ケンペのエクスリブリス、バスフ、リーダイ原盤をまとめた10枚組ボックスがスクリベンダムより登場!
往年のドイツの名匠、ルドルフ・ケンペ(1910~76)は、情趣豊かな音楽性、歌劇場叩き上げの確かな職人芸、そして華のある表現力が無理なく調和した芸風で、多くの愛好家を魅了しました。没後40年を経とうとしていますが、CDを通じて今なおファンを生み続けています。
ケンペのレコーディングは旧EMI(現ワーナー)に数多く存在しますが、晩年にはスイスのエクスリブリスや、西ドイツのバスフにも並行して録音を行いました。
今回のスクリベンダム盤は、エクスリブリスとバスフへの録音とともに、壮年期の珍しいリーダース・ダイジェスト(アメリカの月刊誌)への録音を10枚組にまとめています。
旧EMI録音と当セットを揃えれば、コンサート指揮者としてのケンペの全貌をほぼつかむことができます。
録音状態も、最も古いリーダース・ダイジェストは英デッカのエンジニアが録った生々しいステレオ録音ですし、エクスリブリスの録音にはチューリヒ・トーンハレ音楽堂の豊かな響きが見事に収録されています。そして現在は音楽事業から撤退してしまったバスフも、世界の録音スタジオで使われたドイツの古い磁気テープ・メーカーであり、自然な定位と重厚なサウンドが楽しめます。
また、今回の発売にあたりエクスリブリス録音のブルックナーの交響曲第8番がリマスタリングされていることも、当セットの魅力を高めています。(タワーレコード)
CD1
ベートーヴェン
交響曲第5番ハ短調,Op.67『運命』
(初出LP:スイス Ex Libris EL16605)
ドヴォルザーク
交響曲第9番ホ短調,Op.95『新世界より』
(初出LP:スイス Ex Libris EL16606)
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
Rec.1971
CD2
ブラームス
交響曲第1番ハ短調,Op.68
(初出LP:西ドイツBASF 2022391-4)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Rec.1975
CD3
ブラームス
交響曲第2番ニ長調,Op.73
(初出LP:西ドイツBASF 2022393-0)
交響曲第3番ヘ長調,Op.90
(初出LP:西ドイツBASF 2022392-2)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Rec.1975
CD4
ブラームス
交響曲第4番ホ短調,Op.98
(初出LP:西ドイツBASF 2022394-9)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Rec.1975
CD5
ブルックナー
交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』
(初出LP:西ドイツBASF EB227391)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Rec.1975
CD6
ブルックナー
交響曲第5番変ロ長調
(初出LP:西ドイツBASF 3922526-7)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Rec.1976
CD7&8
ブルックナー
交響曲第8番ハ短調
*新リマスタリング
(初出LP:スイスEx Libris 16607)
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
Rec.1971
CD9
グルダ&ケンペ/ライヴ'72 イン・デュッセルドルフ
ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番K.595
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調,Op.88
(初出LP:西ドイツBASF 2921770)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Rec.Nov 29 1972
CD10
R.シュトラウス
交響詩『ドン・ファン』,Op.20*
レスピーギ
交響詩『ローマの松』*
ドヴォルザーク
交響曲第9番ホ短調,Op.95『新世界から』**
(初出LP:米Reader's Digest誌の通信販売用LP)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽楽団
Rec.May 1964* Jan1962**
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2015年01月23日 19:30