"Hi-Q Records"よりポリーニ、クルツ、ジュリーニ、マゼール~EMIのオリジナル機材で製造したLPレコード
"Hi-Q Records"のクラシックLPレコードは、EMIのオリジナル・アナログ・マスターテープ を忠実に再現しています。
カッティングはアビイロード・スタジオで、オリジナル・ステレオ・アナログ・マスターテープからNeumann社のカッティング・レースの銘機「VMS82」を使って行われます。
ヴァリュアブル・ピッチ(変動する音溝の幅)はStuder社のテープデッキの銘機「A80」に取り付けた先行ヘッドから、プレ・カット・シグナルを得て制御しています。
このように全ての局面でアナログのプロセスを用いてカッティングされます。
プレスは180グラムのヴィニールを使い、イギリスのヘイズにあるレコード工場でオリジナルのEMIのプレス機を使用しています。
さらにオリジナル・アルバムのアートワークとパッケージを再現しています
【特徴】
・Hi-Q LPはSupercuts 180グラムのヴィニールを使用。
・オリジナル・ステレオ・アナログ・マスター・テープから、アビイロード・スタジオでカッティング
・上質なオーディオファイル・プレス
・オリジナル・アルバム・アートワークを採用
ここでは新譜2タイトルと、既発売の44タイトルをご紹介します。
(※マッケラス指揮/サリヴァン:パイナップル・ポール[品番:HIQLP001]はメーカー在庫切れ、マッケラス指揮/ヘンデル:王宮の花火の音楽[品番:HIQLP019]は取扱い再開しました)
ジュリーニ指揮フィルハーモニア管によるドビュッシー“海”“夜想曲”
ジュリーニは1955年以来、多年にわたってフィルハーモニア管弦楽団の客演指揮者を務めました。オーケストラ創設者のウォルター・レッグと首席指揮者のカラヤンは、ミラノで彼の演奏を聴き、ヴィヴァルディの“四季”とビゼーの“子供の遊び”を録音するために彼を雇いました。1959年に、ジュリーニはフィルハーモニア管と2曲のモーツァルト・オペラ、“フィガロの結婚”と“ドン・ジョヴァンニ”を録音しました。“フィガロ”は実に100時間以上のリハーサルの後に録音されました。
EMIのためのカルロ・マリア・ジュリーニのフィルハーモニア管との録音は伝説的です。モーツァルトのオペラと同様に、彼はヴェルディの“レクイエム”“聖歌四篇”を録音し、オーケストラ作品ではドヴォルザークの交響曲第9番“新世界より”、チャイコフスキーの交響曲第6番“悲愴”、ムソルグスキーの“展覧会の絵”、ブラームスの交響曲第4番、そして、ここで紹介いたします非常に賞賛された1962年のドビュッシーの交響詩“海”と“夜想曲”を録音しました。そのセンシティヴな解釈と雰囲気豊かな音質によってコレクターズ・アイテムとなっているアルバムです。
【収録内容】
クロード・ドビュッシー (1862-1918)
Side A:
交響詩“海”
1. 海の夜明けから真昼まで (De l'aube à midi sur la mer)
2. 波の戯れ (Jeux de vagues)
3. 風と海の対話 (Dialogue du vent et de la mer)
Side B:
“夜想曲”
1. 雲 (Nuages)
2. 祭 (Fêtes)
3. シレーヌ (Sirènes)
【演奏】
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
フィルハーモニア管弦楽団
フィルハーモニア合唱団(Side B-3)
【録音】
1962年4月11~26日、ロンドン、キンッグズウェイ・ホール
Producer: Walter Legge
Engineer: Douglas Larter
マゼール指揮フィルハーモニア管による“ツァラツストラはかく語りき”
この傑作のすべての有名な録音のうち、マゼール&フィルハーモニア管の1962年録音は最高の知られざる名盤です。音楽評論家や放送局での比較批評では候補から外され、実際に2014年11月の英グラモフォン誌によるこの作品の調査では、この録音にはまったく言及されませんでした。それは音楽的にも音響的にも衝撃的です。故ロリン・マゼールの世界で最も偉大な指揮者の一人としての長く、優れたキャリアを証明する録音の一つです。
1963年8月の英グラモフォン誌の初出時の批評で、M.Mは熱狂して以下のように書きました。
「もし弦楽器、木管楽器、金管楽器の美しい演奏が勝利を得ることが出来るとすれば、“ツァラツストラ”はここに勝利を得たのです。同じフィルハーモニア管からでさえ、ここにあるような磨き抜かれた演奏をディスクから聴くことは難しいでしょう。ロリン・マゼールは、また、磨き抜かれた楽譜の読みを示します。オーケストラのあらゆる部分は絹のように滑らかな音を与えられます。そして、最大のクライマックス ― “ツァラツストラ”のクライマックスは必ずしも短くありません ― はいかなる不安定さもなく処理されています。バランスも全曲を通じて理想的です。」
【収録内容】
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)
Side A:
1. 交響詩“ツァラツストラはかく語りき”Op.30 Part 1
Side B:
2. 交響詩“ツァラツストラはかく語りき”Op.30 Part 2
3. 交響詩“ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯”Op.28
【演奏】
ロリン・マゼール指揮
フィルハーモニア管弦楽団
【録音】
1962年6月19, 25 & 28日、ロンドン、キンッグズウェイ・ホール
Producer: Walter Legge
Engineer: Douglas Larter
※コメントはメーカー提供資料(英文)を抄訳したものです(タワーレコード)。