウッド(指揮&チェンバロ)
エンシェント室内管弦楽団
【録音】1978~1997年