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小糸 恵~バロック・オルガン独奏のためのコンチェルト集

小糸 恵~バロック・オルガン独奏のためのコンチェルト集

世界の名匠と敬われる大オルガニスト、Kei Koito(小糸 恵)。のドイツ・ハルモニア・ムンディへの2枚目の録音です。小糸恵は京都に生まれ、スイス在住でローザンヌ音楽院の教授も務める世界的オルガニストです。数々の国際オルガンコンクールの審査員としても招待されており、1997年にはスイスのローザンヌにて、バッハ音楽祭(バロック・アカデミー)を創立し、初年度から芸術監督として音楽文化の普及に広く寄与してきています。彼女はバロックから現代まで幅広いレパートリーを持っていますが(最初のころは作曲も行っていた)、とりわけバッハとバッハ以前の歴史的オルガン作品には定評があり、どの演奏も高い評価を得てきています。ここ数年はスイスのクラーヴェス・レーベルからバッハ名オルガン作品集やブクステフーデなど作品集をリリースしています。来日公演は少ないですが、最近では2013年と2015年に来日演奏を行っており高い評価を得ました。
今回のアルバムは、バッハが、ヴィヴァルディやマルチェッロ等のイタリアの音楽家らのヴァイオリン等の独奏楽器と弦楽のための協奏曲を、エルンスト王子の求めに応じて鍵盤楽器ソロ用に編曲したように、J.S.バッハによる編曲した2曲、バッハの従兄でもあったヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748)が編曲したものを中心に録音したものです。様々なバッハ文献に必ず書いてある「イタリア体験」では、バッハが23~32歳頃にこれらの編曲を通じてイタリア形式を習得したとされており、また編曲を通してバッハの作曲技法が確立されたとも伝えられています。エルンスト王子はヴァルターにもバッハと同様に依頼をしていたと考えられています。また小糸はヘンデルのチェンバロ・ソロの作品も同様に行って組曲風に仕上げたものも収録しています。イタリアやフランスの音楽を、バッハやヴァルターに伝えたのが、王子の留学先だったオランダのユトレヒトだということを考え、オランダの教会に残る歴史的オルガンを使用しているのも彼女らしいところでしょう。
(ソニー・ミュージック)

【曲目】
1.ヘンデル(小糸 恵 編曲):オルガンのための組曲(コンチェルト)
2.ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター:協奏曲 ロ短調 LV.133(ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV275による)
3.J.S.バッハ:協奏曲 ト短調 BWV.985(テレマン:ヴァイオリン協奏曲 TWV51:g1による)
4.J.S.バッハ:協奏曲 ニ長調 BWV.972(ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV230による)~第2楽章 ラルゲット
5.ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター:協奏曲 ヘ長調 LV.126(アルビノーニの協奏曲による)
6.ヘンデル(小糸 恵 編曲):組曲第2番 ヘ長調 HWV.427~第1楽章 アダージョ
7.ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター:協奏曲 イ短調 LV.140(トレッリの協奏曲による)
8.ヴィヴァルディ(フランチェスコ・タシーニ編曲):ラルゴ ニ短調(ヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV.356~第2楽章)
9.ヘンデル(ジョン・ウォルシュ編):オルガン協奏曲 ヘ長調 HWV.293
10.ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター:協奏曲 ハ短調 LV.136(テレマンの協奏曲 TWV.52による)
【演奏】
小糸 恵(1720年製シュニットガー・オルガン)
【録音】
2015年7月 オランダ、フローニンゲン、デル・アー教会

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年01月28日 10:00