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シベリウス生誕150年記念~バーンスタイン/シベリウス:交響曲全集リマスタード・エディション

バーンスタインのシベリウス:交響曲全集

フィンランド最大の作曲家シベリウス。どの曲も、森と湖の国フィンランドの風土や生活が反映された北欧音楽の傑作ともいえましょう。2015年のシベリウス生誕150年を記念して、バーンスタインがニューヨーク・フィルを指揮してコロンビアに録音したシベリウスの全作品が、ソニー・クラシカルの定評ある「オリジナル・アルバム・コレクション」から7枚組のボックスセットとしてリリースされます。
バーンスタインはシベリウスを、20世紀のシンフォニストとしてマーラーと並ぶ重要性を持つ作曲家と考えていましたが、きっかけは20世紀前半を代表するシベリウス指揮者でバーンスタインの師でもあったセルゲイ・クーセヴィツキーの影響でした。カーティス音楽院在学中の1941年には交響曲第2番を初めて指揮し、から頻繁に取り上げていました。1943年のセンセーショナルなニューヨーク・フィル・デビューのあと、初めて客演したモントリオール響の演奏会では第1番を初めて取り上げています。ニューヨーク・フィルの音楽監督に就任してからもシベリウスを演奏し続け、生誕100年となった1965年には「青少年のためのコンサート」でシベリウスをフィーチャーし、さらに翌年にかけてシベリウスの交響曲全曲を定期演奏会で取り上げています。
録音時期は、1960年の交響曲第7番に始まり、ニューヨーク・フィル退任後の1973年に収録された「トゥオネラの白鳥」にまで及んでおり、バーンスタインの演奏活動のひとつのピークであった1960年代のニューヨーク・フィル時代に収録されました。交響曲第1~7番の他、ロシアの圧政に苦しんでいた国民に呼びかけた祖国讃歌ともいえる「フィンランディア」、神秘的な美しさをたたえた「トゥオネラの白鳥」などのほか、LP時代に極め付きとされたフランチェスカッティとのヴァイオリン協奏曲も含まれています。北欧情緒に満ちあふれたこれらの名作を、壮年期のバーンスタインが情熱のかぎりを尽くしてスケール雄大に演奏しています。
今回のアニヴァーサリー・リリースに当たっては、ソニー・クラシカルが保有するオリジナル・アナログ・マルチトラック・マスターからほぼ10年ぶりに新しくリミックス&24ビット/96kHzリマスタリングが行われ、音の鮮度が飛躍的にアップしています。リイッシューのエンジニアリングはグールドのリイッシューほかで定評のあるアンドレアス・マイヤーが担当しています。各ディスクはアメリカ盤LP初出オリジナル・ジャケット・デザインの紙ジャケットに封入予定。カップリングもアメリカ盤の初出通りですので、ヴァイオリン協奏曲にはシッパース指揮によるブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が、管弦楽曲集にはグリーグの「ペール・ギュント組曲」がカップリングされております。別冊解説書には新規ライナーノーツ、アーティスト写真のほか、詳細な録音データが掲載される予定です。(ソニークラシカル)

バーンスタインのシベリウス:交響曲全集

【収録予定曲】
シベリウス:
[CD1]
交響曲第1番 ホ短調 Op.39(1967年3月14日録音)
交響詩「ルオンノタル」Op.70(1965年10月19日録音)
[CD2]
交響曲第2番 ニ長調 Op.43(1966年5月16日録音)
[CD3]
交響曲第3番 ハ長調 Op.52(1965年10月18日録音)
交響曲第4番 イ短調 Op.63(1966年2月1日録音)
[CD4]
交響曲第5番 変ホ長調 Op.82(1961年3月27日録音)
交響幻想曲「ポヒョラの娘」Op.49(1964年5月1日録音)
[CD5]
交響曲第6番 ニ短調 Op.104(1967年5月9日録音)
交響曲第7番 ハ長調 Op.105(1960年5月28日録音)
[CD6]
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
~ジノ・フランチェスカッティ(Vn) (1963年1月15日録音),
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
~ジノ・フランチェスカッティ(Vn) トーマス・シッパーズ(指揮) (1962年1月23日録音),[CD7]
グリーグ:ペール・ギュント第1&2組曲(1967年1月10&31日録音),
フィンランディア Op.26(1965年2月16日録音)
悲しきワルツOp.44(1969年12月8日録音)
トゥオネラの白鳥Op.22-3(1973年3月8日録音)

【演奏】
レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2015年04月10日 19:00